2022年4月3日日曜日

異動になりました

令和4年度の人事異動の対象になりました。入庁してからずっと障害福祉に取り組んできましたが、今回の移動で保育園・幼稚園の業務に就くことになりました。

今まで、キャリアでは一貫して障害のある人に対する支援があったのですが、今回業務の対象としては初めて障害のある人が主な対象でないことをやります。保育園は今まで関わったことがないし、幼稚園はユーザーとしてしか関わったことがないため、今後何が起こるのか、そしてどんな仕事をするのか、不安半分、楽しみ半分です。

さらに、名簿順で職員としての役割も少し変わるので、そちらは不安だけ。地方公務員としてのスキルを見直して磨き直さないといけないところにきてしまいました。お金が扱えるようになるか、ダメダメで干されるか、ってところです。

とはいえ、相変わらず「できることしかできない」「見えないものは見えない」人間ですのでいろんな人に助けてもらいながら、のんびり取り組もうと思います。とりあえずの報告だけ。今後ともよろしくお願いします。

トーベン・クールマン著、金原瑞人訳『アームストロング -宙飛ぶネズミの大冒険』ブロンズ新社、2017年。

  先日紹介した『アインシュタイン』と同シリーズ。絵本なのに、情報量はすっかり大人レベル。きれいな絵とゆかいな物語が、実在した人物の生き様と交わるお話。

ロルフ・ドベリ著、安原実津訳『Think Smart ー間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』サンマーク出版。Audiobook/ロルフ・ドベリ著、中村智子訳『Think right ー謝った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』サンマーク出版。Audiobook

  『Think Clearly』の続編になるのかな?「right」は復刊、と言われていましたが。

 思い込みの罠に陥らないようにするための思考法を紹介している。どのテーマもなるほどな、と思うところがあり、聞いたことがある話もあるわけだけれども、それであっても私は思い込みや先入観のフィルターがたくさんあるのだなと思う。いわゆる「きちんと」対応しようとすると、一つ一つ確認しながらになるから、時間がかかりすぎる。そんなに時間をかけられないから、「直感的に」「(自分なりに)合理的に」考えようとするのだけれども、それはあくまで主観に基づくもの。「本当は○○だぜ」っていう話がこれでもか、これでもかと紹介されている。それも根拠を添えて。非常に説得力のある内容である。

 オーディオブックで聴いてみて、まず勉強になったのだけれども、これは書面で読んでみたいと思うシリーズでした。一つ一つのテーマが、短くまとまっているのも特徴。ドイツの新聞コラムが元になっているみたいです。

トーベン・クールマン著、金原瑞人訳『アインシュタイン -時をかけるネズミの大冒険』ブロンズ新社、2021年。

  図書館で手を取ったシリーズ。装丁が素敵な大判絵本です。絵本なのに「アインシュタイン」というわくわく感で手に取った一冊。これは読んでよかった。シリーズ読んでみたくなった一冊。

 「Back to the Future」という映画があります。本著はそれにも似たネズミ版。チーズフェアに参加し損ねたネズミが、時を戻したい一心で「時間」について考えに考え、相対性理論に出会いタイムマシンを作ってしまう、という物語。

 時を遡るために思索を巡らせている過程で「相対性理論」に触れ、かの有名な「時間の流れる速さは、だれがどこで観測するかによってちがうらしい」という一節にまとめています。かわいらしいネズミが、難解な理論を平易な言葉とイラストで説明してくる、なんという衝撃。期待を大きく超えてやってきた感動と感心とで、休日の昼下がりが超満足な「時間」となりました。私にとってはものすご~く充実した時間でしたが、みなさまにとっての今日の昼下がりはいかがだったでしょうか??これも、相対性、ですね。

ロルフ・ドベリ著、安原実津訳『Think clearly -最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』サンマーク出版。Audiobook

  表題の通り「よりよい人生」を目指した時に役に立つ52の思考法をまとめたもの。ベストセラーになっていたことがあり、audiobook.jpでも高評価で紹介されていたので、セールの時に購入しておいたもの。事前にはあまり意識していなかった。

 内容の一つ一つは、いつかどこかで聞いたことがあるような、いわゆる自分の気持ちが楽になる思考法。ただ、古典や有名著書からの引用を丁寧に紹介しており、単に著者の考え方というものでないところが非常に好感がもてる。「幸せは自分の中にしかない」といった、全体を貫く論調から、自分なりに「相対的優位が自分を幸せにするわけではない」という考えに思い至ったのは、本著から学んだことだろう。

 いわゆる成功者の言動から、学ぶことはありつつ違和感も同時に受け取ってしまうという、よくあるモヤモヤも、この一点で乗り越えられるように思う「~わけではない」が重要で、やはり学びはあるが、役に立つ=幸せではないということだ。