2007年10月20日土曜日

夏目漱石『坊っちゃん』新潮社、2003年(改版:1950年初版)。

夏目漱石の代表作の一つ。面白い。
同じ教師ものでも「金八先生」とは全く違う。

おかしなものはおかしいとはっきり言いたい「おれ」と、山嵐。赤シャツの陰謀や、生徒の悪戯と真っ向勝負していく様は、読んで滑稽であり、「人として」の信念のようなものが垣間見える。
漱石の自伝という側面もあるようで、その面では「若さ」ゆえの、社会に対する反発も読み取れ、非常に読み応えのある作品。広く長く読み継がれる名作。