2007年10月8日月曜日

講演会 (9/26)

甲府市内にある病院で、講演会をする機会に恵まれた。
題目は「就職するためにやるべきこと」。
精神疾患を持ちながら、就職を目指す人たちのための研修会として講演をしてきた。

大学、大学院と就職活動に失敗し、最終的に就職活動を2年間もやった私が、「就職するために」みたいな内容で講演をするというのだから、事情を知っている友人達には笑い話にしかならないのかもしれない。
嫁さんなんかは、「苦労してるから、できる話もあるのよ」などと言ってくれるが、なかなかそういうことを受け入れる気にならないのも事実。
先日、会社の後輩も悩んでいたことだが「就職できる条件って何だろう」というのが、私の率直な気持ちである。

今年度に入って、講演は二度目。
講演で話す内容を考える度に、「就職できる条件」を考えるわけだが、今回の講演を考える中で一つ、シンプルなことが整理できた。
それは、「自分を知る→力をつける→仕事を探す」という一連の流れである。「力をつける」と「仕事を探す」は前後することもあるが、結局、自分は何がどれくらいできて、就きたい仕事のために必要な力をつけていくことが必須であるということだ。
そのために、私の職場では職業準備支援という就職前の訓練があったり、専門的な技能を身につけるための職業訓練校が設置されていたり、各種専門学校が様々な資格取得のための講座を開いている。
ただ、このことに気づいたときに思ったのは、「就職に向けた準備」ということをシンプルに考えたときに、その一連の流れは障害があろうとなかろうと同じであるということだ。各々の段階にかかる時間と、その労力は比較にならないだろうが、就職を目指す個人がやらなければいけないことの段階は、それほど違いはないように思う。

講演を終え、研修会を主催した施設と同じ法人の病院院長と話をする機会があり、IPSの考え方やその成果について知ることができた。
IPSという言葉だけは、新人研修か何かで聞いたことがあり、「これだけは読んでおけ」と言われた書籍はずっと職場の机に並んでいたが、これまで中身を読むことがなかった。
いい機会に恵まれたので、他の勉強と平行して、少しずつ読んでいくことにした。



講演会について、その院長先生がブログで紹介してくれました。
http://blog.cabrain.net/CN010030/?d=2007-9-27
ありがとうございました。