2007年10月16日火曜日

Break Through

合気道にて。

「動きの質」の変化を体感する機会に恵まれた。
動作が、なめらかに、不必要なブレーキがかからず。
師匠のスススー、という動きに、少しだけ近づいた気もする。

動くのが楽しい、という感覚。
短刀体さばき(だったか?)、相手が短刀(を模したもの)で突きを打ってくるのを、間合いを取りながらかわす練習。
一度目はメタメタに突かれ、突かれるとエビのように背中が丸まって固くなってしまう。
相手の思うツボ、のような感覚で、焦りもあったのだろうと推察する。
ダメダメで、師匠の動作を見て、二回目。
特に何があったわけではないのだが、なぜか身体の動きが軽い。

傍で見ていた師匠にも、突きを打ってくるマヤ氏にも言われたことだが「さっきと全然違う」、とのこと。
私も、何がなんだかわからないのだけど、身体が軽く、動作がスムーズだったように思う。

師匠が言うには、筋肉の動きと神経の反応が速く、かつ身体はリラックスしている時に、調子のいい動きがでるような気がする、とのこと。なるほど、「心・技・体」のバランスが高次でとれているときのような感じなのかもしれない。
漫画「はじめの一歩」で板垣が目覚める瞬間に、「相対速度」が違う、みたいなことを誰かが言うシーンがあったが、それをもっともっと低いレベルで体感したような気分にもなった。

以前、正面当ての練習をしていて、相手の抵抗を全く感じずに「スルッ」と相手を突き倒した時に、師匠から「それが合気道の感覚です」と言われたことがあった。そのときにも、今日みたいに満足した気分になったのだが、新しい感覚や動作を体感できたときに、人間はすごく満足するのだと思う。
もう一度再現したいとも思うし、確かに自分がやったことだと思い出すだけで、ちょっと興奮してしまう。

これだから、合気道が面白い。身体の使い方がまた一つ、うまくなったように思います。