2007年10月12日金曜日

川島隆太『頭をよくする本 ――川島隆太先生と100人の子どもたちが脳について考えてみた!――』KKベストセラーズ、2004年。

「脳トレ」で有名な川島教授による、脳についてのやさしい著書。子どもの質問に答える形で、脳の様々なしくみについて説明している。
テーマの「頭をよくする」ことには、あまり言及していない(というか、「頭がいい」という概念についても疑問を投げかけている)が、中学・高校理科で学ぶ以上のことを、平易な表現で、誰にでもわかるように説明している。
記憶の再生について、誰にでも当てはまる脳の機能として「一度見たり聞いたりしたことを、脳は全て覚えている」のだそうだ。思い出せるかどうか(記憶力がいいかどうか)は、脳が覚えていることを「引き出せるかどうか」ということらしい。
他にも、脳は何歳になっても成長するとか、眠っている時の脳の働きなど、一般常識としての読み物としても面白い。