2007年11月18日日曜日

池上彰『そうだったのか!現代史』集英社、2000年。

学部生時代から書棚に並んでいた本。何度か挑戦して、その度に途中で諦めてしまっていたのだが、今回は粘り強く読み切る。あまりの読み応えに、読み切るのに一ヶ月程かかってしまった。

「湾岸戦争」「冷戦」「ドイツ分割」「スターリン批判」「中国と台湾」「朝鮮戦争」「イスラエル誕生」「キューバ危機」「文化大革命」「ベトナム戦争」「ポル・ポト」「ソ連」「ベルリンの壁崩壊」「天安門広場」「石油危機」「EU」「旧ユーゴ紛争」。目次から各章の話題のみ取り上げてみましたが、これらについての基礎的な知識がまとめて読める良書。

恥ずかしいことではあるが、私は新聞が「読めている」人ではないと自覚している。それは、おそらく学校教育を通じて学ぶべき世界と日本の歴史について、中途半端な理解しかせずにテストや受験を切り抜けてきたことが原因だろう。結局、今でも紛争の原因などを遡って考えることはできていない。
これを、私が受けてきた教育のせいにしてしまうのは簡単だが、そんなことをしても何もならないことをわかっているから、こういうものを読む。池上氏の説明は、「こどもニュース」と同様とてもわかりやすい。まだまだ上記のことについて、胸を張って説明できるわけではないけれども、それでも現代のニュースが中世の歴史から上記の話題を経て今に至っているという大きな流れは感じられるようになってきた気もする。私のような、「イマドキの社会人」にはおすすめの一冊。