2013年7月15日月曜日

この2ヶ月

本当にいろんなことがあった2ヶ月でした。
失敗もあり、悲しいこともあれば、うまくいったこともあったり、怒りや楽しいことも様々に自分の前を通り過ぎていき、大変起伏の激しい期間でした。
雑記のノートには、その時々の感情が生々しく綴られているのですが、今更それらを公開する気にもならず、さりとて何もなしでブログに復帰するのも、と思ったので、ちょっとした区切りの意味合いの強い投稿です。
意に反する感情の動きは、そのものが思考の容量の一部に割り込んできて、知覚や認知、思考の統合やアウトプットといったそれぞれ様々な頭の働きのすべてに影響しているような感じになるものです。この状態を断ち切れずに悶々と内にこもっていくと「うつ状態」となるのでしょう。私の場合は、とはいえまだ回避可能な出来事の積み重ねであったことや、トラウマになるだけの関係ではなかったことが幸いしているのでしょうが、その都度感情がブレて疲れるけれども、自分の核心部分への衝撃には至っていないようなイメージの日々でした。頭にいつもモヤがかかっているような状態。それでいて日常に置かれ、いつもと同じように自分を必要としてくれる人がいる毎日。考える暇なんてなかなかないんですよね。
「時が解決してくれる」という言葉があります。どうにもならないことに直面した時に、いろんな人から言われることではあるのですが、多くの場合「時が解決してくれる」のではなくて「時が立てば今の感情は過去のこととして処理できるようになる」ことを言っているのでしょう。論理的には何一つ解決していないのに、何となく整理できた感のあるこの頃。それでいて整理できていないことは何なのか、改めてふりかえってみたいと思うこの頃です。

森時彦『ザ・ファシリテーター ー人を伸ばし、組織を変える』ダイヤモンド社、2004年。

私の「ファシリテーター」「ファシリテーション」との出会いは、この本が出版される少し前、大学在籍中で卒業論文にとりかかろうとしていた頃だったと記憶しています。言葉との出会いは、開発教育(当時)分野の勉強や活動をしていた先輩にふと借りた本にあった記載からです。その後、自然体験活動や冒険教育(私の場合はProject Adventureが中心でしたが)での活動を通じて、インストラクターとも司会者とも記録者とも違うファシリテーターの活躍を目にするにいたりました。
現在私は、当時の私が予想もつかない(というか、当時存在すら知らなかった)仕事に就き、一から勉強して必死こいて何とか仕事をこなしているのですが、対人業務の多いこの仕事にあって、ファシリテーションに関する知見がふと役に立ったことは数知れず。業務に直接の場面でも、業務運営の場面でもちらほら訳に立っています。
ビジネスというか、社会人、組織人としてファシリテーションの有用性を感じ、少し調べてみると出てくるわ出てくるわ。卵が先か鶏が先か、ビジネスが先か市民活動や教育プログラムが先か、人材育成や組織変革といったキーワードと共に様々な情報が出てきて、ちょっと面食らいました。
その中において、読み物としての評価が高い本書の情報を得て、まずはAudioBookで購入し聴いてみるも、資料の多さや図示された内容がきちんとまとまっている書籍も読みたくなり、書籍も購入。一気に読み切りました。
ファシリテーションのエッセンスがぎゅっと詰め込まれているにも関わらず、スリリングな読み物としても大変面白く読ませていただきました。この内容に触発されて、現職場でもちょっとした取り組みを始めようと思ったのも事実です。
ファシリテーションの入門書としても、ケーススタディとしても、ビジネスに応用をと考えている人の事例として等、読む人の置かれている環境・立場によって様々な読み方ができそうです。オススメの一冊です。