2007年12月24日月曜日

人間関係のルール

理屈ではわかっていても、つい気を抜くとやってしまうことってありませんか?
Iyokiyehaが最近気にしているのは「人の陰口」。

悪口じゃなくて、陰口。
私は「面と向かって言えることは言うべき」と思っています。
言い方は当然考えますが。
でも、「面と向かって言えないことは口にすべきでない」と思います。
言い方を考えたり、伝え方を考えたり、時期を見計らうなどして、面と向かっていえるようにするべきで、決して本人のいないところで「陰口」にしてはいけないと思っています。

人の性、として逃げるわけではないのですが、私も腹が立つと、ついやってしまいます。
嫁とか、友人とか。
やってしまった後で、「あぁ、やっちまった」と後悔することばかりです。
こんな感情が襲ってくることがわかっているのに、何でやってしまうのか。
今のところは、私の中で謎になっています。
一つは、私の弱さなのでしょうが、もう一つは、私の腹にあるドス黒い部分がやってくれることでしょう。
あるいは、「陰口」を言っている自分という存在は、「陰口」によって存在を確認しているのかもしれません。
そこまでいかなくても、正当化していることでしょう。

回りまわれば、ロクなことにならないことはわかっているなら、やはり言うべきではないですね。
私も「また、やっちまった」わけで。

反省します。精進します。

2007年12月23日日曜日

相棒たちのメンテナンス

先々週の研修時に、愛車(HONDA SL230)を点検に出す。
一万円ちょっとでできると思っていた定期点検だが、あれよあれよと問題が出てきて、結局36,000円もかかってしまった。
去年は、バッテリーやタイヤを交換して、45,000円くらいかかったのを思い出して、意外とお金がかかっているな、なんて思ったりもする。

「お金で安全が買えるなら、安いもの」とも思う。
今回の点検で、ウインカーのスイッチが「壊れている」ことが発覚。
これまで、ウインカーの反応が遅い(ウインカーのスイッチを入れても、数秒たたないと出ない)のは、きっと気温が寒いからだ、なんて思っていたのだが、物理的な問題でした。
ウインカーが出ないことが気になると、運転がおろそかにもなるし、原因がわかったことですっきり。
修理が終わった愛車には、今まで以上にがんばってもらおうという気にもなる。
購入してもう7年。
静岡→浜松→岡山→甲府と、街乗りにしか使っていないながらも、拠点を転々として、今は寒冷地。
さて、今年はいつまで乗り続けられるかな。

併せて、最近パソコンの調子があまりよくない。
先日、ようやく購入したSDカード(2GB)を挿入したところ、確実にフリーズするというエラーに見舞われている。
先ほど、「診断プログラム」なるものを使ったところ、何かエラーが出ていた。
英語は苦手だけども、辞書をひきながらエラーメッセージを読んだところ、どうやらサポートセンターへ連絡しなさいとのこと。
面倒だし、どうなるかわからんところだけども、まぁ用心に越したことはない。
明日にでも連絡することにしよう。

週末雑記(静岡日帰り旅行 12/22)

連休初日。
後輩のB&Mと会うために静岡へ。

昼食は、以前嫁さんと行った、スペイン料理サングリアへ。
野菜サラダ、トルテリア、ムール貝の??(忘れました)、パエリア2種(魚介、静岡地鶏)。
結構いい値段の店だけども、その分料理には気合が入っている。
好みの問題だろうが、トルテリアはウチの嫁さんが作るものの方が、オリーブオイルとガーリックのパンチが効いていて好き。
パエリアは文句なしのおすすめ。
我々夫婦は魚介のパエリア(2,500円:2人前)がお気に入り。
抜群にうまいです。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2007/10/sangria.html
(スペイン料理店 サングリア:前回紹介)

嫁さんが忘年会に参加するので、18時頃に甲府に戻らなければいけないという縛りがあったが、時間が余ったので、近場をふらふらと。
http://www.s-yamaroku.com/
(イチゴメッセージ スイートハウス ヤマロク)
イチゴ専門店で売っているお店。
B&Mの紹介だが、手作りジェラードがうまい。

もう少し時間が余ったので、喫茶店へ。
http://r.tabelog.com/shizuoka/rstdtl/22002744/
(珈琲屋クレセント)
このお店、学生時代によく通っていたのだけども、残念ながら店員さんと仲良しになれなかったお店。
タイミング、ですね。
穏やかな旦那さんと奥さん(だと思うが)は今も健在です。
Iyokiyehaは行きつけを「作ってしまう」ことで、ちょっと有名なところはありますが、全部が全部うまく行っているわけではないです。
とはいえ、この喫茶店は非常に雰囲気がよく、コーヒーも文句なしにおいしい。
豆の量り売りもやっているので、興味のある方はどうぞ。

まぁ、ここではいろいろとあったのですが、先ほどすべて解決したようなので、よかったです。
私ら夫婦、普段自分達にありがちなことを、思い切り客観視できたことで「なるほど」と思うところがたくさんありました。
いい勉強になりました、ありがとう。
BもMも仲良くやってくださいね。
今日はホスト役、本当にありがとうございました。

2007年12月16日日曜日

横浜を「歩く」 ~田舎者日記2~

翌日15日。
嫁さんの横浜での用事が夜なので、横浜を散策することに。
H氏のアドバイスもあり、みなとみらい方面へ。

横浜の街は、非常に魅力ある街に見える。
人工的であるのだけども、疲れない。
むしろ、癒される感じさえある。
浜松との違い、甲府との違いは一体何なのだろうかと考えながら、みなとみらいと山下公園へ。

みなとみらいのビル群に驚く。
そして、昨晩H氏が言っていた「みなとみらいの建物は、寿町の人が作ったんだよ」という言葉がやけに引っかかる。
凄いところだなぁ。

そして、山下公園へ。
Iyokiyehaと嫁さんがお互いに感じたことだが、なぜかこの街の住民は「上品」に見える。
田舎者のひがみかもしれないのだけれども、不思議とすれ違う人の多くが上品な人に見えてしまう。
そして、人だけでなく、飼い犬まで上品に見えるから不思議である。
服を着せている、いないではなく、犬の振る舞いまで上品に見えてしまったあたり、やっぱり私は田舎者なんだと感じてしまった。

山下公園はデートスポットとしても有名なようだが、この居心地のよさが何からくるのかと考えてみた。
嫁さんとも話をしながらだが、やはりベンチの存在は大きい。
「ちょっと座ろうか」みたいな、この開放感は私がこれまでに住んだ他の街にはなかったものだと思う。
噴水の前にあった、そんなベンチに腰掛け、ゆったりする。
のんびりした休日だった。

昼食は中華街へ。
「豚の角煮丼セット」を注文したら、なぜかライスもついてくる。
お腹一杯になりすぎてしまったが、おいしかった。
中華街では、昨晩食べた豚まん(500円)が手軽でおいしかったな。

不思議だが、横浜は街自体に魅力がある。
観光スポットも、よく計画して「楽しい」のツボが押さえられているように思える。
雑多な印象がないのも、不思議といえば不思議である。
また、行きたいところになった。
都会でそう思えるのは、ふりかえれば初めてかもしれない。



みなとみらいのビル群


レンガ倉庫

横浜を「歩く」 ~田舎者日記1~

一週間の本部研修を終えた14日金曜日。
嫁さんが横浜に出る用事があるので、横浜で合流することにする。

研修後、何となく流れた仲間とお茶して、海浜幕張を発つ。
東京経由で、関内まで。
東京-横浜間は3駅と書いてあったので、東京感覚で立ったまま電車に乗るが、意外と遠かったことにより、立ったまま寝るという行動に出る。
やはり、研修は気を張っているらしい。
気づけば研修期間中は毎日飲酒もしていたことに気づく。
途中、横浜で市営地下鉄に乗り換えるプランだったのだが、現金が100円もないことに気づき、横浜で下車。
セブンイレブンを探すも、なかなか見つからず。
車輪付きのケースをゴロゴロと。
結構疲れる。
関内でも、ホテルが見つからず徘徊する。
徘徊の結果、ホテルが見えているのにたどり着けない(高速道路に近いのか、道路に横断歩道がない)場所にたどり着く。
あまりの疲労が、Iyokiyehaに缶を蹴る行動となって現れる。
柄にもないが、相当疲れていたらしい。

夜は、茅ヶ崎でNPOやってるNabe君と会う予定だったのだが、前日にフラれてしまったので(笑)、同期のH氏と関内で合流する予定。
ちなみに、Nabe君の所属するのは、「教育支援NPO e-Drive」
http://www.e-drive.info/
興味がある方は、紹介しますので連絡ください。

仕事なら仕方がない。
ホテルのチェックインを済ませてから、H氏と合流。
彼は横浜出身。
アルコールを入れる前に、関内を散策。
寿町なる場所の手前まで歩いていき、その道すがら寿町についてあれこれと教えてもらう。
簡易宿泊所(通称:ドヤ)なるもので有名な一角。
日雇い労働者などの、低所得者が多く居住しているとのこと。
H氏は以前、この周辺で働いていたこともあるとのことで、この町で以前あった出来事や、その成り立ちや現状について教えてもらう。
Iyokiyehaは、直接援助の手を差し伸べるわけではないので、不謹慎ととられてしまうかもしれないが、こういった話には興味が湧いてしまい、あれこれとH氏を質問攻めにしてしまう。
そして、その後で観光を兼ねて行った中華街とのギャップに、いろんなことを考える。
聞けば、中華街も以前は中国からの移民が多く居住している場所であったとのこと。
現在では、横浜を代表する観光スポットにもなっている場所だが、それ以前は差別が横行していた場所でもあるとのこと。
文化の違いが、歴史を形作り、その歴史があって今の日本があることを実感させられる。

嫁さんと合流し、H氏と3人で焼き鳥屋へ。
どうやら、ウチの嫁さんが小学生、中学生を過ごした町と、H氏の実家は、隣町くらいの場所であるらしい。
Iyokiyehaは蚊帳の外で地元トークをしていた。
寿町についても、以前ウチの嫁はとあるNPOの視察へ行ったことで、印象に残っている場所であるらしい。
そんな真面目な話をしながら、仕事の話も、横浜の話も入り乱れて楽しい時間を過ごすことができました。
Hさん、ありがとう。
また、一杯やりましょう。
今度は、昼間に寿町を案内してください。



夜の中華街

12/14 研修5日目(業務振り返り:関係機関・機構職員として)

「業務ふりかえり」
最終日。
グループ討議形式で、業務振り返りを実施する。
2日目に考えたことをブラッシュアップしていく。
私が司会をしたときに、グループが温まらずに、活発なやりとりにならなかったことだけが心残りであった。
自分で「場の雰囲気」をコントロールできるスキルも合わせて身につけたい。

関係機関とのやりとりについては、1)組織のニーズ、2)担当者の連携ニーズ、3)担当者のクライアントに対する支援ニーズ、をそれぞれ把握する必要がある。
どこまでもクールに、それでいてホットにやりとりをすることによって、対象のニーズを「見えるカタチ」にして共有する。
ワークショップやグループワークの手法と、大きくは変わらないようにも思う。
「情報の可視化」→「ラベリング」→「焦点化(具体例)」→「情報交換」→「目標設定」
こんなところだろうか。

機構職員として、のテーマでは主に所内のリーダーとしての役割について話し合う。
ここで、私がしゃべりながら整理できたことは、以下の通り。
まずは、各ケースについて「理想的な目標」と「達成すべき目標」とが設定され、後者について数週間単位で小目標を立てて、支援内容を具体化していく。
その過程を「可視化」して提示し、現場の担当者と共に検討することにより、こちらの思惑と現場の見立てとがマッチングし、次第に全体の支援プランに沿った支援がされるようになる。
この過程で、伝えたいことも明確になるし、「とりあえずどうするか」の、いわば傾向と対策にとどまらない、その対応が組み立てられる背景についても合わせて伝えられる。
あと、ケース会議で使える手法として、ケースマネジメントでよく使われる表を使った会議の進行について提案する。
ケースの課題・支援方針と内容・担当者、を項目とした表を作り、「案」として会議に提案し、会議の席上で状況を説明しながら表を完成させれば、おのずと役割分担が明確になる。

これらと、研修の内容を併せ、今後の目標を宣言する。
Iyokiyehaは、大きな目標として「真のニーズをアセスメントする」ことをあげる。
下位項目として、大きく二つ。
「説明・情報収集ツールのバッテリを検討すること」と「姿勢を意識すること」。
前者は、1)支援対象者について情報を効率・効果的に収集するためのツールバッテリを整備すること、2)事業所(事業主、担当者)に対し、業務説明が簡潔・明確にできるツール、および情報収集項目の作成とブラッシュアップ、3)関係機関一覧リスト(組織ニーズと状況を随時メモするリスト)の作成、および情報収集項目の作成といったところ。
後者は、1)冷静に話を聞き、ニーズを可視化しようとする姿勢、2)上記ツールの有無に関わらず、必要な情報を聞き出すスキル、を磨くことを設定する。
また、これとは他に、職業リハビリテーション全般の学習とその他の支援プログラムについての学習は続けていく。
当面は、職業リハビリテーションと精神保健福祉全般、およびIPSについて深めていき、職業センターの立場として「どう連携できるか」について実践を積むことにする。

12/13 研修4日目(ケーススタディ、高次脳機能アセスメント)

「ケーススタディ」
熱い面子のチームで討議を重ねることによって、今回の研修における私のテーマがはっきりした。

真のニーズに近づくアセスメント。

職業カウンセリングの対象は、障害をもったクライアントだけではなく、事業所も関係機関やその担当者も、全て当てはまるように考えられるようになった。
仲間が持ち寄ったケースからも、1)家族の意思が計画策定の根底にあり、本人ニーズが見えにくいケース。2)支援者ニーズが先行し、本人の同意を得たことにはなっているものの、やはり本人が真にどうしたいのかは見えにくい(優先順位が変わる)ケース。3)事前情報の少なさから、本人ニーズと支援内容が噛み合いにくいままジョブコーチ支援が中止となったケース。4)事業所のクライアント支援モチベーションが低いところに、関係機関が調整して職業センターの支援となったケース。5)限られた情報から発達障害を疑いすぎてしまったケース。など、実に多彩であった。

本人が不適応を起こしていることを、事業所はどう思っているのか。
何とかしたいのか、それとも放っておいていいのか。
関係機関はジョブコーチ支援で調整しているものの、どんな役割分担で、職業センターに何をしてほしいと「考えて」いるのか。
それは、支援可能な項目なのか。
うがった見方をすれば、会社は「どうにかしてほしいけど、面倒なのは嫌」と思っているところに「何とかしますよ!」と関係機関が調整し、職業センターのジョブコーチが支援することになったが、「雇用管理につなげたい」という意向が職業センターと関係機関にあったことにより、事業所にお願いする項目が増えた。
発表ケースを下敷きにすると、これくらいのことはありうることとして記載できる。
この場合、本人のモチベーションと置かれている状況についての理解がどの程度かというアセスメントは必要だが、クライアントは事業所なのか関係機関なのか。
クライアントの主訴はなんなのかについて、どこまでも冷静にカウンセリングする必要がある。
主訴は「診断」するものかもしれない。

この深度で「ニーズ」と「アセスメント」について考える、いいきっかけになった。

最後に、当面考えながら仕事すべき項目を記録する。
・ミスの多いクライアントであっても、事業所への「売り込み」を常に考える
・面接同行は、本人ニーズに沿った形で。支援内容は事前打ち合わせで整理
・障害開示の程度についても、同上
・クライアントを交えず、カウンセラーと事業所とで打ち合わせの機会を持つ(本音を引き出す)
・現場見学や事前体験をお願いする
・クライアントに名刺を渡し、主治医や心理士に渡してもらってつなぐ
・事前情報収集チェックリストの活用
・精神障害の相談項目として、注意サインと、幸せな時(リラクゼーション)
・雇用後JC支援は、これまで事業所が築いてきたことを「ふりだしに戻す」側面がある
・模擬的就労場面は、本人特性が「出過ぎる」ため、優先順位をつけて課題改善に取り組む
・本人の課題ばかりではなく、出来ている中に「出来ない部分もある」といったイメージで取り組む(ストレングスにも注目)

12/12 研修3日目(医療分野における高次脳機能検査、職務分析演習)

「高次脳機能障害アセスメント」
高次脳機能 higher brain function 障害のアセスメント結果(医療情報)を読み解く基礎知識や、高次脳機能障害者の支援体制について全国的な動向を含めた説明と、検査器具・方法の体験。

障害特性について、一つ目新しい情報としては、原因により症状が大きく二つに分類されるということ。
これを「目新しい」というには、勉強不足を露呈するようなちょっと情けないところではあるが、それも含めてメモ。
高次脳機能障害者の発症原因として多いのは、脳血管障害と脳外傷である。
前者は、血管の異常により脳の一部の機能が不全となるもの。
よって、高次脳機能障害に見られる障害特性の「一部」と躁状態が見られることが多い。
一方で後者は、頭を強打するなどして脳が全体的にダメージを受けるというもの。
よって、高次脳機能障害に見られる障害特性の「ほとんど」がぼんやり現れることが多い。

高次脳機能のリハビリについては、機能的アプローチと、環境へのアプローチ(情報入力制限、構造化、作業分割、ストレス減、手がかり、など)とがあり、職業リハビリテーションの現場において取り組むのは、主に環境へのアプローチと機能的アプローチの内代償的アプローチの部分である。

リハビリテーションや支援制度を活用するため、精神障害者保健福祉手帳の取得がしやすくなっているとのこと。
ただし、精神障害者保健福祉手帳の取得要件に「高次脳機能障害」が明記されたというわけではなく、リハビリテーション医などが、診断書を書けるようになった(?)ため、手帳取得に関する診断書が「書きやすくなった」ことによること。

何にせよ、クライアントの立場に立ったときに言えることは、支援者の足並みを揃えてほしいということだろう。
そして、地域における有用な(成果のある)支援体制を構築するためには、病院との信頼関係の構築が欠かせない。
データのやりとりだけではなく、顔を付き合わせた関係や、お互いに気軽にやりとりできる関係へ。
まずは、医療機関、職業センター、福祉機関それぞれが、ケース状況をフィードバックすることが求められる。
文書のやりとりだけではなく、その背景情報まで伝えることによって、信頼関係が作られるとする。

「職務分析」
事業所アセスメントについて、演習を交えた内容。社福)横浜やまびこの里 よこはま・自閉症支援室の松尾氏による講義。

支援する前提として、本人の状況がある程度わかっていることがあげられる。本人のことを何も知らずに、支援するのは不可能に近い。
職業センターの評価は、短時間で有用な情報を集められる点で、関係機関としても助かっているとのこと。
ただ、松尾氏が最近考えていることとして、クライアントを知り、職場マッチングが必要であり、また、難しいケースとして、「踏み込まれるのは嫌」、でも「自分をわかって欲しい」とだけ要求する人は、ジョブコーチ支援が有効となりにくいとしている。

事業所への本人特性の伝え方として、1)専門用語は避ける、2)対応策や配慮を一緒に伝える、のがコツとする。
例えば、
(1)臨機応変が苦手、融通が利かない
 →律儀、決められた手順の作業が得意
(2)同時並行作業が苦手
 →優先順位の高い作業を任せてもらうと、自立が早い
(3)こだわりが強い
 →仕事が丁寧なので、正確さが定着してからスピードアップを図りたい
 →(インフォーマル)彼は電車が好きで好きでたまらないんです
(4)人に対する不安が強い
 →人見知りなので、無愛想に見えるが、作業や役割が分かれば安心できる
など、分かりやすい言葉で言い換えるのがいい。

自閉症のクライアントは、最初が肝心。
作業場所の構造化とルール化が必要。
その際には、事業所の従業員と打ち合わせをしながら考える。

職場アセスメントは、「聞く・見る・やらせてもらう」が基本。
やってみて、作業の内容や環境だけでなく、支援者と従業員との人間関係や職場の「指導力」を確かめる。
当該障害者が仕事しやすい環境は、とりあえず「提案」すべき。
「今できること」「教えられたらできること」「周囲のサポートがあればできること」を整理する。

職場アセスメント等の情報は、自分達でもっているだけでなく、分析したことをまとめ職場と調整することにより、1)ジョブコーチ、本人が職場定着の見通しをもつ、2)会社との調整のたたき台とする。

職務分析の方法。
職場内の仕事全体の中から、障害のある人に適した仕事を見出し、一日の職務として構成する。
ポイントは、1)障害のある人に適した仕事を見出す柔軟な視点を持つ(とにかく数をあげる、質より量)。2)仕事の内容、方法、量、頻度、安定性について見当する。3)中核になる大きな仕事、それらを補足する小さな仕事を組み合わせる。4)一日の中で、それらの仕事を組み立てる。
また、職務再構成についても検討しておくこと。
職場は「生き物」であり、常に情報収集(アセスメント)のアンテナを張る。
本人の作業量のベースアップに備え、時間に余裕が出てきた場合の仕事を確保する。
改善提案は、一緒に取り組む(例:「障害の方にはわかりにくい環境なので、整理をお手伝いさせてもらってもいいですか?」など)。
具体的に「こうするとわかりやすい」という提案。
職場訪問の前に、あらかじめ収集したい情報を整理しておく。

12/11 研修2日目(業務ふりかえり、地域分析の方法)

研修2日目。
昨晩は、宿舎でBoot Camp(腹筋プログラム)をやったので、腹筋から大腿部にかけて筋肉痛が出る。

どうも、研修を貫く成果として「視点の切り替え」ということが浮かんできたように思う。
あくまで個人的な成果であるので、研修全体のものも冷静に見据えていたい。

「カウンセラー業務の振り返り」
1)障害者の障害特性と職業相談・職業評価などに関すること
司会進行を務める。
進行役は、全体の雰囲気を見ながら、自分の関心のあることに話題を水路付けできるのでそんなに嫌いじゃない。
参加するよりも考えるから、その分実入りも大きい。
私は、最近IPSを勉強していることもあり、「評価ベースの職業リハビリテーション」から「クライアントニーズベースの職業リハビリテーション」を意識しつつある。
業務手引きを見ても、「ニーズ:希望、要望」の把握は根底にあるものと位置づいているわけだが、どうも日常業務を振り返ると、クライアントのニーズはそこそこに、評価結果から方針を立てて「相手を説き伏せる」同意の取り方をしているように思う。
「この計画に乗るかそるか、乗らなければがんばってね」くらいの意識なのかもしれない。
この検討を是非やりたいと思っていたのだけども、昨日の「職業カウンセリング演習」の内容や、チームの他メンバーの「ニーズ」がそこにどんぴしゃではなかったので、評価技法・ツールの話題に終始した。
クライアントに生活状況の記録をとってもらい、継続することで、その人の「リズム」を評価する手法であるとか、数的客観データを取る工夫やツールなどの情報交換ができたと思う。
他のチームの発表でなるほどと思ったのは、「本人に気づきを与える・促す」時、本人視点に立つと「気づかされる」わけであり、その強度や質には注意すべきなのかもしれないということ。

2)事業主援助に関すること
事業所担当者の立場になったときに、どんな情報が欲しいのか、と考えることが大切かと思った。
センターを知らない事業所に対して、(1)センター業務の説明、(2)クライアントの面接に同行する、場面を設定し事例交換。
センターの業務説明に話し合いがおよばなかった(「就職後のフォローはどうなるのか」のみ)のは残念だが、面接同行場面についてはいくつか参考になることがあった。
「過去の障害状況を詳細に伝えない」というのは全員で一致、それだけじゃなくて、「何時間働けるのか、どんな作業はできるのか、慣れるまでの目処」などについて、具体的な状況から説明すべきだし、「叱責の耐性、逆ギレされた場合の対処、言ってはいけない言葉」などは、確実に伝えなければいけない。
「この人はどんな人?」という問いに対しては、「出勤状況、障害の一般的特性と個人特性など」について確実に答えられるよう整理し、本人と打ち合わせた情報を開示する。
他のチームの発表では、事業主が安心してもらえるような情報提供や、良い(必要な支援を提供できる)関係を結べるようにする、同業他社事例など事業所の要求レベルで調整する、など、やはり事業所視点で考えて整理することが求められていると思う。

「地域分析の方法」
「地域」や「福祉」といった漠然とした概念のイメージ化と、「住民」参加の手法を演習する内容。
上記「」内の言葉は、誰もがイメージをもつことができるがゆえに、その対象が曖昧だったり、人によってイメージが異なったりするものである。
そういった曖昧さは残したまま、「地域福祉計画」や「地域福祉活動計画」といったものが策定されつつある現状について確認し、その策定にあたっては住民参加が欠かせないとして、KJ法を活用した意見集約について演習する。
行政が地域住民のニーズを把握する方法として、調査(アンケート、ヒアリング他)、広報、イベント、ワークショップ(座談会:自由討議の場)、意見箱、パブリックコメントなどがあげられる。
情報の信憑性と正確性について、それぞれ一長一短はあったり、抽出調査では把握の主体によるバイアスがかかりやすいなど、様々な課題を残しながらも、意見集約時に確かに言えることは、情報収集=意見の構造化、ということである。
膨大な具体やイメージからあげられる意見を、いくつかのポイントに集約していく。
集約した上で、体裁を整え、主張を明らかにしていく。
全てではなくとも、住民の意見を反映させる一つの方法である。
その手法としてのKJ法体験であった。

個人的にはKJ法はいろんなところでやっているので、特に目新しいことはなかったものの、ワークに参加してこんなことを考えた。
意見集約時に大切なのは、個々が持っている意見を「目に見える形(可視化)」にしていくこと。
いかに本音を引き出すか。
ワークショップとはいえ、多少は緊張があるなかで、どのように引きずり出していくかがポイントになる。

デボラ・R・ベッカー、ロバート・E・ドレイク著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(8)、123ページまで。

○IPSプログラムの始動
1.(対象者の)資格要件基準
-制限はない。
-IPSでは、すべてのクライアントが、就労と働くことが彼らにもたらすであろう可能性について考えるよう勧められる。

2.紹介
-就労に関心を持つすべてのクライアントがIPSサービスにアクセスできるよう展開される
-例えば、関係機関やその待合室などに、ポスターやクライアントが働いているところを写した写真、パンフレットなどを展示する
(手順)
-IPSが順番待ちの場合は、CMはクライアントがどんな職種に就きたいか考えるよう勧める。職場訪問も有効。
-ただし、援助つき雇用プログラムの開始までの時間を短くし、働く意欲が削がれることを防ぐ
-短時間就労(15時間以下/W)も希望として成立する
-クライアントを障害者や患者としての役割ではなく、成人としての役割(本人の才能・能力・好みなど)に焦点をあて、本人を鼓舞する
-「働くこと」が物質乱用等のパターンを変化させる動機付けとなる
(紹介システムの進行)
-IPSコーディネーターが紹介を受け、就労支援スペシャリストを割り当てる
-就労支援スペシャリストとクライアントは、紹介後1週間以内に直接顔を合わせる

3.契約と関係の樹立
-クライアントが就職面接にストレスを感じているならば、伝統的な面接なしで職を得られるようクライアントを援助する
-最初の数回の会合では、就労支援スペシャリストとクライアントが互いに知り合い、クライアントが何をしたいのか見定める(ニーズ把握)ことに時間を使う
(援助関係)
-クライアントがどのような人なのかを知ることが、関係作りでは重要
-精神保健センターの外でその人を観察することは、何が(1)クライアントの就労への動機付けとなり、(2)障壁となり得るかについて、重要な洞察につながる
-クライアントの世界に入ろうとする積極的な様子は、クライアント尊重・理解の一助となる
(意欲低下・病状悪化時の対応)
-IPSでは、就労支援スペシャリストがクライアントに接触し続ける
-クライアントが困難な状況に置かれていたとしても、チームはクライアントの肯定的な面を見るようにし、その成功を目指す
☆「チームは希望を運ぶ」

4.面接技術
(基本的要素)
-面接が始まった後、信頼関係を築く有効な方法の一つは、クライアントについて肯定的な発言を行うこと。クライアントの努力と経験を、肯定的な枠組みの中で、常に繰り返し指摘する
-就労支援スペシャリストは、個人の意見を示すにしても、一般化したアプローチを用いる(個人的な逸話や考えを話すことは避けたほうがいい)
-自由回答形式の質問(「○○について教えてください、どんなことが好きで、どんなことが嫌いでしたか」「そのことについてもう少し話してください」など)を行うことにより、(1)新しい情報を得る、(2)回答によって質問がきちんと理解されているかどうかが明らかになる
(リフレクティブ・リスニング:聞き返しながら傾聴する)
-二つの利用方法
1)スペシャリストがクライアントの話を正確に聞いていることを確認する
2)クライアントとの関係を築くのにも利用される
3)クライアントが、自分が話した内容をもう一度聞き、話そうとしたことをさらに明確にする機会を提供できる
-スペシャリストは、共感を込めて、クライアントがどのように感じているか応答する
-面接者は、クライアントが「話している時に体験している情動」を同定する
-アドバイスを避ける
 クライアントが自分で解決策を探し出すよう励ますことを望む
 問題解決のための様々な選択肢と、それらの長所・短所を見つけることを援助する
 ただし、賛成できない場合は、賛成できない理由を述べた上で、クライアントを尊重し、支持していることを示し続ける
(意見の不一致が原因となる「対立」は避ける)
☆クライアントの失敗する権利、自らの経験から学ぶ権利を認めるようにする
-就労に焦点を当てた面接を続ける
-面接の最後に、話し合ったことを要約し、次の面接時間と、次回の面接でどのように時間を使うか決め、更にクライアントの就労目標に関連して、お互いに次の面接までに何をするか、意見をまとめる
(動機付け面接motivational interviewing・ストレングス評価)
-クライアントが目標を明確にし、目標達成に向けたプランを立てるための質問
 重要なこと、目標達成を阻む障壁の明確化を援助する
-意欲が低下しているときには、クライアントにとって働くことの意味を再確認する
 就労が望ましいと周囲は思っていても、クライアントがそう思っていないのならば時期尚早である
-クライアントとの協働作業においては、クライアントは全人的な視点で捉えられ、病気も持っているが、技能とストレングスを持っている人である
-クライアントが夢を持つよう励まし、その夢が実現するよう手助けをする

(5.州の職業リハビリテーションプログラムとの連携)
(-シチュエーショナル・アセスメント=場面設定法)
( ジョブコーチによる支援が普及し、職場における評価を意味するようになった)
( アメリカでは、2週間程度のシチュエーショナル・アセスメントの制度があり、
  その間のクライアントの賃金は、職業リハビリテーション部門が負担する)

6.7.8:就労支援スペシャリストとクライアントが始めに話し合うこと
1)社会保障給付
 クライアントは、受給資格を失うことへの不安が就労の検討をためらわせる主な要因となっている(米国)。働き始めたら、給付がどうなるのかということに関して、正しい理解と働きかけが必要となる。
2)障害の開示
-「障害をもつアメリカ人法:ADA」に基づく保護を得るためには、事業主に病気のことを開示する必要がある(米国)
-面接や就労の前に、障害の開示について(1)開示するか否か、(2)どの程度開示するか、について話し合っておく
-仕事上の調整が図られた方が助かることをクライアントがはっきり分かると、事業主に障害を開示しようと思うようになる場合もある
☆事業主にとって疾患に関する詳細な情報は必要ない
3)家族の関与
-どの程度家族が関与するか
-連絡体制の構築
-多くの場合、本人に対する(1)家族の対応策、(2)仕事に関連する興味、(3)事業主への連絡など、有益な情報を提供してくれる

9.時宜にかなった就労計画
-クライアントが、(1)精神疾患の症状の悪化、(2)物質乱用の再発、により「働きたくない」と言った場合
 →援助チームは、その時は就労に焦点をおかず、将来の職業上の成功に向け勇気付ける
☆働くことは一つの目標になる
-本人が、目標とその妨げとなるものを認識するように促す
-働くことは、クライアントが生活のほかの部分にも支援を受け入れる動機となる
☆就労支援スペシャリストは柔軟であり、クライアントの希望に焦点をあてる。それが就労支援スペシャリストの思いと多少異なるものであったとしても

12/10 研修1日目(職業カウンセリング演習、他)

機構の幕張本部での研修初日。
何度来ても、ここはあまり好きではない。
ただ、キライ嫌いで何も得ないのはもったいないし、思い切り勉強できる日が5日間用意されたので、逆手にとって思い切り缶詰になってしまおうかと。

「職業カウンセリング演習」
私は、心理学を専門に勉強していないカウンセラーなので、「カウンセリング」そのものがテーマになった話にはついていけないのだが、今回の説明はすっきりと整理されていて、刺激的な講義だった。
講師の福島脩美(目白大学)は、自らのカウンセラーとしての経験とスーパーバイザーの経験から、クライアント(広義にとらえており、特定疾患を持つ者ではなく、子どもから大人まで特に制限はない)の質的変化についても言及される。
「ありのままの自己を受け入れることが困難である」とし、課題を3点にまとめる。
1)愛情と尊敬のまなざしの相互交流を欠く
2)かけがえのない個性としての受容の相互交流を欠く
3)自己直面化と自己促進を避ける傾向が顕著

その上で、カウンセリングの基礎知識としてよくとりあげられる「無条件的受容」について、自説を論じる。
人は、周囲の人から向けられる肯定的感情を「維持」し「促進」したいと願い、その経験の上に自分自身に対する肯定的感情を維持しさらに促進したいという基本的欲求があるとする、ロジャースの「維持と促進」を取り上げる。
その上で、Unconditional Positive Regardの日本語訳について、原著でロジャースが説明しているというnonposessive love(非所有的愛)を取り上げる。
すなわち、「あなたがどうであっても、私はあなたに対し好意・尊重・愛情を持ち、それがクライアントに何らかの形で伝わること」が重要であるとする。
そのとき、受容するのはクライアントの発言や行為であり、愛を持って接するのは感情面の働きである。
相手の発言に対して、「違うなぁ」と思うことはあったとしても、目の前にいるクライアントその人については「いいやつだ」と思うことが、カウンセリングでは重要であるとする。
相手を好きになり、いい感じをつくる。
それにより、相手から好かれる。
その上で、選択肢を提示し、おすすめを伝える。
選ぶのは本人である。

その際、相手の視点に立って受容することと、相手を客観視して状況を掴んでいくこと両方が必要となる。
カウンセラーは、意図的に視点を切り替えてカウンセリングを進めていく。
思い切り共感的に寄り添って考え、客観的に状況把握と指摘、更にその人が「どう考えるか」について共感的になる、といった具合である。

私は、「無条件の受容」なんてできるわけないじゃん、と思いつつカウンセリング業務にあたってきたわけだが、「受容」する対象についてはきちんと整理されないまま、この内容を理解していたなと、ふりかえる。
結局、大筋では私がやってきたことはそれほど間違っていなかった確認はできたのだが、手法についてはまだまだいろんなものを参考にして取り組まないといけないなと思った。
今回、宿題を通して考えたことでもあるが、「相手のニーズに寄り添うこと」について、もう一段階思考のレベルをあげないと、おそらく壁にぶちあたると思う。
これまでは、指導的なカウンセリングを多用し、同意がなければ「泳がせて」いたのだが、これに関して確かな手法を身につけたら、もう一歩進化できると思う。
併せて、「促進」という考え方についても、整理して一つ思考レベルがあがったように思う。
今まで、IPSでいうところの「Strength(得意なこと)を伸ばす」ことを意識して、クライアントの希望に沿ったことで目標設定して、具体的に取り組むことで、確かな行動変容が生じたケースはある。
これは、カウンセリングの技法と目標設定の具体性によって、質が決まるものと思っていたのだが、そうではなく、確かにカウンセラー側の働きかけは大きいのだが、クライアントの「自己との関わり方」にも大きく左右されることがわかった。
「視点の切り替え」を意識して、カウンセリング技法(要約を伝えることで理解していることを伝え、相手の「いいところ」を探し伝える、など)について、もう少し突っ込んで考えてみようと思う。

そんなことを、駅前で見つけた素敵なアイリッシュパブで、「マッカラン」を飲みながら考えました。

2007年12月8日土曜日

「できない」気持ち

率直に、Iyokiyehaは自分のことをそれほど頭のいい人間とは思っていません。
要領の悪さは自他共に認めるところですし、私なんかよりよっぽど短時間で同じ仕事ができる人を何人も知っています。
羨ましいなぁ、と思うことは度々。
だから、納得するまでいろんなことをやろうとします。

一番身近なところでは、ウチの嫁さん。
とにかく記憶力がよくて、私がずっと前に何気なく言ったことまで逐一覚えていて、時々頼りになるのだけども、時々驚かされる。

さて、本題。
「できない気持ち」って考えたことありますか?
最近、好奇心のままに動いている結果、合気道とサルサと手話を習うことになったわけです。
このうち、特にサルサではこの「できない気持ち」を強烈に感じています。

手話は、去年もやっているし、うまくなっているのが自分でも実感できます。
合気道も、習いたてでまだまだうまくないけれども、身体の使い方が少しずつわかってきたので、これもまた面白い。
ただ、サルサに関しては、基礎の基礎でつまずいているばかりか、身体が思い通りに動かず、ちんぷんかんぷんになっています。
頭と身体がばらばらになっていく感覚。
合気道を始めたときにも感じた感覚です。

それで、合気道の時には繰り返すうちに、少しずつ馴染んできているのですが、サルサには嫁がいます。
嫁さんはできてしまうのですね。
これがまず「できない」を増長させます。
それはまだ放っておけばいいのですが、その嫁さんが「もっとこうせい、ああせい」と鋭い指摘をしてくれます。
これがさらに「できない」を強調します。
不思議なことに、普段健康体でいるときには全く気にならないことも、身体が疲れていると悪い方へとってしまうのですね。
私自身が気分を害していることに気づいてしまいました。

不思議な感覚です。
その日は、こんなことで気分を害す私に対し「まだまだ未熟だな」と思うことにして済ませたのですが、翌日そのことについて振り返ると、もっと根が深いことに気づきました。
それは、「(おそらく)普段、私は嫁と同じことを他人にしている」ということ。
私が仕事で関わる方の多くは、何らかの「できない」を抱えてやってきます。
その人たちに、「そこそこできる」私はどう映るのか、もっと敏感にならなければいけません。
ただでさえ、私は「べき思考」という認知の歪みが出がちですから、それを知らず知らずの内に、人に押し付けていないか、気をつけなければ、と思ったところです。

2007年12月2日日曜日

週末雑記(サシ飲み、映画『続・ALWAYS三丁目の夕日』、サルサパーティ、ランチバイキング)

金曜日の晩、師匠と飲みに行く。
大事な話も、どうでもいい話も、結構真面目に話す。
例えば、絶叫マシーンが好きか嫌いかの分岐点は、「最悪の事態をリアルに想像するかしないか」による、とか。
要するに、好きで好きで仕方がないという人は、最悪の事態(直滑降の最中に、ベルトが外れて地面に叩きつけられる、など)を克服できるか、または何も考えていないか、いずれかだろうと。
羨ましい反面で、自分達を正当化する論理を組み立てる。
ホントどうでもいいことなんだけど、酒飲みながらそんなことを大真面目に話せる師匠は面白い。
聞けば、師匠はFUJIYAMAに2回乗ったとのこと。

http://www.fujiq.jp/fujiyama/index.html
(FUJIYAMA 富士急ハイランド)

同行者に半ば強制連行されているあたり、絶叫マシーンが苦手な私も共感してしまう。

もちろん、仕事のアイデアなんかもたくさん交換したように思うのだけども、ただ、飲みの席だったこともあり、よく覚えていないこともちらほら。
大切なことは、おそらくそのうち思い出すでしょう。

土曜日。
疲れと軽い二日酔いで昼前まで寝てしまう。
最近、週末になるとこの傾向があり、よくない。

昼過ぎから、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を観に行く。
http://www.always3.jp/
(ALWAYS 続・三丁目の夕日 オフィシャルサイト)
http://www.always3.jp/05/
(ALWAYS 三丁目の夕日 オフィシャルサイト)

12月1日なので、1,000円で映画が観ることができてお得だった。
映画の前に笑えたのは、「恋空」の開演を待つ中学・高校生の列に、気づかず並んでしまったこと。
私は、原作を立ち読みしてみたことはあるが、あまり印象に残っていない。
でも、ヒットしているみたいですね。
http://koizora-movie.jp/index.html
(恋空 オフィシャルサイト)

映画の予告で、山古志村の犬を題材にした『マリと子犬の物語』という映画があったのだけども、予告編で不覚にも夫婦揃って泣かされてしまう。
http://mari-movie.jp/index.html
(マリと子犬の物語 オフィシャルサイト)

『ALWAYS』は、先日前作を観て「おぉぉ」と感動して、続編が出たので行ってみる。
前作と比べると、「ぶわっ」って泣けるシーンは少ないと思うけれども、文句なしにいい映画だと思います。
鈴木オートの親父が、いい味出しています。
小雪は、せつなげな表情させると似合いますね。
出演者がみんな演技派なので、安心して観ることができました。
竜之介がやたら成長していて(映画の設定では数ヶ月後のはずだが…)、前作ほど「かわいくない」のが笑えました。

帰り道、先週サルサの練習で誘われたサルサパーティに、師匠を誘ってみる。
二つ返事で「行きます」との返事。
さすが、ノリがいい。
場所は、以前このサイトで紹介した、ブラジル料理「オチオ」。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2007/11/blog-post_11.html
Iyokiyehaお気に入りのフェイジョアードをほうばり、シュハスコを楽しむ。
師匠も食事は肌にあったようです。
参加者が一通りご飯を食べ終わると、中央の長机を脇に寄せ、サルサがはじまります。
いつも夫婦でやっている、ベーシックなステップは、自然と動きの中に織り込まれており、派手な回転技がくるくると。
穏やかそうなおじさんが、軽やかなステップで滑るように軽快に動き、女性をリードする姿には、思わず「カッコいい!」と思ってしまう。
そして、男性のリードで舞う女性も、なんとも言いがたい色気が感じられ、これもまた新鮮。
見てくれがかわいいとか、美人とか、そういうことだけでないのだなと。
「美」というものは、身体動作にも織り込まれるものなのかもしれない。

池上彰『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』PHP研究所、2007年。

元NHKの記者で、週刊こどもニュースの初代お父さんによる、ビジネス新書。「伝える」というキーワードを使いながら、口頭でのやりとりにとどまらないコミュニケーションについて、役に立つ情報が満載の新書。
時々、こういう本を読んで、普段の自分のアウトプットについて考えるわけだが、その度に「もっとこうした方がいいかな」と思うことがある。ということは、私のスキルはまだまだ半人前で、どこかしこに改善の余地があることを思い知らされる。普段から「私はできる」とは思っていないけれども、何か「成功」すると、その問題点にはなかなか気づきにくいもの。今後の仕事の質を変える一冊になりそうだ。

佐藤悦子『SAMRAI佐藤可士和のつくり方』誠文堂新光社、2007年。

気鋭のアートディレクター佐藤可士和の妻である悦子氏が、「夫をブランディング」するためにやってきたこと、やっていることをまとめたもの。
前回紹介した『超整理術』の内容が、何を基盤にして成立しているのかということがわかる。悦子氏と可士和氏は、どちらかが支えているとかいう単純な関係ではなく、まさに二人三脚であるといえる。そしてその二人三脚は一人で走るよりも数倍速く、力強く走ることができる。夫婦でお互いを高め合う、ということの理想的なモデルがここにあるといえる。

内容の中で、印象に残ったことは、悦子氏が「SAMRAI」の仕事を選別する際に「できることと、できないこと」を明確にすることと合わせて、「すべきことと、すべきでないこと」を冷静に考えて、求められるものを把握しているのだということだ。私の古巣(NPO)で自然と考えられていたことが、こんな形で言語化されるとは思いませんでした。ミッション(使命)は何か、そのためにすべきことは何か。普段の仕事においても「全体を俯瞰」して、求められていることを冷静に実施し、できないこと、やるべきでないことは、信頼できる人にお願いすることを意識したいものです。

2007年11月28日水曜日

富士急ハイランド

この忙しい時に、無理やり休みをとって、嫁さんと富士急ハイランドへ行ってきました。
先週までは、どうも水曜日に休みがとれず、それでも12月になると、寒すぎて行きたくなくなるだろうということで、11月の最終週というややバッドチョイス。
朝起きて、天気がよくないが、決行。

富士急ハイランドといえば、今は「ええじゃないか」、そして「FUJIYAMA」「ドドンパ」と絶叫マシーンで売っているテーマパーク。
他にもお化け屋敷系は充実しているらしい。

……Iyokiyehaは、この手のテーマパークは苦手である。
元々、人混みに出るのも嫌いなのに、それに加えて「絶叫」である。


意味がわからない。


正直、怖いんです。
腰が浮いて不安定なところで、落とされる感覚。
普段段出さないような、腹から「お」に濁点を打った音と「ご」が混ざったような声が出るあの感覚。胃が数センチ浮いてくるような感覚。

どれもToo Muchです。

でも、嫁さんが「山梨にいるのに、富士急に行かないのは反則」くらいのことを言うものですから、ちっぽけなプライドをフル稼働してみました。

現地。
FUJIYAMAがやけに大きいのでビビる。
あの落差は凄い。
「ええじゃないか」は論外。
足がつかないので、ぐるぐる回されるのはいかがなものかと。

でも、せっかく来たので何も乗らずに帰るのは反則とも思い、「ドドンパ」をチョイス。
(「ドドンパ」のスタート地点)

待ち時間40分ほど。
コースターにありがちな、ガタガタという音がせず「シューン」と心地よい音が聞こえるのがまた不安を誘う。

順番が来て、乗り込む。
ようやっとガタガタと音がする。
一旦後ろに下がる。
何か怖いですね。
でも、遠くを見ると、「SMILE」の文字。


(ドドンパのスタート地点から正面に見える看板)

このノリは好きです。

刹那、、
息が止まった感じがして、声が出せませんでした。
「あっ、ヤバ・・・」
みたいな感じです。
思考も身体反応もふっとぶほどのスピード。
帰ってからHPを見たら、こんな風に書いてました。

「ドドンパは空気を圧縮した力を使いあのスピードを出しています。
そのスピードはスタートから1.8秒でなんと時速172kmまで加速します。」
(富士急ハイランドHPより)

「シューン」という音も納得です。

さて、乗っていたときですが、Iyokiyehaのすぐ前には女性が乗っていました。
172kmまで加速して、何も考えられなくなったくらいで、前に座っていた女性の髪の毛がブワッと広がったのが目に留まり「あー、おもしれー」と思ったことしか覚えていません。
「SMILE」のLISMOもふっとびます。
そして、コースターが軽い下りに差し掛かると、身体が浮く感じ。
これは怖い。
Iyokiyehaは「お」に濁点をつけたような声をあげています。
隣で嫁さんは悲鳴をあげていました。
そして、右バンク。
「うわー」と思っていると、急上昇。
ここまではいい。
てっぺんで腰が浮いて、「あー、ヤダ」と思うと、垂直に下降。
本日初の落下感覚です。
地面に叩きつけられるような感覚と、内臓が浮き上がるような感覚。
変な声をあげながら、最終コーナーへ。
自然と笑いがこみ上げます。
明るい笑いではなく、諦めの笑いのようでした。

戻ってきて、コースターから降りると何だか平衡感覚が狂っていました。
でも、身体は、ドーパミンとアドレナリンがガバガバ出ているような感覚、何だかハイです。
今なら「FUJIYAMA」はいけるだろうと判断し、一気にFUJIYAMAへ。


(「FUJIYAMA」の入り口)

「FUJIYAMAのようなキャメルバック(ラクダの背)のコースターは高いところから落ちる「勢い」(慣性)で走っています。
なので、モーターやエンジンのような動力はありません。したがって落ちる所の高さが高いほど早くなります」
(富士急ハイランドHPより)

最高速度は130km/h、落差は70mほど。
落差と最高部の高度、速度、どれをとっても世界一とのことで、ギネスの証明とかが貼ってありました。
こちらは待ち時間なし。
勢いで行ったので、準備も不安もなく、ノリで。
それが、コースターに乗って登っていく時に恐怖が襲ってきます。
周囲を見回すと、正面に富士山と青木ヶ原樹海。
天気があまりよくないので、独特の雰囲気です。
コースターの前の方では、写真とってる集団がいて、素直に「コイツらすげー」と思いました。

最高点。
そして、落下。
Gがすごい。

でも、後はよく覚えてないです。
5回くらい落とされたり、登ったと思ったときにすぐに落とされることもあり、地面スレスレを走ることもありましたが、途中から「あー」みたいな。
嫁さん曰く、「途中から声も出ていなかった」とのこと。
放心でしょう。



(駐車場から見える「FUJIYAMA」、最初の落下時)

「ドドンパ」と「FUJIYAMA」でお腹一杯です。
「ええじゃないか」はIyokiyehaと嫁、双方がびびったため、乗れませんでした。


(「ええじゃないか」の最初の落下)

CMは好きなんですが。

その後、嫁さんが「まだモトをとっていない」と言い張り、フリーフォールに乗りました。
Iyokiyehaはフリーフォール初体験。
まっすぐ落とされるのは苦手ですが、放心状態のまま、半ば強制連行です。
思考はほとんど停止していましたが、富士吉田の町がきれいに見えたと思ったら、落とされました。
「う」に濁点打ったような声を出したのは覚えています。

後は、昼食をとり、スケートして、観覧車に乗って帰宅しました。
帰り道は、ややハイになっていて身体は多少の違和感のみですが、これが明日、明後日に筋肉痛になるかと思うと、ちょっとイヤだなぁ。
「また行きたい」とは口が裂けてもいいませんが、いい休日でした。

ただ、ひどい疲れで行った手話講座は散々で、寝てしまいました。あぁ~

2007年11月26日月曜日

身体をセンサーにする

日常における以前との変化はまだ実感がないが、合気道の稽古をする時、相手の動きに合わせて私が動作することで頭が非常に疲れることがある。
普段、身体を動かすことそれ自体を意識することがないからなのだろうが、なかなか不思議な感覚である。

稽古の中に「手刀合わせ」というものがある。
向かい合った相手と、手刀が手首で触れる距離で立つ。
一方が動き、もう一人は相手の動作に合わせて、間合いを保ちながら動作する。

先日、この稽古を目を閉じてやった。
視覚を遮ると、いろんな感覚を意識できる。
一つは手首にかかる力を感じる触覚。
一つは摺足の音や、相手の息づかいを聞き取る聴覚。
そして、それだけじゃない雰囲気のような感覚。
普段は意識することなく情報収集が自動化している感覚を意識することで、より多くの情報を収集できる。

おそらく、この「普段使わない感覚」をフル稼働するから、頭が疲れるのだろう。
でも、この「普段使わない感覚」を日常フル稼働したらどうなるのだろう、と考える。
ちょっと予想できないけれども、おそらく生活の動作が変化するのだろうなと察する。
ちょっと意識してみようか。
一体どうなるのだろう。

2007年11月25日日曜日

週末雑記(メンタルヘルスマネジメント合格・白州)

木曜日、帰宅すると先月受験したメンタルヘルスマネジメントの結果が届いていた。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2007/10/1014.html
http://www.mental-health.ne.jp/index.html
(メンタルヘルス・マネジメント検定)

Ⅱ種、Ⅲ種ともに合格。
自信はあったのだが、やはり合格通知が届くと「ほっ」とする。

これに合格したから何ができるってことではないけれども、周辺知識の広がりが本業を豊かにするというのも、これまでの自分の経験から事実かと思っているので、いい力試しでした。
この検定の勉強がヒントになって、講演で使うスライドができたり、支援プログラムを追加したりしているので、それだけでも十分意味ある勉強だったかなと。




週末は三連休。
とはいえ、何も予定を入れていなかったため、3日間ぐうたらと。

初日は、昼前まで寝てしまうという失態をおかす。
完全にお休みモードで気が緩んでいたのも事実だが、相当疲れもたまっていたように思う。
疲れはとれたが、何かもったいない気もする。
起きて、朝昼食をとり、提出する予定の文章を仕上げる。
出題者の意図を外していなければいいのだが、まぁ、文章としてはまとまったかと。
この内容も、結果がでたらお知らせします。

土曜日。
やはり寝坊する。
昨日よりマシではあるが、どうも気が緩んでよくない。

朝食をとりながら、何となく「白州へ行こう」ということになり、昼過ぎに国道20号線を西へ。
http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/index.html
(サントリー 白州蒸留所)

無料で見学ができるということで、ウイスキー蒸留所の見学に参加。
飲めない嫁さんには悪いが、「ハンドルキーパー」の札をつけてもらう。

以前、静岡のバーで飲んだ「白州18年」のパネルを見つける。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2007/10/106-7.html

(白州18年)
なんと、お値段21,000円!
そりゃ、ショットで1,800円も頷ける。
ここまで高級なものだったとは知らなかった。
日本のシングルモルトも世界に誇れるものということを知る。
12年を買って帰ろうと思ったのだが、7,000円くらいなので、嫁さんの目もあり、断念。
両方の実家へのおみやげとして、「12年」の小瓶と原酒のセットを買って帰る。

不思議なもので、もともと飲んでいたウイスキーも、蒸留所の見学を経て何となく見え方が変わる。
これまで「山梨に来たからワインを」と思って、せっせと飲んでいたけれども、国産ウイスキーももっと試してみたいなと。
ウイスキーの飲み方は、そういえば岡山時代の上司に教わったのだけども、確かにカクテルにせず、ウイスキーの味と香りを楽しむのが、やはりおいしい。
http://www.suntory.co.jp/gourmet/bar-navi/
(サントリー BAR-NAVI)
こんなサイトもあるので(甲府は一件しかヒットせず・悲)、またショットバーも探してみようと思う。

連休最終日。
愛車にスタッドレスタイヤを履かせ、ヨーカドーでジャージとウォームビズ用のカーディガンを購入。

平和な連休でした。

デボラ・R・ベッカー、ロバート・E・ドレイク著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(7)-3、102ページまで。

○スタッフの役割(続き)
<就労支援スペシャリスト>
・クライアントの技能と興味に合致した仕事をできる限り早く見つける手助けをし、必要に応じて継続して支援を提供する
(注:クライアントが働くべきであるか否か、働くことができるか否かを決めることではない)

1)目標
・就労時間の少なくとも65%は地域(事務所外)で過ごす
・採用後の一年間に、担当ケースの40%以上が少しの時間でも就労する(3~4ヶ月で)
2)資質
・精神疾患および物質使用障害について知識(精神疾患の症状、処方と副作用、対応方法など)を持っていなければならない
(1)統合失調症、分裂感情障害といった精神障害
(2)再発性大うつ病および双極性障害といった気分障害
(3)境界性人格障害などの重い人格障害
(4)強迫神経症やPTSD(外傷後ストレス障害)といった不安障害
(5)アルコール依存・物質乱用に関わる障害
※重い精神障害を持つ人たちにとって、働くことは病の症状に対処する戦略である
・望まれる資格・資質
(1)職場開拓、求職活動、職場の確保に総合的な知識と成功体験を持っていること
(2)地域の事業所と良好な関係を築ける能力を示せること
(3)広範囲にわたる職業に関する知識を活用できること
(4)クライアントの興味、ストレングス、技能、能力、対処法、本人固有のチャレンジ課題を認識し、それらを仕事と合致させる能力を有すること
(5)クライアントが仕事を維持できるよう支援するための長期にわたるサポート体制と就労環境を認識し、手配する能力を有していること
(6)診断、治療、処方および職務遂行に与える影響などの、重い精神疾患に関する知識を有していること
(7)障害者給付など社会保障に関する知識を有していること
(8)他のチームメンバー、事業主、家族に対しクライアントを効果的に支持・代弁する能力を有していること
※成熟しており、活発で、物事を前向きに考え、情熱的で、状況のよい面を見て目的を貫こうとする人、すなわち他の人が問題と考えることをチャレンジと受け止める人と言える

3)仕事の内容
・就労支援サービス「のみ」を提供する。
・ケースマネジメントのニーズが増大すると、就労に重点を置くことが難しくなる
・就労過程のあらゆる面に関与するジェネラリスト
(1)職業カウンセリング
(2)求職活動
(3)継続・同行支援 他
 全ての過程を、一人のスペシャリストが担当する
※段階的な手法に関する経験を有する場合、IPSの迅速な求職活動には馴染みにくい

○記録管理と成果の評価
・就労の成果を追跡し、スーパービジョンに使用することで、クライアントが一般就労を手に入れる手助けに集中できる
<一般雇用の定義>
(1)最低限、最低賃金を得ること
(2)就労現場には障害者ではない同僚が含まれること
(3)その職位は誰でもが保持できる職位であること、すなわち、その仕事は必ずしも障害者がその職位に就く必要がないものであること
(4)事業主の監督を受けること
・記録の内容は、最低限以下のものが含まれる
 -就労初日の日付
 -毎週の就労時間
 -終了日
 これらに加え
 -毎週の賃金に関する記録
 など、エクセルのワークシートを利用するのが集計しやすい
 この他、
 -クライアントの職業上の目的・目標を達成するための取り組み
 -過去の就労データをケース記録に毎月記載する
  (仕事を得た経緯、就労場所の名称、職種と職務内容、退職理由、
職業上のその人の長所、直面した困難など)

佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』日本経済新聞出版社、2007年。

気鋭のアートディレクターが、自らの仕事を振り返りながら、その根底にある「整理術」について論じる。「空間」「情報」「思考」という三つのレベルの整理を通して、仕事の効率化にとどまらない爽快感が得られるという。

普段、状況や情報を整理して支援計画を立てる仕事をしている私としては、別段特別な内容ではないのだが、それを言語化して読めるというのは、情報整理の次のステップに進む上で有益と思われる。
現に、既に実践した整理術(空間)もあり。
職場の机を掃除してみたが、これまでといろんな「置き場」を変えたので、慣れるのに時間はかかりそう。
でも、いろんなことを考えるときに余計なものが視野に入らないので、その意味では「情報」整理の効率は上がっているかもしれない。

整理術が、アートディレクターとしての佐藤氏の仕事をどう支えているのかということにもふんだんに触れられており、非常に面白い。
個人的には、ユニクロの海外進出と、UTショップ、ファーストリテイリングのくだりが凄く面白かった。

2007年11月22日木曜日

ニーズとは?

すごく単純で、あたりまえのことだが、色眼鏡を一つ外したように思う。
他人が聞いたら「何だ、あたりまえじゃん。バカじゃねぇの?」と言われてしまいそうなことだが、仕事をしていてあることに気づく。

それは、「お金がほしいから、働きたい」と言われたときの、その人のニーズは「働きたい」ではない、ということ。
これは気をつけなければいけない。
この言葉だけ切り取れば、その人は「お金がほしい」のであって、「働きたい」はその手段でしかない。

おぉー、「その人」の本質に迫っている気がしてきた。(自己満足)

ここに「なぜ、お金がほしいのか?」という質問を加える。
その人は「自立したいから」といったら、更に深まる。
ここでは「自立したいこと」が目的であり、「お金がほしい」は「自立する」ことの手段となる。

「自立」という言葉が、含みを持つ言葉なので、本人は結局どうしたいのかということを突き詰めていくことになるのだが、例題はこの辺にしておく。

ここのところ、ニーズが把握しきれない方の相談が増えている。
なんだか「もやもや」が残る相談の時が、「結局何をしたいのさ?」ということで、ニーズ把握ができないことが多い。

とにかく「働きたい」の一点張りの場合は、どちらかといえる。
1)本当に働きたいと思っている(ニーズ=働く)
2)何か目的があって働きたいと思っている(ニーズ≠働く)

この発見は、単純な言葉遊びのように思われるかもしれないが、それを超えて、私の仕事の質が変わる気づきであるように思う。

2007年11月18日日曜日

週末の出来事 11/16-18

金曜日の晩、仕事が終わってから嫁さんと、映画「ボーン・アルティメイタム」を観に行く。
http://www.bourne-ultimatum.jp/
公式サイト

夕食は、春日あべにゅうのアーケードより南側、通りの東側にある「ちゃぶ台」という焼肉屋に入る。
給料日だったし、たまには嫁さんの好きなものを食べさせようと思い、焼肉をチョイス。
ちょっといい焼肉屋。
昭和の雰囲気を強調した店の作り。
ちょっと値が張るけども、その分おいしいものが食べられる。
「ちゃぶ丼」というどんぶりは、結構な量のご飯にホルモン焼きとキムチ、もう一つ漬物(葉もので濃い味付けのもの)がどっさり乗って680円、スープ付き。
満足である。

20:50開演のレイトショー。
男性は1,200円、女性は金曜日がレディースデーとかで1,000円で入場できる。
意外とお得である。
映画は、というと「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」の続編。
正統派アクションで、劇場で観る価値あり。
前作、前々作を観ていなくてもかろうじて楽しめる内容になっていると思うが、やはりこれまでのものも復習しておくと、より楽しめる。

土曜日。
ぐうたらな生活を送る。
やはり、予定のない週末は不必要に寝てしまう。
嫁さんに頼んでおいた美容室の予約が10時なのに、9時55分頃出発。
ここからしてダメダメである。
髪を切ってもらい、本屋へ寄って帰宅。

嫁さんをピックアップし、昼食は20号線沿いフレッシュネス・バーガーへ。
初めてだったが、サンドイッチはマックよりおいしい。
フライドポテトは皮付きポテトの分だけ、こっちの方が好き。
オニオンリングが意外とおいしいことを知る。

そのまま東へ車を走らせ、UNIQLOへ。
今ジョギングで使っているジャージが破れかかっているので、その代わりを買いに行ったのだが、ジャージの上下セットは売っていないようなので、スゥエットと長袖シャツを買って帰る。

夜は、焼酎(一刻者)を飲み、テレビを観て過ごす。
夜中に「ケータイ大喜利」に嫁さんと参加し、眠い頭でネタを考えるも、やはりまだまだレベルが違うことを思い知る。
そのまま就寝。

日曜日。
やはり寝坊する。
ダメダメな休日。

午前中は家事の手伝いもして、嫁さんが出かける準備をしている間に『ホームレス中学生』を読み切る。
昼食は、会社近くのRiz Cargoへ。
気合の入った欧風料理。
上品な味だけども、非常に庶民的な料理がでてきて満足。

そのままデニーズへ。
3時間ほど勉強して帰宅。
石油ストーブを出すために、軽油をタンクに入れるが、玄関でこぼしてエライ目に遭う。
まぁ、ぐうたらな休日の締めくくりはこんなものだろう。

池上彰『そうだったのか!現代史』集英社、2000年。

学部生時代から書棚に並んでいた本。何度か挑戦して、その度に途中で諦めてしまっていたのだが、今回は粘り強く読み切る。あまりの読み応えに、読み切るのに一ヶ月程かかってしまった。

「湾岸戦争」「冷戦」「ドイツ分割」「スターリン批判」「中国と台湾」「朝鮮戦争」「イスラエル誕生」「キューバ危機」「文化大革命」「ベトナム戦争」「ポル・ポト」「ソ連」「ベルリンの壁崩壊」「天安門広場」「石油危機」「EU」「旧ユーゴ紛争」。目次から各章の話題のみ取り上げてみましたが、これらについての基礎的な知識がまとめて読める良書。

恥ずかしいことではあるが、私は新聞が「読めている」人ではないと自覚している。それは、おそらく学校教育を通じて学ぶべき世界と日本の歴史について、中途半端な理解しかせずにテストや受験を切り抜けてきたことが原因だろう。結局、今でも紛争の原因などを遡って考えることはできていない。
これを、私が受けてきた教育のせいにしてしまうのは簡単だが、そんなことをしても何もならないことをわかっているから、こういうものを読む。池上氏の説明は、「こどもニュース」と同様とてもわかりやすい。まだまだ上記のことについて、胸を張って説明できるわけではないけれども、それでも現代のニュースが中世の歴史から上記の話題を経て今に至っているという大きな流れは感じられるようになってきた気もする。私のような、「イマドキの社会人」にはおすすめの一冊。

田村裕『ホームレス中学生』ワニブックス、2007年。

お笑い芸人「麒麟」の左側、田村氏の自伝。詳細は最近のテレビ番組や雑誌の記事でされているし、絶賛は著名人から一般の人までが様々な機会を通じてしているので、私自身の率直な感想のみ。
自身の壮絶な経験を飾らずに書ききっていることに、すごく好感を持ちました。「麒麟」の見え方が変わってしまうほどのインパクトがある読み物でした。素直に、「麒麟」が売れ続ける芸人でいてほしいなと思います。

2007年11月16日金曜日

デボラ・R・ベッカー、ロバート・E・ドレイク著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(7)-2、96ページまで。

■プログラムの実施と準備
○支援の基本的哲学
<働くことがクライアントの「治療の一部」である>
 治療・援助とリハビリテーションの基本的哲学(≒ミッション)として理解する必要がある
 働くことは、重度精神障害をもつ人たちが「患者という弱い立場」という役割から脱し、地域社会で通常の成人の役割を獲得することを可能にする一つの方法であるということを、支援者のミッションとして確認することが重要といえる。

<就労が、援助とリカバリー過程の中心的要素となる>
 導入は慎重に。理由は以下の通り。(「リカバリー」※読書メモ(2)参照)
1)新しい方式を取り入れることは、関係者が正しいと思っていたことを否定する側面もある
2)関係者の働き方や自分の仕事に関する考え方が変化するかもしれない
3)従来からの実践家は、職業訓練など十分な準備が必要であると信じているかもしれない。そうなると、迅速な求職活動の強調は信じがたいことになりかねない
4)ケースマネージャーによっては、クライアントの生活全般に安定感を築く手助けをする仕事、社会保障給付金を得ることやデイケアプログラムの作成まで、に力を注いでいた可能性がある
5)クライアントの生活を「変化」させる働きかけや、生活の複雑さを増すようなプログラムに不安を覚えるかもしれない

<実践ガイドライン>
1)精神保健援助と就労支援サービスの統合
2)クライアントが地域において、できるだけ早く、最低限、最低賃金を得られる、自分の好みと技能にあった職業を探すことができるよう支援する
3)長期的なサポートを提供すること
これらの基本的な概念的枠組みに対する、共通の理解をもたなければ、クライアントの利益に影響を及ぼすことになる
(精神保健援助チームの事務所と、就労支援スペシャリストの事務所は近いほうがいい)

○他のプログラムへの影響
・IPSプログラムに参加したクライアントの大部分は一般就労し、除々に就労時間を長くし、精神保健機関で過ごす時間が少なくなる
 従来のデイケアプログラムの利用は徐々に減少する。場合によっては、日中プログラムではなく、勤務時間後の夜間プログラムが必要になるかもしれない。

(○スタッフの研修)
・精神保健機関の訪問は、2~3日の期間で。内容は以下のものが望ましい
1)IPS就労支援スペシャリストの定例グループスーパービジョン・ミーティングへの参加
2)援助付き雇用に関与している精神科医に会い、援助プロセスにおける精神科医の役割についての説明を受けること
3)1~2人のケースマネージャーに会い、その役割について話を聞くこと
4)クライアントに会う、求職活動を行う、事業主に連絡を取るなど、地域で活動する就労支援スペシャリストに同行する

○スタッフの役割
<IPSコーディネーター>
就労支援スペシャリストの業務をスーパーバイズし、クライアントの紹介を扱う
・ミーティングの開催(2回/週)
-クライアントについて話し合い、SEをスーパーバイズするもの
1)嬉しいこと報告
 小さくても、達成感をスペシャリストに抱かせる
2)クライアントに関して直面している課題
 最新支援プランを説明、問題解決の戦略を立てる、次回検討
3)クライアントの紹介
 収集した情報を提示し、担当を決める
-職場開拓について話し合われるもの
1)就労の手がかりについて情報共有する
2)データーベースをチェックし、事業主ネットワークリストを作成
 ネットワークの構築は、クライアントの雇用機会を創り出す効果的な方法といえる

・スーパービジョン、研修
-IPSコーディネーターは以下の点に留意し、スペシャリストを観察する
1)事業主に対しプロ意識をもって対応しているか
2)可能性のある労働者としてクライアントを自信をもって紹介しているか
3)事業主のニーズを見極めているか
4)精神保健援助チームの他のメンバーとどのように連携しているか

こうした業務を遂行するために、IPSの運営と全体目標を完全に理解していることが大切である。重要なのは、IPSコーディネーターが、援助付き雇用は一般就労するクライアントを支援するための最善の方法であると確信していること。

デボラ・R・ベッカー、ロバート・E・ドレイク著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(7)-1、83ページまで。

■地域精神保健機関におけるIPSの構造(チーム形成から、役割分担など)
IPS立ち上げ時に必要な事項を具体的に取り上げている。プログラムの導入方法やチム形成(、予算)他(今回は、1,2節の部分)。一つ一つは「チームアプローチ」「リカバリー」「ストレングスに基づく支援」といった援助哲学に裏打ちされている。

○実施方法(IPSプログラムの追加か変更か)
クライアントに対して
1)現在提供されている支援サービスメニューにIPSを加える
・就労支援スペシャリストは、他職種チームに参加し、援助付き雇用と精神保健治療・援助を統合させる
・(全体の予算は増加する)
2)IPSを(通リハなど)他のサービスと置きかえる
・(資源(予算?)は、従来のものから新たなプログラムに支払われるようになり、)デイケアのカウンセラーは就労支援スペシャリストとしての任務にあたる
・(費用の増加はほとんどない)
・人員配置に工夫が必要(カウンセラーが有能な就労支援スペシャリストになるとは限らない)

○チームで取り組むこと
個々の実践家で実施しようとしたときにぶつかる困難
1)情報共有
・IPSはチームで取り組むことが「基本」。チーム内メンバーは、支援サービスの調整・計画・統合を行うためにクライアントに関する情報を共有する
・クライアントは、チームの構造、支援サービス改善のためにどのように情報を共有するか説明をうける
2)サービス対価が受け取れない(略)
3)個々の実践家が、ケースマネジメントサービスを「提供しない」
・IPSでは、ケースマネージャーや他のチームメンバーが提供する支援サービスは、就労支援スペシャリストが就労へ取り組めるようにするために不可欠なことである

○援助チーム
クライアントに対して、援助やリハビリテーションを提供したり調整し、支援する人たちの中核となるグループを意味する。
(例:()内は略称)VR(職業リハビリテーション)カウンセラー、就労支援スペシャリスト(ES)、IPSコーディネーター(ICo)、ケースマネージャー(CM)、援助チームリーダー(リーダー)、援助チーム精神科医(MD)、援助チーム看護師(Ns)など。
<ミーティング>
・就労支援スペシャリストは全てのミーティングに参加し、意思決定に参加する
・コミュニケーションがチーム全体の目標
・週一、二度程度のミーティングを開催。そのほかにも、時宜にかなった情報共有をする(メモ、電話、留守番電話、非公式な会合など)
・クライアントの状況が変化し、何らかのサポートが実施された場合、チームは「どんなサポートが試みられたかを『話し合う』」。その上で、クライアントとチームは協力してプランを立てる
<チーム形成と役割分担>
・援助チームを指名するだけでなく、各々の役割を確認し、クライアントの自立度を高め、一般雇用を継続し、さらによい状況になるのを見るにしたがい、スタッフの支援は改善され、理解はさらに深まるようになる
・就労支援スペシャリストはケースマネジメントの責務を果たさなければならないプログラムの場合、時間の経過とともに職業に関わるサービスや作業に集中して取り組めなくなることが明らかになる
・上記のように、各専門家がチームアプローチできるように、また就労支援スペシャリストが就労支援に専念できるように、スーパーバイザーが調整する
・(情報を提供した上で、クライアントが就労を目標としない場合、「チームの失敗」ではなく、「クライアントが働かないということを選択した」のだと理解しなくてはならない)
・就労支援スペシャリストが関与するのは、多くても二つのチーム
・クライアントで、ある状況について両価感情を持つ人たちは、時として別のチームメンバーに違う側面の話をすることがある。したがって、メンバー間の十分なコミュニケーションがクライアントの現状をよく理解するために必要となる。就労支援スペシャリストは、最初の段階から、就労支援スペシャリストがチームの一員であり、より適切な援助とリハビリテーションを提供するために、チームメンバーと情報共有することを説明する
・援助チームのメンバー間で意見が食い違う場合、お互いに話し合い、プランに合意する必要がある。

2007年11月15日木曜日

正中線上で正対する

13日、合気道の日。

稽古前に師匠と愚痴を言い合い、夢を語る。
愚痴は、まぁいろいろ。
夢は、実現不可能なものではなく、知り合いの知り合いくらいに私と師匠とがいることがだんだんわかってくる。
近いうちに、志のある人たちでアフターファイブを大いに楽しみ、この分野の「空気」が変わるような発展を生み出せたら最高ですね。

稽古。

「間合い」を体感する。
間合い。
普段でも使わない言葉ではないし、普段何気なく対人距離というものを気にする仕事をしていますから、目新しい概念ではないのだが、これを体感するとなるとまた不思議な感覚である。
お互いに手刀を出し、正対する。
この距離が「一足一刀」。
自分が飛び込めば相手に届く距離。
この距離感を体感する、手刀合わせ。
常に相手と正対し、自分の正中線と相手の正中線の間に手刀があるようにする。
手刀は相手に押し付けず、常に自分の正中線上に。

正中線に手刀があると、自分の移動力が手刀を通じてフルに相手に通じるだけでなく、相手に技をかけられそうになったときに、相手が自分の正中線の正面に「ある」ように移動することによって、技の勢いを削ぐことができる。
これは例えば、自分が前に出た力を利用されて関節技をかけられそうになったとき、相手が技をかける勢いに合わせて移動すると、うまく極まらない。
極まらないどころか、相手の正中線上に自分がいることになり、場合によっては自分が不利になる。

こういう動作は面白い。

例えばこれを応用して、相手の正中線を外したところから正面当てで飛び込み、極まればよし。
自分の裏側に避けられる、または関節技をかけられそうになったら、姿勢を保ったまま、手刀の軌跡を変えて逆構え当てにいくというのは、理屈ではかかりそうな気もする。
今度やってみよう。


続きはまた後日。

2007年11月11日日曜日

後輩が遊びに来る

Iyokiyehaの大学時代の後輩Bと、その彼女で私の嫁さんの妹分のMが遊びに来る。
意図していないとは思うが、彼らは春・夏と遊びに来ており、今回は秋の陣。
春の陣は、引っ越しして2週間ほどで片付けが完全に終わっていないところに遊びにきた猛者達。
彼らが来ると、家が一気ににぎやかになる。
うるさいが、楽しい。
率直な感想です。

Bは静岡の某商社で働く営業マン。
私が学生時代に在籍していたNPOで一緒に働いていたときからの関係。
後輩だけども、仕事はやるし、できるし、人間関係の距離感が非常に自然なので、気が合う。

Mは、嫁さんの前の職場で一緒の事業を担当していて、今は某市の役所で仕事をしている。
ブラジル料理のお店で、通じるポルトガル語をしゃべることができる。
わが家に二人がきて「うるさい」のの、半分以上はこの娘の声である。


土曜日の午後に二人が来て、昇仙峡へ紅葉を見に行く。
昇仙峡は、どこが見所なのかよくわからないまま出発し、天気もあまりよくない中を散策。
「ワイン王国」を楽しみ、ロープウェイを素通りし、滝を見て、ぶどうジュースを買って帰る。

夜はブラジル料理オチオへ。
4人でシュハスコをたらふく食べる。
その後、みはらしの湯へ。
Bと露天風呂に1時間ほど浸かり、Iyokiyehaは完全にのぼせてしまう。
立っていられず、貧血みたいな状態となりぐったりするアクシデントに見舞われたが、無事帰宅。

本日は、舞鶴公園→小瀬スポーツ公園(入れず)→ケパサカフェ(入れず)→CANTU、コース。
舞鶴公園は、甲府に来て初めて行ってみた。
思っていたよりも歩けるところだなぁと実感。
石垣は迫力ありますね。

小瀬スポーツ公園は、県民の日のイベントでオスマン・サンコンさんのサンコンバンドを見に行こうと、足を運んだが、満車で入れず。
しかたなく、そのままケパサカフェに行ってみるも、貸切で入れず。
CANTUに流れる。
パーティーなどで混んでいるが、入れてもらえそう。
イトーヨーカドーで時間をつぶす。
Bに「兵庫・豊岡のバック」なるものを教えてもらう。

CANTUで満足のいく食事をとる。
4人が違うパスタを注文するが、どれもおいしい。
ここは嫁さんとよく行く店なのだが、本当に「ハズレ」がない。
チャレンジしても裏切られない店です。
気合の入ったイタリアン。

BとMを見送り、再度買い物へ。
加湿器を購入し、テレビを品定めする。
20インチのテレビを購入予定。

夕食前に、嫁さんとYOGAをやり、サルサの復習をする。


備忘録なみのメモで申し訳ありません。。

ブラジル料理 オチオ

ブラジルの家庭料理とシュハスコ(串刺しブロック肉を塩コショウをまぶして焼いたものを切り分けて食べる)が楽しめる食堂。
2,000円で、好きなだけ肉が食べられる。
ご飯とフェイジョアーダ(豆を煮たもの)、トウモロコシの粉(ご飯にかけて食べる)、サラダ(玉葱とトマトなどをドレッシングで和えたもの)、パルミート(ヤシの芽の漬物)も肉と同じく食べ放題。
飲み物はジュース(ガラナなど)と生ビール(アサヒと思われる)が置いてあって、別料金。

Iyokiyeha夫婦は、静岡県浜松市出身なのでシュハスコやフェイジョアーダには特に抵抗なく、むしろ「時々食べたい」ものであったりする。
山梨に来て、嫁さんがポルトガル語を習い始めて、そこでできた仲間と行ったのがきっかけで、今回久々にシュハスコを楽しむ。
Iyokiyehaは肉があまり得意でないのだが、フェイジョアーダとトウモロコシの粉をご飯に混ぜて食べるのが好きで、シュハスコも串がくれば一通りは試す。

浜松で行ったことのある店よりも、万人うけする味かと。
基本的に、しょっぱい、脂っこい食事ではあるのだが、ご飯に油がからまっていないのと、シュハスコの味もややマイルドなので、結構おいしい。



住所・連絡先がわからず申し訳ありません。
美術館通りを東から西へ進み、名取の交差点近くにあるイタヤマメディコもセブンイレブンも超えて、竜王駅前の信号機の交差点北西の角にブラジル国旗が見えるお店です。
駐車場は店の西隣。
お店の人は、おそらくブラジルの人かと思われますが、日本語でも充分通じます。「オブリガード」って言うと喜んでくれます。

http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=35.39.45.659&lon=138.31.15.462&sc=3&mode=map&type=scroll

RISTORANTE CANTU (カントゥ)

Iyokiyeha夫婦お気に入り。
甲府で一番のお気に入りではないだろうか。

気合いの入ったイタリアンを楽しめる。
ディナーは3,000円~、シェフのおまかせが確か5,000円くらいだったかと。
後者はオードブル3皿、スープ、魚料理、肉料理、デザートで、パンが付く。
量も味も満足な内容。

ランチは本当にリーズナブル。
パスタランチBは1,380円で、サラダ、パン、好きなパスタ、デザート、ドリンク。
こちらも満足の内容。
パスタはグランドメニューも豊富だが、黒板に一覧が出る季節(?)のメニューからも選べる。
「パスタ」だけでなく「ニョッキ」やら「タリオリーニ」など、あまり聞かないパスタの種類も多いが、チャレンジしても「ハズレ」はない。

食事で満足したい人におすすめ。



〒409-3866
山梨県中巨摩郡昭和町西条5154 ニューライフビル2F
TEL: 055-275-8160
定休日:火曜

http://www.kofu-town.com/review/kf015642/2

2007年11月8日木曜日

Shall we dance ?

ひょんなことから、Iyokiyehaは嫁さんとダンスを習うことに。
好奇心だけは旺盛なIyokiyeha、今度はダンスに挑戦です。
「サルサ」という南米のダンス。

びっくりです。
何がって、私がダンスなんかやることです。
でも、楽しいです。

まだ、今週初めて参加したので、ベーシック(基本)なステップをひたすら。
8拍子で真似るまねるマネル。
初めてですから、真似するのに頭も使います。
心身ともに疲れました。
しかも、二日後の今日になって筋肉痛が発生する。
私も、歳をとったものだと実感。

先生が踊るのを見せてもらうのですが、これがまたカッコいい!
人間の身体って、動かし方で大きく見えたり、素早く動いたりと、筋力の動きだけでない動作ができるのが、本当に不思議です。
ピッピッと腕が広がり、くるくる回る。
私はよたよたとステップばかりやってますが、これはハマりそうです。

2007年11月5日月曜日

健康診断

健康診断。
昨晩から食事を制限し、今朝は何も食べずに出勤。
そのまま保健センターへ。

私にとって、朝食がいかに大切なものか思い知ることになる。
先週のことを問われても、思い出すのに時間がかかる、説明するのに時間がかかる、挙句の果てに「どうしたんだっけ?」と考える始末。
世のお子さまは、朝食を抜いてはいけません。
前頭葉の働きが違います。

午前中から事務所のデスクでぼーっとして過ごしてしまう。
上司から「Iyokiyehaさんは、午後にぼーっとしているのはよく見るけど、午前中もぼーっとしてるのは珍しいよね」。
申し訳ありません。
でも、事実です。
否定できません。

生まれて初めてバリウムを飲んだことによる胃の異物感と、生活リズムの乱れによるだるさとで、一日仕事にならず。
いつもなら、集中して2時間くらいでできる仕事が、なぜか一日かかってしまう。
あぁ、効率が悪い。

バリウムってまずいですよね。
まずい上に重い。
で、出さなきゃいけない。
朝、下剤なんか飲んだから、何度トイレに座ったことか……
多分、私の身体は下剤も「異物」とみなしてたんだろうな。
胃でバトルしていたのでしょう。
だから、頭に血がまわらず。
ロクなことにならない。

家族ができたから、はりきって健康診断の検査項目を増やしたけれども、来年はもうちょっと考えよ。


余談だが、視力が0.1と0.2まで落ちていた。
大学3年生のときまで、2.0あったのが、なんてザマだろう。。。

2007年11月4日日曜日

嫁さんのいない週末 3

この週末は、嫁さんの用事にくっついて横浜へ行く予定だったのだが、ここのところの体調不良がたたったのか、疲れの蓄積か、土曜日の朝に喉の痛みを感じたため、私は横浜行きを断念して家に残った。
予期せぬ「嫁さんのいない週末」となる。
先週と違い、「嫁がいないことを想定した準備」のない外出のため、洗濯がとにかく面倒くさい。
体調は悪いのだが、熱はないので適当に洗濯をして過ごす。
本を読もうとも思ったが、義務感にかられるのもよくないと思い、断念。
久々にぐうたらに過ごす。

「脳は余裕があると、何かを考える」
こないだ読んだ、川島隆太『頭をよくする本』にも書いてあったし、NHKプロフェッショナル仕事の流儀の中で茂木健一郎もよく言っていることではあるが、「やらねば」から解放されたときに浮かぶ考え(プライベート、仕事を問わず)は、意外と面白い。
それなりの蓄積があるから、ポカンと思いつくことなのだろうが、この予期せぬ状況下で浮かぶものは、それなりに実行可能なもので、これまでに勉強してきたことがうまく融合されて新しい形となって浮かんでくる。

こういうのを「直観」とか言うのかもしれない。

仕事をしていても、どこかに「あそび」があると、いいアイデアが浮かんできたりするのだが、それと関係もあるのだろうか。
ちょっと状況は違うのかもしれない。
完全に「やらなきゃ」をとっぱらうことによって浮かんでくるのは、私の脳が「勝手に」働いていることだとすれば、なるほど納得できてしまう。

そういえば、この投稿も、書き始める前はもっと別のことを書こうとしていたのだけども、気づいたらこんな風にまとまってしまった。
これも、自動的な脳の働きなのかもしれない。
アウトプットは、癖にすると意外と面白いかもしれない。

デボラ・R・ベッカー他著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(6)69ページまで。

第6章
「IPSの概要」

IPSプログラムの概要について説明。就労支援に関するさまざまな段階で押さえておくべきポイントとして、アセスメント、必要な情報提供、就職活動ポイント、就職してからの支援など、要点がまとめられている。

○IPS……
1)IPSでは、
 就労=治療的なもの
   =ノーマライゼーションをもたらすこと
    (これらは、他の精神保健サービスと並行して同時に提供される)
   =治療・援助プロセスの不可欠な一部
2)IPSは、
 一般の地域社会で、精神障害のない人と一緒の職場で共に働くことが、
 (1)クライアントの生活の質を高め、
 (2)健康を増進させ
 (3)スティグマ(烙印・汚名・不名誉…、?)を軽減する
 という考え方を基にしている。
3)IPSは、
 「伝統的な評価・査定方法」をプロセスに含まない
  (標準化されたテスト、ワークサンプル、訓練、など)
 その代わり、
 (1)本人との会話の機会
 (2)(本人の許可を得て)家族や前の事業主から情報収集する機会
 (3)IPSチームの他のメンバーと相談する機会
 等、様々な情報源から、情報を得て、クライアントが仕事に就くのを助けるために、最善と思われるプランを作る。
 ※仕事を得るための最適なアセスメントと訓練は、「ともかく仕事に就くこと」
  =地域社会で通常の仕事の経験を積むことに基づいて行われる
   (「経験」から見える情報がある)
4)IPSには、
 失敗という認識がなく「すべての就労経験が肯定的に捉えられる」

○働くことと精神保健とは、相互に影響を与える関係にある
 働くことは、生活の秩序を取り戻すこと
 両分野の改善が、リハ効果を高める

○支援は、クライアントが「働き続けるため」に提供される
-医師は、クライアントが職場で働いている状況を基準に薬剤調整をする
-ケースマネージャーと心理臨床家は、職場での対人関係の難しさに対応するためにクライアントと話し合う
-就労支援スペシャリストは、事業主と連絡をとり、
 (1)通勤の手助け
 (2)仕事の進み具合を見直すために、仕事の後クライアントと会う
-就労支援スペシャリストと他のメンバーは、情報を頻繁に交換更新する

クライアントが就労を継続することにより、スタッフがそれを継続するために必要なものは何か、ということに取り組むようになる。

2007年10月29日月曜日

淡々と過ぎる日常

山梨に来てすぐくらいから担当してきたケースが、先週無事に雇用となった。
先日まで、就職前の準備支援で担当してきたケースが、今日付けで雇用扱いとなった。

不思議なもので、こういう「いいこと」というのは、静かに、日常の流れにのってやってくる。
ひどく忙しかったり、あまりに理不尽な要求を突きつけられたり、ひどく感情を揺さぶられたりといったことは、いつまでもいつまでも、時には苦笑のネタになってまで覚えているものだ。
加えて言えば、あれこれと手をかけて、迷惑かけられて「ばかやろう」の一言くらい浴びせたくらいの人は、結構印象に残る。
不思議なもので、手がかかったとしても、すんなりと移行した人にはあまり感情を揺さぶられない。

何が違うのかというと、結局「想定範囲内」にあるかないかということだろう。
想定範囲の中で起こることであれば、人間、そうそう驚かない。
ただし、その外で起こることであれば、人間は感情を揺さぶられたり、予定を狂わされたりと、とにかく「しんどい」思いをする。

「しんどい」思いをすると、私の思考はどうなるかというと、その「しんどさ」を生む状況ばかりを覚えてしまい、そこから学べることから目を反らしてしまいがちになる。
「俺ってこんなしんどい思いしたんだぜ」と、ここまでひどくはないけれども、こんな風に自己主張したくなってしまうこともある。

情けない。

日々、学ぶことがある。
それは、よく見ないと日常に押し流されてしまうことだけども、その流れの中に本当に大切なことがある。
その大切なこと、を見失わないでいたいものだ。

2007年10月28日日曜日

嫁さんのいない週末 2

起床。
今日は天気がいいので、目覚めがいい。
朝のジョギングを済ませ、朝食をとる。
簡単に自炊して、嫁さん母上が作り置きしてくれた、ぶり大根で豪華な朝食をとる。

朝食後、洗濯。
一人暮らしから離れて半年も経つと、やはり手際が悪い。
手伝いと、自分でやるのとは随分違うのだな。

午前中、先週放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」仕事術スペシャルの記録をとる。
デジカメで印象的な場面をぱしゃぱしゃ。
メモは番組見ながらとったので。
参考になりそうな発言とか、記録しておきたい部分については動画に収める。
この行動、嫁さんは呆れているけども、時々振り返りたい番組ってありますよね。
呆れながらも邪魔はしません。
今日は嫁さんいないので、「ほー」とか言いながらシャッター切りました。
記録をデジカメでとるようになって、要らない紙が減った。

外出。
本屋へ。
山梨に引っ越してから、本屋に行く頻度が減った。
2回/月くらいだろうか。
浜松にいたときは、仕事帰りに3回/週は行っていたし、岡山にいたときも、2回/週は行っていた。
それが半分以下になった。
理由は、近場にいい規模の書店がないことと、週末は嫁さんと一緒に行動することがほとんどなので、本屋というチョイスがなくなってしまったことだろう。
その結果、どうなったかというと、まず「本に呼ばれる感覚」が全くなくなった。
もう一つ「社会の話題にひどく疎くなった」ことがある。

「本に呼ばれる感覚」、幻聴が聞こえるというわけではない。
週に一回、適度な規模な書店に通っていると、新刊コーナーの変化がわかるようになる。
すると、時々、自分にとってその時必要な本が、自分を呼んでいるときがある。
浜松にいた頃(NPO勤務時代)に気づいたことだが、岡山に行っても同じ感覚があった。
心身共に健康な時に「呼ばれた」本は、その場で買って損したことがない。
私にとって、大切な感覚だったのだが、山梨に来てからは、それがなくなってしまった。

もう一つ「社会の話題にひどく疎くなった」こと。
平積みの本や、話題の作家コーナーなんかを眺めていると、なんとなく「流行り」がわかってくる。
もともと、ワイドショーを見ない私にとって、貴重な情報源だった書店にいかなくなったことによって、この「流行り」を仕入れる場所がなくなっていた。

こんなことに気づく。
本屋における、こうした「感覚」はAmazonさんでは決して味わえない。
やっぱり2回/週くらいで、本屋さんに行かなきゃいけないと思った。

午後は、近所のマクドナルドで『ワーキングライフ』を読む。
マックは、ヒューマンウォッチングもできて面白い。
やはり、家族団らんの時間に、携帯電話をいじるのは、会話がなくなる原因になっていると思う。
Web料金が安いからといって、家族がみんなして携帯電話を覗き込んでいる光景は、ちょっと異様である。
カップルが向かい合って、お互いに携帯をいじっている姿も、私には異様に映る。
人の振り見て、我が振りなおせ。
気をつけよう。

デボラ・R・ベッカー他著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(5)60ページまで。

第5章
「IPSの研究」

IPSに関する研究成果のレビュー。従来のプログラム(デイケア、職業リハビリテーションプログラム(トレイン-プレイス)などと比較しても、IPSアプローチによるサービスの方が高い就職率、定着率を示している。

○一般就労ストレス
 一般就労することによって生じるストレスについて、再発や臨床的に好ましくない状態になるという研究結果は「ない」。むしろ、「働いていないストレス」がある。働くことにより、長所strengthの強化にもなる。働くことにより、「患者」から「労働者」へと意識が変化する。

○従来サービスを廃止することに関する議論
1)従来型サービス廃止をするにあたり懸念されること
 ・日中活動の場がないと、退屈になったりトラブルになったりする
 ・就労によりストレスが高くなる
2)(反論)クライアントは「働く」ことを望む
 「働くこと」=「大人の役割」
       =プライドの維持、病状管理、交友関係の拡大、などを含む
      ⇒QOLにはプラス効果がある
3)IPSの証拠
 ・デイケア等から離脱しても、負の結果は増加しない
 ただし、ごく少数ながら「孤独感」を訴える者がいる。そうした人は、地域支援センターやソーシャルクラブなどの、地域資源を利用することによって、生活の満足度が向上する。

○研究結果の理解の仕方
1)一般雇用は現実的な目標である
2)迅速な求職活動が有効である
3)臨床サービス-職業サービスの統合により効果がある
4)職業選択について、クライアントの興味に注目する(満足感や職場定着に影響)
5)様々な仕事にチャレンジした中での継続的アセスメントにより、自分・能力を知り、ニーズを学ぶことになる
6)期間を限定しないこと

デボラ・R・ベッカー他著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(4)42ページまで。

第4章
「援助付き雇用へのIPSアプローチ序説」

IPSモデル概論

○IPSが依拠する8つの原則
1)リハビリテーションは、精神保健の治療・援助に「統合された構成要素」である
2)IPSの目標は「一般雇用」
3)重度の精神障害者であっても、職業準備なして一般雇用に至り、成功している
4)職業的アセスメントは、一般雇用の場で継続して行われる
5)継続・同行支援の期間は、個々人に応じて設定され、一定ではない
6)求職活動や、障害の開示、職場における支援は、クライアントの希望による
7)IPSサービスは、治療・リハ環境ではなく、地域の中で提供される
8)分離した期間・仕組みによる並行したサービスではなく、各職種のチームアプローチにより、職業サービスと、臨床サービスが統合されている

○IPSユニット
     ○          ←IPSコーディネーター(1)
   ○   ○ …     ←就労支援スペシャリスト(2)
 ○○○○○○○○○… ←クライアント(3)

(1)IPSコーディネーター
職業リハビリテーションスーパーバイザー。修士号を持ち、職業リハビリテーションの実務経験がある者。
(2)就労支援スペシャリスト
臨床サービスと職業サービスを調整する。双方への情報提供や会議の実施を通して、クライアントをチーム全体で支えるための支援者。経歴よりも人柄(楽観的、精力的であることが望ましい)が求められる。
(3)クライアント
「重度であること」や「職業準備性が身についていない」ことにより、サービスの対象から排除されない。

(1) : (2) : (3) = 1 : 2- : 20-25 の割合であるのが望ましい

○Place – Train モデル(前述)
 個人特性に応じた「職探し」→「支援」の順で実施される。

デボラ・R・ベッカー他著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(3)38ページまで。

第3章
「IPSの理論的基礎」

「(前略)重い精神障害をもつ人たちは、文化的に規定された成人としての役割を果たすことが困難な側面が指摘されているが、その状態が精神保健関係者によって二次的に作られたものである側面がある。(後略)」(P.35)

○精神障害者の職業リハビリテーションの基礎理論
 個人の機能的適応能力は
 (1)援助的な環境
 (2)個人の技能・能力改善
 により向上するとしている

○リカバリーの基礎理論
 個人が病気を乗り越え、仕事のような有意味な人生目標を追い求めることができる

○「障害」で社会化される
・支援者の自己意識にも影響を与え、ものの見方が「内面化」される
 隔離された職業プログラムに参加する人は、(負荷のかからない、援助的な、差別されないことが約束されたような)「そういった環境」でしか働けないと信じるようになってしまう
「障害」を維持する、内的・外的補強因子がある→「魂の破壊」へ

デボラ・R・ベッカー他著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ』金剛出版、2004年。(2)34ページまで。

第2章
「援助付き雇用の概念、歴史的・理念的基盤」
従来のリハビリテーション概念とは手法が異なるIPS(Individual Placement and Support)の理論的基盤を説明する。
「(前略)コンシューマー運動、家族の運動、地域での精神保健実現のための革新的アプローチ、精神障害リハビリテーション、意思決定への当事者参加、(中略)新しい薬物治療、援助付き雇用、協同的経験主義の動向から明らかにする」(P.21)

○リカバリー :IPSモデルの根本的な考え方
 1)自分の人生と病気の管理に責任を持つこと
 2)自分自身が満足する意義ある人生を追求し始めること

○「トレイン-プレイス(Train-Place)」モデルと、「プレイス-トレイン(Place-Train)」モデル
・Train-Place:従来から実施されている段階的就労移行。
「(作業所などでの)職業準備の訓練」→「思考的就労」→「就労:職場適応」
  職業準備の訓練が、一般雇用の現場と乖離していることで意欲が減退する可能性を指摘する研究あり
・Place-Train:クライアントの希望により就職活動を始め、就職後も継続して支援する。
  「就労」→「継続支援により職場適応を図る」(職業準備の訓練がない)
 ●意思決定への参加
  本人が正しい情報を得て自己決定することにより、満足度、治療の遵守といった効果だけでなく、生物医学的指標の数値も改善する。また、一般雇用に直接関与するしくみに参加できているクラインアントは、長期予後がいいという結果もある。

○PACT(Program for Assertive Community Model)
 クライアントに必要な支援を、「現場」で直接的なアプローチによって実施する
 「欠陥」ではなく「長所strength」に注目することが前提

○援助付き雇用 1986年、職業リハビリテーション法改正時に制度化(アメリカ)
 援助付き雇用の4要素
 1)重度精神障害者の雇用支援
 2)一般就労が目的(20時間/週、最低賃金以上)
 3)職場での作業が、他の従業員と統合されていること
 4)継続的(2回/月以上)な支援が実施されている

嫁さんのいない週末 1

地元の友人との用事があるとのことで、嫁さんだけ実家へ帰省する。決して喧嘩したわけではない(※重要)。
そういえば、山梨に引っ越してから、嫁さんがいない生活というのは初めてであった。
過ごしてみて感じるのは、家族ができてからの一人の生活は、いろんなことをもてあますということ。「嫁いない!万歳!」でもないし「寂しいよぉ」でもない、これはこれで新鮮な気分である反面、いろんなことが「わからず」無駄な時間が生まれたということだろうか。

土曜日はまだ、午前中は嫁さんと嫁さんの母上が家にいたので、ちょっといつもと違う雰囲気だった。
昼前に、浜松に向けて二人が出発するも、雨がひどいため外出する気にもなれず。
というか、一週間の疲れがどっと出た感じで、何もする気が起こらず。

会社から借りてきた「ヨガ」のDVDを試したのも、結果として行動力を落としてしまったのだろうと、振り返るとそう思う。
だって、副交感神経優位になるんだもんなぁ。
これから何かしようと思っているときにリラックスするというのは、いかがなものだろう。
そんな風に考えると、仕事で担当している支援プログラムも、雨の日の朝一番でリラックスしてしまうのはいかがなものかと考えてしまう。

ぐだぐだした気分を払拭するのに、「ビリー」を実施(現在2回/週程度)。
「応用プログラム」にもだいぶ慣れてきた。
心なしか、肩回りは多少引き締まったか。
お腹の要らない肉も、多少減ったのだろう、スーツのズボンがどれもこれも「緩く」なってしまった。
寝巻きに至っては、岡山にいた頃は腰骨で止まっていたのに、今は半ケツになってしまう。
ぶしょったいものの、「ビリー」の効果は出ているのだろう。
気になるのは、体重、体脂肪があまり減っていないというあたりか。

夕食。
一人なので、街の方で飲み屋でも開拓しようと思っていたのだが、土砂降りになってきたので断念。
家で軽く飲んで寝ようと、つまみを買出しに行く。
嫁さんがいつも使っている某スーパーへ。
お惣菜コーナーへ行く。
目を疑う。


「ごぼうサラダ」

高い、高いよ。
岡山にいたとき、お惣菜工場へケースが就職するまでは、お惣菜ってよく買っていたけども、100円くらいで買えたものが、こんな値段するなんて。
私の好きな「白和え」も倍くらい。
断念し、「半額」シールのついたものをチョイス。
なんだか寂しい。

テンションは上がらないが、楽しく晩酌しようと思い、「清泉寮ワイン」をあける。

「SEISENRYO WINE」

なかなか、飲み応えのある赤。
ハーフボトルは、一人で空けられてしまうから好き。
ちょうど、このワイングラス2杯分くらいなので、2杯目は先日「プロフェッショナル」で紹介していた方法を試す。
抜栓して、ワインを振る。
……不思議なもので、本当に香りも味も変わる。
一度お試しあれ。

2007年10月21日日曜日

ペルーの日

久々の勉強に終われない休日。
嫁さんの体調が万全ではないが、外出はできるというので、遊びに行くことにする。

休日の出発は、やはり昼過ぎ。
昼食には「タコス居酒屋マパ」をチョイス(別途)。
赤いトウガラシに、火をふきそうな辛さに見舞われるも、おいしい料理。満足。

昼食後、先週あたりから「前売り券があるから行こう」と言っていた、「ナスカ展」へ。
笛吹ラインを南下し、山梨県立考古博物館へ。

http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/kouko-hak/index.html
山梨県立考古博物館




休日ということもあり、非常に混みあう。
入場制限も多少かけているらしく、入館から展示場の入り口まで15分ほど待つ。
展示物は、意外と面白い。
土器とか、博物館とか行ってもあまりじっくり見ることはないのだけども、表面がツルツルしていてきれいなのと、描かれた図柄が、現在で言えばかなりデフォルメされたものが多く、見ていて面白い。最近のイラストレーターにも、こんな絵を描く人がいそうだなとも思う。
子どものミイラ。考古学の分析方法もすごいと思わせるが、遥かな時を超えて、インカに生きた人間の「形」が、目の前にあることに、不思議な気持ちにさせられる。

展示のもう一つの目玉、ナスカの地上絵。
CGを駆使した映像によって、地上絵を空から眺めるプログラムに驚く。
そして、地上絵が「地表にある色のついた石を取り除くことによって、描かれる」ものであることに驚く。そして、よく言われる「何のために、どうやって正確なものを?」という疑問を改めて抱く。諸説あり、面白い。
まだ、議論の分かれるところで、今後の調査に期待、である。

道の駅「とよとみ」へ。
古巣N-Pocketで久々に開催される「サロン」の差し入れワインを購入&発送する。
せっかくなので、ソフトクリームを食べる。
ここのソフト、私は「もろこしソフト」が好きなのだが、期間限定で「かぼちゃソフト」が始まっており、そちらに浮気。ちなみに、もろこしソフトは今日で終了とのこと。

帰宅前に、TUTAYAで「有頂天ホテル」と、アンジェラ・アキ「TODAY」を借りてくる。「有頂天ホテル」はご覧の方が多いとは思うが、まず「面白い」。そして、「完成度の高さ」に感心する。誰が主人公というわけではなく、たくさんの登場人物全てに「見せ場」があって、最期にそれらが集約されてまとまる。「なるほど」と思わせる作品。

タコス居酒屋 マパ

嫁さんがポルトガル語講座に行き始めて、そこで知り合った方に聞いてきたとか。
南米の食べ物は、ことあるごとに縁があるので、とりあえず試しに行く。

嫁さんが「居酒屋…って書いてあるけど」と心配そうにするも、「『ランチ』やってるでしょ?だいじょぶ」と根拠のない返答。
店内はそれほど広くなくこじんまりしていて、居心地がいい。音楽もラテン系の音楽がかかっていて、陽気。
エコロジー的な取り組みにも関心が高いようで、店内入って右側の書棚には、そういった書籍が並ぶ。

肝心の料理は「辛いけど、満足」。
私はペルーランチ(1200円・写真)を注文する。ペルーライスに、ビーンズとフライドポテト、豚肉と野菜の炒め物、トルティーヤせんべい(?)が、プレートに乗ってどっさりでてくる。サルサは別の小鉢に。
全体的にピリ辛。サルサは「お好みで」とのことで、赤いソース状になった「サルサソース」と、野菜の漬物みたいのがある。
後者は、玉葱、人参、唐辛子(緑と赤)などが、辛く酸っぱく漬かっている。赤い唐辛子を食べたら、口を閉じていられないほどの辛さ(痛さ)に見舞われる。
それを除けば「一線をこえない、ほどよい辛さ」で満足の料理。量も結構なもので、充分満足。
焼酎の品揃えがよかったので、夜の居酒屋も楽しいと思う。


ペルーランチ

〒406-0034
山梨県笛吹市石和町唐柏136-2
TEL/FAX: 055-261-3080
http://www4.ocn.ne.jp/~mapa/


2007年10月20日土曜日

夏目漱石『坊っちゃん』新潮社、2003年(改版:1950年初版)。

夏目漱石の代表作の一つ。面白い。
同じ教師ものでも「金八先生」とは全く違う。

おかしなものはおかしいとはっきり言いたい「おれ」と、山嵐。赤シャツの陰謀や、生徒の悪戯と真っ向勝負していく様は、読んで滑稽であり、「人として」の信念のようなものが垣間見える。
漱石の自伝という側面もあるようで、その面では「若さ」ゆえの、社会に対する反発も読み取れ、非常に読み応えのある作品。広く長く読み継がれる名作。

息抜き

今週は、予想通りに忙しかった。予定が少なくて、忙しくなさそうなのに忙しいということはよくあるのだけども、予定が詰まっていてやっぱり忙しい一週間だった。

相談に継ぐ相談に継ぐ相談。まぁ、カウンセラーを名乗っているわけだから、相談してなんぼのところはある。私としても、相談した人が就職を通じて社会復帰していくのを手伝うのは、この仕事をする身としては喜ばしいところである。が、その業務を「報告」するのが面倒くさい。ただ、これも全国に設置されている公的機関だから仕方がない。
結局、仕事は仕方がないので、効率をよくして乗り切るしかない。集中して一気に片付ける。相談というのは、意外と疲れる。頭が疲れる。その後の事務処理も頭が疲れる。

この「頭が疲れる」というのは、どうやったら解消されるのか。
最近勉強したメンタルヘルスマネジメントでは、イライラや焦燥感に対して「リラクゼーション」、身体症状に対して「軽い運動など」が効果的というのが基本である。これはこれで概ね合致していると思うのだが、職業ストレスって意外とこの「頭が疲れる」ことが多いと思う。これは一体脳の機能がどういう反応を起こしていて、どんな解消法があるのか。

私はとりあえず、眠る、身体を動かす、というあたりで解消をしているのだが、他に何かいい方法があれば是非コメントお願いします。

カラオケと歌

時々、嫁さんと週末にカラオケに行く。
大声を出してストレス解消。私は歌が上手くない。というか、どちらかという下手な部類に入る。喉で声を出すので、声をつぶしてしまう。
気の知れた人と飲んだ後に行くカラオケというのは、実はあまり好きではない。気の知れた人となら、酒場で飲んでいた方がいい。上司にスナックとかに連れて行かれたら、まぁストレス解消と割り切って歌う。
そのあたり、嫁さんとだと抵抗がない。いつもしゃべっているし、嫁さんがカラオケ好きだから、お互いのストレス解消になったりするので、時々行ってみる。

私は、新しい歌を練習して歌うようなことをしないため、レパートリーが少ない。昔聞いていて「いいなぁ」と思っていた歌が意外としょぼかったりしてがっかりすることも。
嫁さんは、TUTAYAさんなんかでアルバムを借りてきて、車で聞いたりして新しい歌に挑戦する。最近はスキマスイッチがお気に入りだそうで、よく歌っている。最近の歌で「マリンスノウ」というのがある。曲調なんかは、スキマスイッチっぽいスローテンポで、なかなか聞かせる。これまでは車で聞いていたので、サビの「かーらーだがぁ~あぁ~」というところくらいしか知らなかったのだが、嫁さんが歌っている字幕を見て思わず「重い」と思ってしまった。

http://www.youtube.com/watch?v=E_82K9hoA6Q
「マリンスノウ」

多少茶化して聞いたり歌ったりできる、私ら夫婦ってのはかなり脳天気なんだろうと思う。

2007年10月17日水曜日

意外な接点

昨日の合気道に関する記述が、なぜか仕事中に思い出され、こんなことを考えた。

ジョブコーチ支援は、対象者の「ブレーキ」を外す役割をする。

昨日の私は、今までにも何度か書いてきた身体のバランスをとるための「ブレーキ」を過剰にかけていたわけで、それが師匠との移動力の差(速さ)として表れていた。
それが、理由はわからないけれども、何らかのきっかけで過剰にかけていた「ブレーキ」が外れたことにより、動作が変化し、一度目の体さばきと二度目の体さばきとで移動力に差がでることになった。
この二度目の移動力は、今までにない動作だったのだが、それは私の能力を超えるものではない。まだ、能力の全てを使っているとは思わないが、これまでに発揮できていた身体能力よりも少しだけ余計に力を発揮できた。

この能力の発揮、というところで、合気道の考え方がジョブコーチの役割と交差する。
つまり、ジョブコーチの仕事というのは、事業所に対して環境調整を実施すると同時に、対象となる人に対しては、その能力を「引き出し、成長を促す」ことと言える。
もう少し詳しく説明すると、ジョブコーチが支援することによって、対象者の能力が付け足されるわけではなく、もともと対象者が持っているけども何らかの原因(主に障害)によりその発揮が阻害されている人に対して、支援することによりその「阻害要因」を取り除き、能力を発揮させる専門職であるといえる。(ちなみに、ここでいうジョブコーチとは、JC-NETで「広義の」とか「スーパー」とか言われるものとする)

合気道ならば、膝の関節の使い方と足の動かし方、姿勢の保ち方によって、それらが一致した動作となることで、身体の「ブレーキ」がゆるくなる。さて、就労支援の場ではどんな「ブレーキ」を外せば、WIN-WINの関係を作ることができるのか。

2007年10月16日火曜日

Break Through

合気道にて。

「動きの質」の変化を体感する機会に恵まれた。
動作が、なめらかに、不必要なブレーキがかからず。
師匠のスススー、という動きに、少しだけ近づいた気もする。

動くのが楽しい、という感覚。
短刀体さばき(だったか?)、相手が短刀(を模したもの)で突きを打ってくるのを、間合いを取りながらかわす練習。
一度目はメタメタに突かれ、突かれるとエビのように背中が丸まって固くなってしまう。
相手の思うツボ、のような感覚で、焦りもあったのだろうと推察する。
ダメダメで、師匠の動作を見て、二回目。
特に何があったわけではないのだが、なぜか身体の動きが軽い。

傍で見ていた師匠にも、突きを打ってくるマヤ氏にも言われたことだが「さっきと全然違う」、とのこと。
私も、何がなんだかわからないのだけど、身体が軽く、動作がスムーズだったように思う。

師匠が言うには、筋肉の動きと神経の反応が速く、かつ身体はリラックスしている時に、調子のいい動きがでるような気がする、とのこと。なるほど、「心・技・体」のバランスが高次でとれているときのような感じなのかもしれない。
漫画「はじめの一歩」で板垣が目覚める瞬間に、「相対速度」が違う、みたいなことを誰かが言うシーンがあったが、それをもっともっと低いレベルで体感したような気分にもなった。

以前、正面当ての練習をしていて、相手の抵抗を全く感じずに「スルッ」と相手を突き倒した時に、師匠から「それが合気道の感覚です」と言われたことがあった。そのときにも、今日みたいに満足した気分になったのだが、新しい感覚や動作を体感できたときに、人間はすごく満足するのだと思う。
もう一度再現したいとも思うし、確かに自分がやったことだと思い出すだけで、ちょっと興奮してしまう。

これだから、合気道が面白い。身体の使い方がまた一つ、うまくなったように思います。

2007年10月14日日曜日

今日の出来事 東京日記 10/14

今日はメンタルヘルス・マネジメント検定。

http://www.mental-health.ne.jp/

今年度、精神障害者の担当になって必死こいて勉強したことを、何か形にしておけないかと思っていた時、たまたまNHKのおはよう日本で特集していたので知ってから勉強していたもの。
この検定を取ったから何、という性質のものではないのだけども、せっかくだからと力試し。
これまでの勉強を活かせるのは事実だけども、普段の業務「職業リハビリテーション」と、職場の「メンタルヘルス」は、重なり合っていてちょっと違うこともあり、新しく勉強したこともあった(特に、長時間労働者に対する面接指導に関する、指針や総合対策など)。
岡山勤務時代に、確か公文書で回覧として回ってきた文章なのだが、そのときには全くピンとこなかった。
よくよく勉強してみると、昨年度の4月~5月あたりは、報告していない超勤時間が100時間超えていたから、私も面接指導の対象だったんだなぁと思いつつ、そんな勤務を切り抜けた自分にも拍手。メンタルヘルス不全のリスクはめちゃくちゃ高かったんだ。

そんなことも勉強しました。
ちなみに、私が受験したのは、セルフケアコース(Ⅲ種)と、ラインケアコース(Ⅱ種)。
私の手元には、テキストも、今回の試験問題もあるので、興味のある方がいたら連絡いただければ協力できます。


そんな受験を受けに東京へ。
7:08甲府発の特急「かいじ」に乗るため、6:15に自宅を出る。嫁さんの運転で駅へ。
甲府駅前の吉野家で「特朝定食」の朝食。
朝はご飯がいいので、外に出るとよく吉野家を利用するのだが、この特朝はいい定食だと思う。鮭がもう少しピンクピンクしてないといいのだが、まぁ仕方がない。

みどりの窓口で切符を買う。
中央線の「かいじ」はお得な切符があり、詳細はよくわからないが、首都圏に「かいじ」を使って往復するときに割引切符がある。
今日使ったのは「かいじ東京フリーきっぷ」というもの。甲府-山手線圏内で、通常片道4,020円のところを、往復で5,500円で買える。新宿までの特急列車は「かいじ」に限られる(「あずさ」はダメ)が、指定席つきでこの値段はお得だと思う。
ただ、窓口のお姉さんが、ぱっと見はかわいい顔してるのに、態度が非常に悪く朝から気分が悪くなる。

電車の中は爆睡。
昨晩寝つきが悪かったので、取り返す。
復習はほとんど手づかず。

新宿着。総武線千葉行きとのことだが、駅で迷う。
新宿はいつも迷う。よって嫌いである。
結果、予定の電車に乗ることができず、5分ほど待つ。

水道橋着。方角が分からず混乱するも、通りに名前がついているので、目的地へすぐに向かう。
試験会場は日本大学。
都内の大学は、普通のビルみたいなものがあり違和感を覚える。私の母校静岡大学は「大学の敷地」というものがあって、大学の中、外、みたいな感じがあったけども、日本大学みたいに通りをはさんで建物が分かれているのは、ちょっと新鮮。


日本大学

午前中は、ラインケアコースの試験。
受験生が数千人いたことにびっくりする。
そんなにメジャーな検定だったのか・・・

受験時間は2時間となっていたが、試験前の説明とか入るので開始が20分ほど遅れる。
試験は充分な時間があるが、見直しをしても30分ほど余る。
隣のおばさんが問題集をペラペラと指ではじく癖があり、うるさいので途中退場する。

昼食。
せっかく東京にきたのだから、どこか散策しようかとも思ったが・・・


岡山が生んだ傑作。

一度岡山に住んだ私にとって、サンマルクはチェーンのカフェでもちょっと特別。
岡山に住んでいたとき、毎朝のジョギングコースにサンマルク本社前がありました。
なんてことない田舎に、こじんまりしたオフィスを構えているサンマルク。
岡山市内には、系列の店舗が多いのです。
サンマルクカフェ、バケット(パン食べ放題のレストラン)、函館市場(回転寿司)、珈琲蔵(高級カフェ)、鎌倉パスタ(創作パスタ)などなど。私ら夫婦は、鎌倉パスタがお気に入りです。見かけたら試す価値ありのパスタが食べられます。

都内でひさびさにこの看板を見たので、つい入ってしまいました。懐かしい。
ランチセット500円は、ピザ系のパン、チョコクロワッサン、Sドリンク。軽いランチならおすすめです。

午後は、セルフケアコース。
午前中の試験よりも骨のある問題で、頭フル回転でした。疲れた。
それでも見直しして時間があったので、途中退室。

新宿で時間があったので、いつも通り「コージーコーナー」でお土産を買おうとするが、やはり迷う。
歩き回るのだが、どうしても上のフロアへ行けない。
地図を見て、ようやく。
いつもはロールケーキですが、今日は奮発してチーズケーキを買ってみる。
そして、電車の乗り場へ。
・・・やはり、よくわからない。この駅は田舎者をバカにしているようで嫌い。


人が多い新宿駅。


検定が終わったので、帰りの電車では久々に読み応えのある論文を読む。
内容はまた、後日紹介しますが、これがまた面白い。
えぇ、私の好きな哲学です。一人称研究の哲学です。
でも、読んでいてすっかり電車酔いしてしまう。

甲府駅まで、嫁さんに迎えにきてもらう。
夕食は、国母の大戸屋ですませる。
にがり豆腐と鶏肉のトロトロ煮定食、だったか。お腹にやさしい夕食。

TUTAYAでDVD「猟奇的な彼女」を借りてくる。
何も考えずに見れるコメディで面白かった。女優さんがキレイでしたね。

2007年10月12日金曜日

重心の位置と移動

合気道をやりながら、気づいたこと。

素早い動作を可能にするためには、重心を両足の間に置いておく必要がある。
先日のBlogにも書いたが、私の歩行動作、走行動作は「後ろ足で地面を蹴って推進力を作り、前に振り上げた足でブレーキをかける」ことでバランスをとっている。
これがなぜ起こるのかというと、後ろ足で蹴って生まれた推進力によって、前足のすぐ後ろに重心が移ることになり、前足の着地時には重心が前足に乗っている状態となるからだと仮定した。

私が合気道を教わっているときの動作も、普段とは多少の違いがあると思われるものの、基本的には身体のバランスをとるためにブレーキをかけながら移動しているため、短い時間の「居付き」が生じている。
師匠の動作が、スススーっと流れるように静かに動くように見えるのは、重心の動きを身体全体でコントロールし、足だけで身体のバランスをとる必要がないような足の運び方、姿勢をしているからだと思う。重心の移動距離と、身体の移動距離が大体同じで、バランスがとれているため初速が速くても転ばないし、腕に移動力を伝えることができている。

理屈は何となくわかっていても、実際に動作してみるとやはりブレーキがかかっている感じがする。少しずつ、「いい動作」が自動化できるよう反復練習をしていこう。

甲府市街にて

私は、滅多に腹を立てない人間だと思っていたのですが、明らかに「訳のわからないこと」で迷惑をかけられるとカチンとくるのだなと思った。

今日は一日図書館で勉強をして、嫁さんを迎えに街中を愛車の赤パッソで走っていたところ、事件は起こりました。
信号が青になり、左折しようと前に出ると、中学生くらいの男の子が「世の中を小ばかにしたような顔をして」フラフラと愛車の前に。
「車が進む、でいいんだよな」と信号を見る。やはり青信号。歩行者信号は?赤信号。道路交通法上は私が進むで正しい。ただし、歩行者がいるときには停車して待つ。うん、ここまで考えられたら冷静だと、なぜか頭は非常にクリアに働き、冷静さも保っていたのですが、目の前の男の子の態度がどうも気に食わなかったんです。

彼は、やっぱり人を小ばかにしたような顔で私の顔を見て、含み笑い。

ほう。
そうきますか。

私も、おそらく含み笑いになってしまったのでしょうが、彼を一瞥し、微笑む。
彼の眼を見て「ばかだねぇ」と小さな声でつぶやく。
「小さな声」、重要。私、冷静だとびびりですから。中学生でも、「わけがわからないことをする人」は怖い。
こちらの口が読めたのかどうかはわからないけども、彼は車に当たりそうなくらいまで近づき、方向を変えて、私に背を向ける。赤パッソが左のウインカーを出しているのを知ってか知らずか、私の進行方向へと振り返り、やはり前進を阻む。

邪魔。

大人を小ばかにしても、いいことないよ。
というわけで、クラクションを鳴らす。ビってくらいの、ちょっと長めに。
さすがに周囲の目にも気づいたか、ふらふらと歩道へ戻る男の子。
よかったねぇ、穏便な大人で。ヤのつくやばい人とかだったら、こんなじゃすまないだろうに。

訳のわからない行動で、人に迷惑をかけて悪びれない人は、あんまり好きじゃないなぁ。

川島隆太『頭をよくする本 ――川島隆太先生と100人の子どもたちが脳について考えてみた!――』KKベストセラーズ、2004年。

「脳トレ」で有名な川島教授による、脳についてのやさしい著書。子どもの質問に答える形で、脳の様々なしくみについて説明している。
テーマの「頭をよくする」ことには、あまり言及していない(というか、「頭がいい」という概念についても疑問を投げかけている)が、中学・高校理科で学ぶ以上のことを、平易な表現で、誰にでもわかるように説明している。
記憶の再生について、誰にでも当てはまる脳の機能として「一度見たり聞いたりしたことを、脳は全て覚えている」のだそうだ。思い出せるかどうか(記憶力がいいかどうか)は、脳が覚えていることを「引き出せるかどうか」ということらしい。
他にも、脳は何歳になっても成長するとか、眠っている時の脳の働きなど、一般常識としての読み物としても面白い。

2007年10月9日火曜日

独立行政法人の廃止法案

今日の新聞に、「3年後にすべて廃止」と見出しが出ていた。読めば、民主党が独立行政法人を全て廃止し、民間に委託できるものは民間化し、そうでないものは国の業務とするという法案の骨格を明らかにしたとのこと。
独立行政法人の廃止によって使われなくなった予算を、民主党が打ち出す子ども手当てや農業支援のための財源に回す計画らしい。

新聞の記事だけなので、どこまで具体的な計画かわからないのが率直なところだが、ハナから「全て廃止→他の財源へ」と考えているように読めてしまうのが、なんともお粗末で笑うに笑えない。
外部評価も高いとされている独立行政法人に勤務している一個人からすれば、いわゆる「国民ウケ」のために、支援を必要とする人にその必要な支援が実施できなくなる可能性も捨てきれないといえるわけで。
現状を踏まえたら、国の事業として公務員を増やすことはありえないだろう。となると、民営化の方向を探ることになりそうだが、就職困難者の雇用を支援する仕事が完全に民営化できるとは思えず(社会福祉法人の現状を考えたら)、「さて、どうなるか」といったところ。
併せて、ウチの機構の組合でも賃上げ交渉をやっていたりして、それを理事が「とにかくラスパイレス指数を下げる方向で」とかみ合わない議論を続けているのも、いかんともしがたい。微々たる賃上げよりも、事業だけ増やすのではなく職員を増やしてください。
この先、この法案がどんな方向へ進んでいくのかわからないけれども、まぁ、私はとりあえず目の前のことに専念しようと思う。私に見えるのは、「国民」なんていう漠然とした単位ではなく、目の前のクライアント、そしてここ山梨で一緒に仕事している関係者、そしてその人たちのクライアントくらいが限度ですから。

2007年10月8日月曜日

ダージリン

静岡市の総合庁舎裏手にある喫茶店。
学生の頃、静岡市中心街でアルバイトしていた頃、よくお昼ご飯を食べに行ったり、夜飲みに行くまでの時間をつぶしたりしていたっけ。
学生の頃は、おばちゃんが一人で切り盛りしていました。私の就職が決まらない愚痴を聞いてくれたり、NPOの活動に理解を示してくれたり、絵の見方を教えてくれたりと、結構な思い出があったお店でした。私が大学院を修了するときに、コーヒーをサービスしてくれたり、記念品(宇宙ボールペン)をくれたり、翌年、就職が決まったらやっぱりコーヒーをサービスしてくれたりしました。
今年、甲府に引っ越してきてから、そのおばちゃんからハガキが届き「店を閉めます」とのことだったので、挨拶くらい行きたかったなと思っていたところで、残念に思ってました。
それで、今回、久々に静岡に行ったので、店の前を通ったら・・・店開いてるじゃないですか!

うれしくなって、思わず入店。
お店の方も新しくなってました。
でも、絵が壁にかかっていて、カウンターとかテーブルの配置は同じ。
懐かしくなっちゃいました。

「アジアのおいしいお茶とドリップ珈琲のお店」
と宣伝するだけあって、お茶の種類は豊富。
私はコーヒー好きなので、どうしてもコーヒーを飲んでしまうのですが、ほっとするお店です。
食べ物のメニューも代わっていますが、通常の喫茶店メニューよりもちょっとオシャレかと。

フードメニュー、ドリンクの値段とか、忘れてしまいましたが、。
雰囲気がよく、カレーはおいしくいただきました。



ダージリン
〒420-0031
静岡市葵区呉服町2-5-23 BOX5ビル 1F
TEL: 054-252-7502
URL: http://darjirin.eshizuoka.jp/




スペイン料理 サングリア Sangria

気合の入ったスペイン料理店。
店の前の駐車場で、ニンニクの香りがする本格的なスペイン料理店。
前菜から、サラダ、魚介料理、肉料理、どれを食べてもおいしい。

学生の頃、ゼミで行ったのを思い出して、静岡観光の代わりに嫁さんと行ってみる。
以前はあまり気にしていなかったが、パエリアが本当においしい。
・魚貝のミックスパエリア 2,500円(2人前)
魚介のダシとニンニク、オリーブ他、本当にコクのあるおいしいご飯が味わえる。
思わずうなってしまいました。

静岡へ車で行くことがあれば、おすすめです。



〒422-8011
静岡県静岡市駿河区根古屋162-1
TEL: 054-237-5903
http://www.sangria.co.jp/

静岡にて (10/6-7)

学生時代に、非常にお世話になった先輩と、大学院生の同級生の結婚式に出席するため、静岡へ。
静岡へ行くのは、昨年のこの時期に結婚が決まったことを行きつけの飲み屋と友人達に報告するために行って以来。

嫁さんの美容院の時間があったので、甲府を早い時間に出る。
それでもぎりぎりだったのだが、昼過ぎに静岡着。

嫁さんが美容院に行っている間に、私は静岡の街中へ昼食をとりに出る。
学生時代、街中で仕事をしていた時に、毎週のように通った喫茶店。
今年度の初めに、店のおばちゃんからハガキが届き「店を閉めた」とのことだった。
気になっていたので、今はどうなっているのか見に行く。

店は開いていた。

ちょっと驚いたが、せっかくなので店に入る。
雰囲気は随分変わっているが、確かに同じ喫茶店だ。
油絵が壁一面に飾ってある。
カウンターの中は人が変わっていて、前のおばちゃんよりも若い(だろう)女性になっていた。
メニューも変わっており、ピラフがなくなっていた。
まぁ、以前も冷凍ピラフをきちんと作ってくれるメニューだったから、残す必要はなかったのだろうが、当時よく食べたメニューがなくなっているのは少し寂しい。
でも、ドリンクを中心に新しいメニューも増えており、店としては「進んだ」のだろう。
お店の情報は、別の投稿で。

夕方から、I先輩とSさんの結婚式に出席。
静岡大学の裏手、バレンタインファームという結婚式場での式。
私の在学中に着工され、こんな山奥に何ができるのだろうと、期待していた結果、結婚式場ができてがっかりした覚えのあるところだが、まさかその4年後にこんな機会に恵まれるとは・・・
結婚する二人の間の「愛」も感じましたが、それを支えるI先輩の近しい友人達の「愛」、そして出席者に対する二人の「愛」も随所に感じられる、手作り感たっぷりの結婚式でした。
一出席者として、楽しかったです。
大いに笑い、喜び、祝うことのできた結婚式でした。

そして二次会。
私の合気道の師匠がプロデュース兼MC兼ギター演奏と、大活躍したライブ形式の二次会。
出席者積極的参加型という、非常に盛り上がった二次会でした。
ラップからはじまり、「世界に一つだけの花」「永遠にともに」の演奏、
最後は参加者全員で歌うBank Band with Salyuの「to U」で締めくくる。

http://www.youtube.com/watch?v=C9R1HK2KtVA

あんな二次会は初めてでした。
私の二次会も、手作り感ではひけをとらないものだったと思ってますが、あんな一体感のある結婚式はそうそうないのではないかと思いました。
Iさん、Sさん。二人のしあわせをつかみとってください。
私も負けずにつかみとりますから。
おめでとうございます!


二次会の後、これまた学生時代の行きつけのバーへ。
入店してすぐにマスターから渡される。



指定されたウイスキーを期間内に一杯ずつ飲むと、「山崎樽材」で作られた自分の名前のシャチハタがもらえるというもの。





指定のウイスキーは、
・山崎12年
・山崎18年
・白州12年
・白州18年
・マッカラン12年
・グレンフィディック12年
・ボウモア12年
・ラフロイグ10年

18年もののウイスキーは、ショットで1600~1800円するもの。
おそらく集められないとは思うが、せっかくなので「白州18年」をいただく。
やはり、香りがいい。
口の中に広がる香りと味。大人の味です。
嫁さんは「一口ちょうだい」と言い、口をつけた途端、渋い顔をして「唇が焼ける」といってぬぐってしまいました。



ハンコのサンプルを見せてもらう。
・・・ちょっとだけ、欲しいかも。


10/7。
10時チェックアウトだが、8時過ぎに起きる。
やはり、昨日の盛り上がりとアルコールとで、相当疲れていたらしい。
10時ぎりぎりにチェックアウト。
新静岡駅のドトールで朝食。ミラノサンドはおいしい。今日はC。嫁さんはA(お気に入りらしい)。

甲府へ帰る前に、静岡観光をしようと思い、日本平へ向かうがものすごい渋滞(動物園渋滞か?)のため断念。
代わりに、150号線、通称「いちごロード」を東へ。
なぜか波が高く、潮風を受けながら走る。景色はいいが、天気はいまいち。
スペイン料理サングリアへ。詳細は別途。
パエリアに感動し、甲府へ帰る。

LOLO Cafe (9/30)

浜松駅北側、「東街区」と呼ばれる(そう呼ぶことを知らなかった)一角にあるカフェ。
明るい店内と、気合の入ったオリジナルな食事、ドリンクメニューが揃っている。

以前から、嫁さんと行っていたが、今回は後輩のBとその彼女Mと行く。


パスタもおいしいが、ランチメニューでちょっと変わったものが食べられるのがいい。
今回は、カツオのたたきをオリジナルのドレッシングで野菜と一緒に食べられるランチプレートを試す。
ガーリックが効いており、ちょっとだけ予想外でしたが、おいしくいただきました。



食後のカプチーノ


デザインもかわいいが、味もいい。満足でした。


〒430-0929
静岡県浜松市中区中央1-4-10
パークアベニュービル1F
TEL/FAX: 053-455-6639
http://www.upon.jp/hamanavi/higasi.html
水曜定休

9月末の帰省

9/29に会社同期の結婚式へ招待されたので、出席ついでに帰省。

9/28、浜松までは車で帰る。
国道52号線で帰省したが、帰る度に見える看板の撮影についに成功。


写真が小さくて読みにくいかもしれないが、
「君は太平洋を見たか 僕は日本海を見たい」
と書いてある。
中部横断道路の早期完成を願う看板のようですが、なんだろうこのセンスは・・・
浜松に帰ると、実家のテレビが買い換えられていた。
どうやら、父親が「地上デジタル波」に対応して買い換えたとのことだが、居間だけでなく寝室も買い換えられていた。話を聞くと、姉達の家もそれぞれ買い換えたらしい。
父上、狂い咲き再び。
電気屋へ行き「大2個、小4個」などと注文したらしい。
相変わらずな人である。
9/29。
朝、遅く起きて、軽くジョギング。
昼過ぎに名古屋へ向け、出発。
昼食は、浜松駅新幹線乗り場待合のスターバックスで済ませる。
ここのスタバは非常に便利。
14時前に名古屋着。
徳島勤務の同期と15時前から飲む。
結婚式二次会が始まるまで飲む。楽しいひととき。
同期の結婚式二次会。
二次会前に、しこたま飲んでしまったので、食事には手がつけられず。
それにしても、40Fからの名古屋の夜景はワンダフルでした。
旦那も嫁さんも同期。
同じ仕事ゆえの大変さもあるでしょうが、二人で幸せを掴んでください。
私も負けませんから。
K君、Yさん、おめでとう!
9/30、甲府へ帰る。
急に寒くなってきた気がする。

講演会 (9/26)

甲府市内にある病院で、講演会をする機会に恵まれた。
題目は「就職するためにやるべきこと」。
精神疾患を持ちながら、就職を目指す人たちのための研修会として講演をしてきた。

大学、大学院と就職活動に失敗し、最終的に就職活動を2年間もやった私が、「就職するために」みたいな内容で講演をするというのだから、事情を知っている友人達には笑い話にしかならないのかもしれない。
嫁さんなんかは、「苦労してるから、できる話もあるのよ」などと言ってくれるが、なかなかそういうことを受け入れる気にならないのも事実。
先日、会社の後輩も悩んでいたことだが「就職できる条件って何だろう」というのが、私の率直な気持ちである。

今年度に入って、講演は二度目。
講演で話す内容を考える度に、「就職できる条件」を考えるわけだが、今回の講演を考える中で一つ、シンプルなことが整理できた。
それは、「自分を知る→力をつける→仕事を探す」という一連の流れである。「力をつける」と「仕事を探す」は前後することもあるが、結局、自分は何がどれくらいできて、就きたい仕事のために必要な力をつけていくことが必須であるということだ。
そのために、私の職場では職業準備支援という就職前の訓練があったり、専門的な技能を身につけるための職業訓練校が設置されていたり、各種専門学校が様々な資格取得のための講座を開いている。
ただ、このことに気づいたときに思ったのは、「就職に向けた準備」ということをシンプルに考えたときに、その一連の流れは障害があろうとなかろうと同じであるということだ。各々の段階にかかる時間と、その労力は比較にならないだろうが、就職を目指す個人がやらなければいけないことの段階は、それほど違いはないように思う。

講演を終え、研修会を主催した施設と同じ法人の病院院長と話をする機会があり、IPSの考え方やその成果について知ることができた。
IPSという言葉だけは、新人研修か何かで聞いたことがあり、「これだけは読んでおけ」と言われた書籍はずっと職場の机に並んでいたが、これまで中身を読むことがなかった。
いい機会に恵まれたので、他の勉強と平行して、少しずつ読んでいくことにした。



講演会について、その院長先生がブログで紹介してくれました。
http://blog.cabrain.net/CN010030/?d=2007-9-27
ありがとうございました。

2007年10月5日金曜日

デボラ・R・ベッカー、ロバート・E・ドレイク著、堀宏隆、他訳、大島巌、他監訳『精神障害をもつ人たちの ワーキングライフ ――IPS:チームアプローチに基づく援助付き雇用ガイド』金剛出版、2004年。(1)21ページまで。

従来の精神保健福祉((職業)リハビリテーションも含む、と思われる)は、精神障害を持つ人たちの目標を、暗黙のうちに「ふつうの市民」から「良い患者」になるよう手助けすることと考え、社会から隔離している。関係施設の活動が、精神障害者を能力障害の状態に「社会化」しているのかもしれない。

就労に関しても、精神障害を持つ人たちの学習速度が遅く、雇用前に広範な訓練が必要となり、長期にわたる段階的にアプローチが適当であることとする。よって、欠陥の詳細を特定し、雇用前に身につけておくべき態度や知識、行動の変化を規定してきた。
しかし、著者はこのアプローチを「まったく無意味なもの」とする。その理由として「官僚主義的な評価手続きが、精神障害をもつ人たちを就職準備が整っていないと決めつけることにより、職業サービスから排除するように機能したから」とする。


ジュディス・S・ベック著、伊藤絵美、他訳『認知療法実践ガイド・基礎から応用まで』星和書店、2004年。(6)99ページまで。

セッション進行の上で、課題となりうること。
(以下、手書きメモ)










2007年10月4日木曜日

「しあわせ」の定義

ここのところ、人を「祝う」ことが多くなり、こんなことを考えた。
ただ、この記事を書くきっかけになったのは、某友人の結婚式に参加した時、酔っ払った友人が発した一言、「しあわせってなんだろうね?」(おそらく、この言葉を発した本人は気づいてない)。その一言で私はこれから書くようなことを考えた。おそらく一生かけて考えて、死ぬ直前に気づくことなのだろう。でも敢えて今の私が考える「しあわせ」イメージをメモしておこうと思う。

結論としては、「後ろめたくなく、笑えること」だと考える。

後ろの「笑えること」は、しあわせを考える時に大切な条件のように思う。ただ、それだけでは足りない。他の人は知らないけれども、少なくとも私は、場面ごとに立場を変えて生きている。その時に、やはりどうしても「後ろめたい」ことはある。
例えば、やらなければいけないことをやらずに、遊び呆けているとき。こんなときに、好きなことをしていても、その時は「しあわせ」と思わないだろう。
何らかの形で「後ろめたいもの」が排除され、のびのびと「笑え」たら、それでしあわせのように思う。その内容は、人それぞれ違うし、私なんかはのんびり一人でお酒を飲んでいるときや、読み応えのある本を読みきった時に、ちょっとしたしあわせを感じるわけだが、同じことをしてもなんとも思わない人がいるのはあたりまえのこと。

この「後ろめたいもの」が、外的要因を含む変数となるから、「しあわせ」が難しくなる。
例えば、一人でプールで泳ぐことが一つの「しあわせ」だったとして、それを二人でやったらどうだろう。人によっては全然気にせず「しあわせ」を感じるかもしれないが、人によってはそれを感じなくなるかもしれない。
身近な私の例で言えば、1月に結婚して家族ができた。これによって、これまで私自身は「しあわせ」と思ってやっていたことが、嫁さんという変数が入ることによって変化する。嫁さんが家事やっている傍で読書していたらやはり嫁さんが気になるし、金曜の晩に飲みにいけばやはり嫁さんが気になるし、休日に一人で本屋に行くときもやはり嫁さんが気になる。
でも一方で、本を読む場所と思っていた喫茶店が嫁さんと行くことで楽しい場所になったり、家でなかなか上達しないギターを弾いていると嫁さんが歌ってくれるようになったり、休日の昼食のためのおいしいお店を開拓するのが楽しくなったりしている。
いいこと、悪いことという単純な比較ではなく、「後ろめたさ」が変化することによって「しあわせ」を感じる場面も変化しているように思う。

どうも、「結婚=しあわせ」の図式を半ば強制的に貼り付けて、結婚式で「しあわせそう」なんて言うわけですが、結局、結婚するカップルは結婚式の最中「後ろめたさがない笑顔」をしているのではないだろうか。人それぞれ、カップル毎それぞれ、仲間毎それぞれのしあわせはあるように思う。

2007年9月29日土曜日

最近の気づき

毎日のおつとめトレーニングと、週1回の合気道で気づいたことをメモ。最近さぼってました。

■進む→ブレーキ→進む→ブレーキ・・・

身体動作は、細部に分けて考えていくと、ものすごいスピードでものすごいたくさんの動作をこなしている。小項目は、歩いたり、走ったりするときの動作。例えば、一言で「歩行で前進」と思っても、それを分解していくと、

1)直立
2)重心が前に移動
3)合わせて、倒れないように右足を出す
4)右足が地面に着くと、バランスをとるために重心移動にブレーキをかける
5)ブレーキをかけるのと同時に、重心が右足に移っていく
6)重心が完全に右足に移るのとほぼ同時に、左足で地面を蹴る
7)左足で地面を蹴って作った推進力を右足にためる
8)蹴った力で左足を右足より前方に振り出す
9)重心が前に移動
 (以下、3)以下を左右交互に繰り返す)
こんな感じですかね。


片足に体重が完全に乗ってしまうと、もう片方の足は自由に動く。
次の一歩は振り出せるのだけども、片方の足に体重が乗り切った瞬間、その瞬間に別の方向へ身体全体を移動することは不可能になる。人の表現を借りれば、「身体にうねりが生ずる」だったり「居付き」というものに近いのだろうか。
小項目のテーマのように、動く→ブレーキ→動く→ブレーキ→動く→ブレーキ・・・といったことをものすごい短い時間の中で繰り返しているように思う。ブレーキというか、移動して崩れたバランスを立て直すために、動作を止めて姿勢を立て直している。だから動きに「詰まり」が出てくるし、私の動作はぎこちなく見えてしまう。
だからといって、そのブレーキを外すと転んでしまうような気がする。これは、自分のコントロールの範囲を超えて動作しているのか、それとも単にバランスが悪いだけなのか、そのあたりはまだ分かっていない。





■先々の先、先の先、後の先

合気道の考え方で、根本に近いもののように思った。

「後の先(ごのせん)」というのは、合気道の技をかけられるとよくわかる。自分は相手に向かって殴りかかってみたのに、その力を受け流すだけでなく、利用されてバランスを崩され、投げ飛ばされたり、関節技をかけられてしまったりする。この、相手の力を利用して相手を崩していくことを、「後の先」というのだと理解している。つまり、相手が技を繰り出した時に、それをかわしながら利用し、次の一手で有利となる一連の動作のことだ。

「先の先(せんのせん)」というのは、今度は、相手の力が出きっていないうちに、相手の動作を制御するもの。相手が短刀を振り上げた瞬間に、相手の腕を止めにいったり、喉元に手刀を突きつけたりといった動作を言う。気配や一瞬の小さな動作を察知して、技が出る前に止めてしまう、押さえてしまう。これは、目で見て動作を読むのではなく、身体感覚全体を敏感にして、視覚だけでなく手刀を合わせていることによって得られる皮膚感覚への情報で、相手の意図を読んでいくことも求められる。

「先々の先(せんせんのせん)」というのは、もっと面白い。例えば、隙を見せたら切りかかってくるだろう相手に対して、その戦意を削ぐように、お茶を出すとか、そういった行動全般を指す。相手の気配を察知する以前に、相手を「その気にさせない」というもの。合気道だけでなく、他の武道全般に通じることと思われるが、それぞれの動作や技というのは、自分と相手のいずれかもしくは両方が戦意をもって相手と対峙したときに、繰り出されるもので、いわば「戦闘モード」であるといえる。「先々の先」はその外側にあるもので、相手の戦意を削ぐ行動全てを指すと理解した。
この考え方の根底にあるのは、戦わなくて済むのであれば戦わない、というもの。「勝つ」ことではなく「負けない」「生き残る」ことを第一に考えるのであれば、自ずと「戦わない」という選択肢が最善の一手であるといえる。こうした考え方を反映した動作や行動を、常日頃のものに織り交ぜることも含んでいるように思う。


■一眼二足三胆四力(いちがんにそくさんたんしりき)

これはまだ、言葉とその簡単な意味を聞いたのみ。
まずは「眼」。これは、相手の目を見ることを含め、相手の全体像を見るというもの。そして、この中には「先の先」「後の先」をとるためのちょっとした動作を見極めることだけでなく、「先々の先」をとるための「その人」を見極めることを含んでいる。
次に「足」。合気道の技は、全て移動力を相手に「伝える」ことによって成立する。体幹の移動力によって、相手をコントロールしていく。つまり、上半身の動作だけでなく、下半身の移動力をいかに活用するのかということである。
関連して「胆」。腹式呼吸により、常に冷静でいることと共に、やはり体幹で力を出すために正しい姿勢を保つことも含んでいるのだろうか。
最後に技や移動をするための「力」である。

2007年9月24日月曜日

週末の出来事 9/21~24

21日、金曜日。
年休を使って、組合の労働セミナーに参加する。@新宿。
テーマは「ミッション・パッション・モチベーション」でしたか。
私の所属する機構を取り巻く状況(特に、独立行政法人整理に関すること)の確認と、人員配置や給与に関する交渉の確認、その上で機構の使命(ミッション)などについて討議するというもの。

率直に言えば、政労連の委員長の話や機構組合の委員長とかの話は面白かった。目の前の仕事について、一労働者としての立場だけでなく、機構そのものとはまた違う、それらを含めて俯瞰できる視点としての組合活動というのは、なかなかスリリングで面白いし、行政機関のしくみについて学ぶいい機会にはなった。
その後のグループ討議については、まぁ、思ったとおり、イマイチ。
それでも、21日の討議はマシだったかなと思う。私の所属するグループは、一人ひとりの視野が広かったのかもしれないが、課題解決を視野に入れた議論ができていたと思う。その後のグループごとの発表でも、現実的かつ本質的な内容が発表されていたようにも思う。

個人的な意見を言うならば、ウチの機構については外部評価も高く、事業も増えており、かつ地域毎に拠点に求められるニーズが結構異なっていることを踏まえたら、全国で統一した事業を展開しながら、その運用方法と運営方法については拠点ごとに中長期的な視点で運営していくのが望ましいと思う。全国を取りまとめた上での数値目標は必要と思うが、昨年度実績を常に上回らなければならないかのような不文律は改めていくべきだし、それを考慮に入れた機構全体の中期目標見直しをはかるべき。人員配置についても、削減となる拠点は作るべきではなく、むしろ事業が増えている現状を踏まえれば人員増加を大真面目に議論すべき。賃上げ交渉なんかを中途半端にやるよりは、その分を人件費に回すとか、管理費を節約するなどの「交渉カード」をつくって交渉しなければならないのではないかと。

そこまで考えたけども、グループ討議は次第に「私の職場は大変なのよ」的な意見交換になってきたので、さっさと「場にいながらの議論離脱」をする。後は適当に時間消化。

一日目の晩は、セミナーに来ていた同期と飲む。
熱っぽい気がしたので、アルコールはほどほどに。
やはり、気を使わなくていい人と飲むのは、自分が解放できてよい。
同期のみなさん、ありがとう。

22日。セミナー二日目は、もう消化試合。討議に対する思考は停止して、来週26日に予定している講演の見直しをする。
昼までセミナー。
昼食を同期と食べに行き、14:00前に新宿駅へ。
「コージーコーナー」で銀座ロールを購入し、岐路につく。
セミナー行き帰りの電車で、『話すチカラをつくる本』を読みきる。

甲府駅まで、嫁さんが迎えに来てくれる。
帰りに、職場に寄る。
主任が仕事をしていてびっくり。詳しくは話をせずに、講演会用の資料を取って脱出。

帰宅。
講演会用のスライドを作り直し、構成しなおす。
PPTを作るのは、あまり慣れていないが、練りこめば本当にいいソフトだと思う。

夕食。嫁さんの体調があまりよくないので、軽く食べる。

夕食後、映画『ボーン・アイデンティティ』を観る。
その後、「世界ふしぎ発見」「エンタの神様」を観て寝る。


23日。日曜日。
朝起きて、トレーニング。
軽めにやる。

朝食後、嫁さんの調子はあまりよくないので、代わりに買い物へ。
午後は、昨日のスライドの続き。

夕食後、映画『ボーン・スプレマシー』を観る。
昨日の『ボーン・アイデンティティ』の続編。やはり見ごたえがある。

映画の後、ビリー。
体重は、大体元に戻り66kg前後となる。体脂肪率がもう少し落ちるといい。

寝る前に、もう少し仕事をする。
休日に、家で仕事をするのはあまりよくない。そう思っていると意外とはかどらない。悪循環。


24日。
朝起きて、トレーニング。
木刀を振っていたら、向かいのおじさんが朝の一服に出てきたので、ちょっと恥ずかしくなり、普通の素振りに留める。運足と手刀は確認程度。それでも、合気道を始めた頃よりは、ずっとバランスがよくなったように思う。

朝食後、家事の手伝いをして、仕事の仕上げ。
「問い→論拠→意見」というように、講演会の内容を構成しなおす。
参加者が知りたいことを「問い」として、私が説明したいことを「意見」、その意見の根拠となるものを「論拠」として構成しなおす。
おそらく、始めにつくったスライドからは進化しているように思うし、聞く人にとっては「話の流れ」みたいなものを感じやすい構成にはなったと思う。明日、提案して先方に選択してもらうことにする。

午前中に仕事は終える。
仕事が終わる間際、洗濯をしていた嫁さんに呼ばれる。
先輩の結婚式のときに着るために買ったシャツ(14,000円くらいした)を洗濯してもらっていたのだが、敷物と一緒に洗ってしまい、色移りしてしまう。私が洗濯機に入れておいたのをすっかり忘れていた。嫁さんが漂白をかけてくれるも変わらず。仕方なくクリーニングに出して、結果を待つことにする。


庭のひまわりの種を採取する。
写真は、庭に咲いている、通称「ど根性ひまわり」。

写真をよく見るとわかるが、茎が曲がりくねって地面を這っていて、途中から垂直に立ち上がり花を咲かせている。
種を蒔いた後、このあたりの土が異様に固くなってしまい、芽が出てもなかなか大きくならず「咲かないかな」と思っていた矢先、台風の風にやられて倒れてしまった。
他の場所に蒔いたひまわりは、他にもたくさん育っていたので、倒れたのは抜いて処分していたのだけども、ここは今移っているのしか芽が出ていなかったので、ちょっと補強して水をやり続けた結果、小さいながらも見事に花を咲かせた。
私の出張中に花が咲いたらしく、嫁さんがすぐに知らせてくれたのだけども、なんだかうれしくなってしまった。この根性は見習わなければ。そして、この子が作った種はきちんと採取しようと思った。

昼食。ケパサへ行くも、月曜休日。
リチャードカフェも休み。
ということで、Cantuへ。久々のCantu、ランチは手ごろな値段で、うまい。気合いの入ったイタリアン。

嫁さんが本調子ではないので、買い物へ行き帰宅。
帰宅後、勉強。「メンタルヘルスマネジメント検定」は間近だが、勉強は遅々として進まず。マズイ。
そのなかでも、メタボリックシンドロームという考え方が、動脈硬化系疾患(高血圧、高脂血症、糖尿病)に一つの枠組みを与えて注意喚起しているという成果について知ることができ、メンタルヘルスとの関連も深い(労働障害は、基礎疾患の存在が前提)ことを知り、少し視野が広がったように思う。

夕食。
茄子とシシトウを網で焼く。私はきゅうりをごま油と醤油で和えて一品作る。
うまかった。
しかし、シシトウのホームランがあり、食事を中断する。
ヒリヒリと舌が焼けるように熱くなった。痛かった。

三連休だったが、嫁さんの不調と、私の組合とで、なんだかバタバタした休日でした。

山田ズーニー『話すチカラをつくる本』三笠書房、2007年。

興味あるテーマで、字の大きな文庫だったので、書店で手に取った本。「NHK教育テレビで伝授したメソッドを完全収録」と帯に書かれていたので、そのままレジに持っていった本でした。

このきっかけそのものが、本の中で説明されている「メディア力」であるわけだが、それを始めとしたコミュニケーション(伝える技術)の基礎基本がわかりやすく説明されている。「問い→論拠→意見」という話の組み立ては、理屈ではわかっていても、いつもそれで話せているかというと、意外とそうでもない。さらに言えば、目の前のことに没頭しているときには、「あれもこれも」になってしまい、説明の羅列になってしまいがちである。

読んだのが、講演を直後に控えた時期だったので、講演に使うスライドを構成しなおすきっかけとなってしまった本だった。時々、読み返すとプレゼン等、「人に伝える」スキルアップにつながるかもしれない。

浮気なんてしません

どうやら、ウチの嫁さんには「理屈ではなく、感情的に、どうしても気に食わない人」というのがいて、私がその相手と接点をもつことが気に食わないらしい。
私に言わせれば、その相手とは何もやましいことはないので、嫁さんの反応は過剰なようにも思えてしまうのだが、実際にそう感じているのだから仕方がない。誤解はないようにしないといけない。

そもそも私は、「浮気は面倒臭い」と思っている。よくテレビでは「男はみんな浮気する」とか、普段の飲み会でも「Iyokiyehaさんは、浮気じゃなくて本気になってしまうんだよ」とか言われるのだが、そもそもの考え方が違ったりすると、おそらくずっと分かり合えないんだろうなぁ、なんて思いながら聞いている。
先日もこのブログに書いたと思うのだが「嫁さんですら他人」であるわけで、「一緒にいるくらいの距離にいて、嫁さんでない他人」が増えることには、何のメリットも感じないわけです。金も時間も思考すら奪われてしまうことは、私にとってデメリットなわけで。嫁さんとは、そんなわずらわしさのある一面もありながら、それを補って余りあるだけの「よさ」や「安心」があるわけで、それが夫婦になることの一番のメリットのようにも思う。対外的にも嫁さんがいることによって得られる「信用」みたいなものもあるわけで、このあたりのことについては、また考えて整理しようと思う。

そんなわけで、私は嫁さんだけで充分だと思っている。

2007年9月16日日曜日

今日の出来事 9/16

昨日の長距離運転の疲れがたまっているようで、朝は9時頃までぐったりと休む。朝方雨が降っていたので、トレーニングはなし。

遅い朝食をとる。嫁さんからメールが入り、昼食を家族で一緒にとりましょうとのこと。もちろん了承。敬老の日なので、嫁さんの実家で一緒に住んでいる祖母殿にも会えるかと思っていたが、祖母殿はアルバイトとのこと。

昼食まで、実家で勉強する。いまいちはかどらない。予定から、随分遅れているので、明日と来週末で目処をつけることにする。
昼食の待ち合わせの時間を間違える。嫁さんが予定より早く迎えに来る。
昼食。
今回の帰省では、おいしい家庭料理ばかり食べているところだが、ここもおいしかった。昼から焼肉と豪勢である。私は、すっかり肉が苦手な身体になっているが、いい肉を少しいただくのは好き。
食後、何となく雑談。嫁さんの母上とはいろんな話をするが、父上は同じ部屋にいながらもほとんどしゃべらない。特に嫌われているわけではないようなので、この雰囲気にはすっかり慣れてしまった。時々、やりとりに答える独特の返答を楽しんでいたりする。

嫁さんの実家を出て、浜松サンバフェスティバルなるイベントが開催されているということで、駅前へ。
いつも利用する駐車場(浜松駅南側、徒歩5分ほど。前の職場のすぐ近く)に車を止める。私の古巣の建物が壊されたという話は聞いていたのでどんな様子か見に行ってみる。




すっかり駐車場になってしまっていた。
一抹の寂しさもあり。
サンバは15時からということなので、20分ほど時間をつぶす。浜松の街中にはコーヒーのチェーン店が多いので、休憩はあまり迷わない。ZAZACITY内のスターバックスへ。私のお気に入りは「タゾ・チャイ・ティー・ラテ」。コーヒーショップでは、ほとんどブレンドかカプチーノしか選ばないが、スタバのこれはうまいと思う。よく注文する。似たようなもので、「抹茶ティー・ラテ」があるが、こっちは飲みに行く前後によく飲む。



飲み物片手に、モール街へ。すごい人ごみである。すごい重装備のカメラマンが目立つ。高齢カメラマンも多い。
耳をつんざかんばかりの音、音、音。ギターと太鼓の音が凄い。サンバを見に行くといつもすごいと思わされるのが、この太鼓である。リーダー(何て呼ばれるのかは知らない)の笛の合図で、大勢がリズムよく太鼓を叩くことで、街の一角がサンバのリズムに包まれる。すごい迫力である。
以前、嫁さんが仕事で知り合った高校生を見かけたということで、嫁さんが声をかける。彼女は、私達の結婚式二次会でサンバを踊ってくれた子。観客ではあるのだけども、サンバ隊のリズムに合わせて踊りまくっている。これが正しい見方なんだろうと、嫁さんと二人で納得。




その後、街中をぶらぶらする。嫁さんの結婚式参加用のドレスを物色する。
後輩のBとその彼女Mが浜松に向かっているとのことで、合流。
屋台をぶらぶらして、お茶でもしようということになり、移動。





Bが、コメダコーヒーにこだわるため、移動。
柳通りの店舗は駐車場が一杯のため、宮竹まで移動する。途中、雨も降り、道も混み散々。
何とかたどりつき、私はカプチーノを飲む。コメダのカプチーノは泡がほとんどないけども、香りが強く、飲み応えがある。味わい深い。ただ、私も疲れがピークに達していたので、話はよく覚えていない。

嫁さんを送り届け、帰宅。
夕食をとり、風呂に入り、読書。『これでわかった!政治のニュース』を読み終わる。わかりやすく、面白い内容だった。