2008年10月30日木曜日

第一子誕生

Iyokiyehaの娘です。
予定日より一週間早く誕生しました。
3,320gと大きめ。
よく泣き、よく動き、よく寝ています。

急な出産だったので、私との予定があった方、仕事のとばっちり受けた方、おられるかと思いますが、申し訳ありませんでした。まずは御報告まで。

2008年10月25日土曜日

耳で学ぶ

先日紹介したCreative社のZENを使って、最近Audio Bookにハマっている。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/10/blog-post_23.html
(2008年10月23日投稿:デジタルオーディオ)

いろんなオーディオブックを試しているところだが、ビジネス書の中でも、自伝とか経営哲学のような内容の本とは、親和性が高いように思う。
車を運転しながらでも聞けて、勉強になる。
http://www.febe.jp/top/index.html
(Web:オーディオブックFeBe)
最近、移動時間(出勤、帰宅、出張など)が全て勉強時間になった。
もちろん、専門書はあまり売っていない(探せていないだけかもしれないが)ので、PSWのレポートには活用できていないけれども、英語を聞いたり、さらりと読みたい本なんかは耳で聞くっていうのも面白い。
何より、「隙間時間」の有効活用になるのがいい。

どんなものか、確認・体験したい方は、ぜひ声かけてください。
また、最近自転車通勤が多いのは、毎日飲みに行っているわけではなく、健康づくりを兼ねて、出勤時間に「勉強」しているからです。
これが、また楽しいです。

竹内一正『スティーブ・ジョブズ 神の交渉力 ――この「やり口」には逆らえない!』経済界、2008年。(リュウ・ブックスアステ新書)【FeBe Audio Book】

FeBeでAudio Bookを購入した。

「交渉力」と題名がついていたので、ビジネスの交渉におけるノウハウ本みたいなものかと思っていたが、全く違うものだった。
スティーブ・ジョブズという天才が、ビジネスの世界でどう生きているのか、ターニングポイントとされる場面で、何をしてきたのかということについて、マッキントッシュの販売開始から、現在に至るまでを網羅して紹介している。

結論。
ジョブズは、職業人として最も幸せということに限りなく近い生き方をしている。

ジョブズの考え方は、一社会人として参考にしたいところもある。
でも、この人のやり方は真似できないし、する気もない。
ただ、何も考えずに「組織の意志で生かされる人間」にはなりたくないと再認識した。
読み物として、面白い。
それにしても、交渉相手を怒鳴りつけたり、契約を破棄したり、人情のかけらもないなどといった、派手なエピソードを聞いていると、天才性と子ども性といったようなものは、本当に紙一重のところなのかと思ってしまう。
重要なのは、小手先の方法ではなく、揺ぎない信念を持つことと、自分が本当にやりたいこと=最後に残ったものを受け止める力であるように思う。
そして、それを伝えるべき相手に、わかるように伝えることだ。

彼の交渉術は、文字として聞くと「人としてどうか?」と思わされることもあるが、不必要な不安や心配に踊らされることなく、自らの意志をストレートに伝え、自らの本音に正直に、素直になってなされているという点で、学ぶ点があった。


おすすめ度:★★★★☆

リスクを負うのは誰?

誰のための支援体制か?と考えさせられることがある。
ケアマネジメントの手法で、対象者の課題とその内容を一覧表にして、その課題に対応する担当者を会議の中で決めていくというものがある。
これまで、あまり疑うことなく使ってきた手法だが、「敢えて明確にしない」というのも一つの方法なのだな、と思わされることがあった。

時々お客さんになる「誰にでも相談する人」。
課題が明確になった際に、相談の内容をカテゴライズして、それぞれの相談窓口を決めておく。
支援者が混乱しないようにするためには、有効な手段でといえる。
割と一般的な手法かもしれない。

ただ、この役割分担は、一体「誰のため」の役割分担なのか?
会議の席上で、そんな疑問を提示したワーカーさんがいた。
話を聞きながら、即座にマトリックスに落とす。
状況を整理すれば、なるほど納得である。
役割分担をしたいのは「混乱したくない支援者」であり、対象者は「すぐに、誰かに相談したい」のだろうという結論に達する。

そうなると、役割分担をすることによって、担当者と連絡がつかない状況もあるわけで、そんな時に他の人に相談することは「ルール違反」になってしまう。
「相談したい」ことが第一位のニーズなら、その手段は確保した方が「本人は」楽だろうという結論。

納得。
見事だと思った。

もちろん、オプションとしては、
1.役割分担せず、支援者間の情報共有は支援者間の連絡体制でフォローする
2.役割分担せず、ツール(相談ノートなど)を活用してフォローする
3.役割分担して、担当者が相談を受ける
といった方向が話し合われたわけだが、「本人ニーズ」に沿った支援者のやりとりというものの本質に、一つ触れられたような気がした会議だった。

「リスクを負うのは、誰?」
本人の自己決定を尊重するのであれば、答えは自ずと立ち上がってくる。

2008年10月23日木曜日

デジタルオーディオ

CREATIVE社のZENという商品。iPodのような、デジタルオーディオです。
iPodと決定的に違うのは、スピーカーが内蔵されていること。割と、この一点で購入しました。車の運転中に、助手席に転がしておいたり、別売りのアームバンドで腕につけたり。イヤホンつけて運転するのは怖いので、最近出張中にも使ってます。
最近これにAudio Bookをダウンロードして使ってます。歩いている時間、自転車で移動する時間、運転する時間、家事の時間。ありとあらゆる隙間時間が読書時間に変わりました。
こいつは、おすすめです。

2008年10月15日水曜日

大きな水瓶のような・・・

師匠と合気道の稽古をする最中、崩しの練習をしているときに「極めかた」みたいな内容となる。
言葉でまとめるのは難しいのだけれども、例えば手の甲。
左手の甲を右手の親指で押さえていくと、他の部分とは違う痛みを伴う箇所がある。
そこは、おそらく「ツボ」みたいなところだと思うのだけれども、その場所を押さえる右手の使い方で、ただの圧迫か、突き抜けるような圧迫になるかの違いがある。

同じことは、足の甲にも起こりうる。
相手の足の「ツボ」みたいなところを、自分の足の親指で押さえていくと、やはり痛みが違う箇所があり、押さえ方によって突き抜ける痛みを発することがある。

「ツボ」みたいなところを「身体の継ぎ目」とでも、とりあえず呼んでおくことにする。
そして、押さえ方は、「体内の力の流れの出し方」とでも捉えておく。
この後者の表現は難しいところだけれども、圧迫する力に「気」を乗せるとでも言うのだろうか。
同じ押さえ方でも、それが手首を起点とした親指によって作り出される圧力なのか、それとも、目に見える動作を伴わなくとも、体内の骨格および筋肉、果ては血流みたいなものの動きが一体となって生みだされる圧力なのか、という点で、力の出方が全く違ってくるといえるのではないだろうか。
それは、水を多めに入れた水瓶を担ぐと、水瓶の中の水が動くことによって、重心が変化する様子に似た感覚のようにも思われる(完全に密閉した容器に水を入れた時に、内部で水が動くかというと、私は知らないところだが)。

太極拳の動作にも似たところがあるように思われる。
「身体の継ぎ目」に、「体内の力を集中して出す」ことによって、身体の内部にダメージを与えるらしいですから。
合気道は、「身体の継ぎ目」を利用して、「体内の力と移動力」によって相手の身体を制御するとでも言うか。
共通点はありそうですね。

生きる意味とは?

出張で、ある知的障害者入所更正施設に行ってきました。
普段、私の勤務先にやってくる障がいを持った方というのは、自分なりに自分の力を把握して、自分なりに将来のことを考え、自分なりに周囲の状況を意味づけているものと思っています。
ただ、今日見た光景は、自分の認識を揺さぶられました。

廊下を猛ダッシュしている彼は、自分の存在をどう考えているのだろう。
駐車場に寝そべって動かない彼は、何をしたいのだろう。
初対面で見ず知らずの人に握手を求める彼女は、自分の将来をどう描いているのだろう。

普段、エンパワメントだのニーズ把握だの言っている自分に、新たな視野が加わったように思います。
言葉にし難い体験でした。
今まで、こんなことを考えたこともなかったのに・・・
どう、整理していこうかと戸惑っています。

バナナゲットだぜ!

仕事帰りのスーパーで、一週間ぶりくらいにバナナをゲットできました。
品薄の理由は、テレビでバナナダイエットなるものが紹介されたかららしい。

日本人よ、学べ。

特定のものを食べて痩せようなんてのは、本気で痩せる気のない人の逃げ道でしかない。
体型の調整は、食べる量と消費する量のバランスによる。カロリーとか栄養素は目安。
その人にとってちょうどいいことをすれば、おのずと適正値となるものです。
バナナは消化がいいので、お腹空きますよ。気を付けてください。

バナナ好きな29歳より。

2008年10月13日月曜日

夏来進『隠れた薬害? 精神分裂病』文芸社、2008年。

医師免許を持つ、精神分裂病(現在の「統合失調症」)患者による、精神病薬の副作用に関する仮説と、妄想の内容、そして精神病院や精神医療の実態を描いた書籍。
精神病薬の「薬害」について、服薬によりドーパミンレセプタをブロックする作用がある「ために」、その作用の結果としてドーパミンレセプタが増加することを説明している。
また、服薬している方の実感として、服薬しているときのだるさから、服薬を止めることによって開放され、爽快感を得ることができるという表現も印象的であった。
鵜呑みにできる論ではないが、そういう考え方や作用は、実際に起こりうることとして把握することは、相談者と被相談者の共通理解を広げる上で、有益だと思う。

斬新でした。
精神病薬の作用について、PSWのスクーリングでようやく理解できたところだったのですが、確かにレセプタをブロックしたら、人間のしくみ(ホメオスタシス)としては、新しいレセプタを作ることは想像に難くない。
だから、服薬し続けて「ちょうどよくなる」といえる。
薬の副作用でだるさがあるとすれば、だるさがある状態で「安定」する。
それを「薬害」とすれば、確かに言葉通りの意味としても解釈できる。
もちろん、ドーパミン仮説も、夏来氏の仮説も、仮説でしかないわけだが、双方は連続して起こることゆえ、どちらかが間違っているとは言い切れない。
職制から、服薬をやめさせるわけにはいかないのだけれども、このあたりの研究がどこまで進んでいるのかということは、機会があれば知ってそうな人に聞いてみることにしよう。

「紙幣」に関する妄想の記述。
迫力があり、かつ、「これ」としては論理的に正しいところがにくい。
ありえないけど。
あっても全然不思議でないと思わされてしまうあたりが、非常に迫力ありました。

「面白い」という表現が正しいのかどうかわかりませんが、一気に読ませる魅力のある本です。


おすすめ度:★★★★☆

岡島悦子監修『ビジネスプロフェッショナルの仕事力』日本経済新聞出版社、2008年。

「達人7人に学ぶ“情報活用力”の極意」(帯より)
このキャッチコピーが、内容を全て表している書籍と思う。
多彩な分野のプロフェッショナルから「情報活用」という切り口で、インタビューした内容をまとめたもの。
核となる「情報活用」を、収集と処理、さらに反映とでもいうのか「活かし方のコツ・心構え」といったことについて、事例を踏まえたわかりやすい内容となっている。
明日から使える、小さな具体的スキルではなく、もっと大局を見据えるための心構えについても、非常にわかりやすい言葉でまとめられている。

最近、この手のビジネス書に当たりが多く、関連したテーマで数冊読んだり、聞いたり(講演など)をしている。
それらも踏まえて、この本の感想を問われたら、とりあえず現段階では以下のようにまとめられる。
1.「情報」には、質による優劣があり、良質な情報を得るコツはある
2.「情報」と「知識」には違いがあり、行動に反映されるのは後者である
3.個人の行動から、組織のコンセンサスへ発展させるためには、論理的思考が欠かせない

先日、師匠と話をしていたときに、インターネットについての話題となった。
師匠曰く「インターネットは弱者のメディアである」とのこと。
Iyokiyehaは、それを受けて「全ての情報が、並列に扱われる。例えば、Iyokiyehaのブログと、各界の著名人のブログは、アクセス数の違いはあれど、情報としては同じ扱いを受ける」と返し、さらに「だから情報を読み解く力は、自分に蓄える必要があるが、質の高い情報は有料化されていることが多く、その点で多少は優劣が見極められる」とした。
ラーメン食べながらの雑談のため、大胆にしゃべりながら考えたものだが、それほど外していないと、ふりかえって思う。
このあたりが、1.の「情報」の種類に関すること。
そして、いくら良質な「情報」を持っていたとしても、それを妥当に分析、解釈し、自らの人生に反映させられる形にしなければ、「情報」は宝の持ち腐れとなってしまう。
これが、2.に関すること。分析・解釈といった処理をして初めて、「情報」は自らの人生を豊かにする「知識」へと進化を遂げる。
さらに、独りよがりの「知識」では、世の中はおろか、身の回りの社会、さらには他人という個人にも伝わらない。誰にでも「伝えられる」形になってはじめて、社会へと働きかけることができるといえる。

情報収集のコツは、いろいろ試していけるヒントが豊富に盛り込まれており、耳からの情報収集は、最近取り組んでいるところである。
一流の人の真似事で、私の人生が豊かになるのであれば、こんな安い買い物はないと思う。
仕事だけでなく、日常生活をも振り返ってみようとする気にさせられる一冊。
おすすめです。


おすすめ度:★★★★★

Rabbit Moon(ラビットムーン)

静岡版の新聞で報道もされたようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081001-00000008-mailo-l22
(Yahoo!ニュース:2008年10月1日:毎日新聞静岡版)
障がいを持つ方を雇用して運営しているレストラン。
浜松市市野にあるイオンの中に店舗を構えています。
富士山ドリームビレッジという就労移行支援30名、就労継続支援A型10名で運営されている団体が運営しているようです。
http://www.grow.co.jp/~fuji/
(富士山ドリームビレッジWeb)
職リハ学会のメーリングリストで情報があったのと、嫁さんがリニューアルオープンしたイオンに足を運んで見つけたお店でした。
気になっていたので、本日訪問。


(市野イオンの中:こういう店舗は近所に一つあると便利だ)


(店舗概観:好き嫌いはあっても、まず「明るい」)

店の雰囲気は明るく、障がいを持った方を雇用しているということですが、他のレストランと、ほとんど変わりありません。
従業員さんの対応も丁寧で、気分がいい対応でした。
萬幻豚(まんげんとん)を使用したメニューは、素朴ながらも「いい肉」であることがわかるおいしさでした。
http://www.sanoman.net/mangenton/index.html
(萬幻豚Web)


(萬幻豚のポトフ:味は文句なしにいいです。豚がうまい)

ただ、連休中日の夕食時にも関わらずお客さんが少なかったのが残念です。
他のレストランは行列ができていたのに・・・
Iyokiyehaなりに分析すると、こんなことが考えられます。
1.値段がちょいと高い(700円程度のメニューが少なく、1,000円を超えてしまう)
2.子どもが飛びつくようなメニューが少ない(ポトフはおいしかったけど、渋いかな)
3.「安心な味」に留まってしまう(「また、食べたい!」というパンチに欠ける)
4.場所(しょうがないけど、この場所は前の店舗も客が少なかった)
私はコンサルじゃないんで、個人Blogで宣伝するだけですが、食事の後ジュースを飲みながらこんなことを考えていました。
味は、他のレストランと比べても、特に遜色ないと思います。
安心。
だから、余計にがんばってほしいと思うのは、意地悪な人から見たら「差別だ!」とかいわれてしまうのかもしれませんし、職業的な贔屓もあるんでしょうが、それを超えたところで、一人のお客として「もっとお客が入ってほしい」と思ったところです。

Blogの常連さん、まず一度行ってやってください。


(データ)
〒435-0052
静岡県浜松市東区天王町字諏訪1981-3
イオン浜松市野SC内

2008年10月12日日曜日

帰省して思うこと

連休なので、実家浜松に帰省しています。
嫁さんのお腹はどんどん大きくなっていて、旦那としては「いつでも出てきていいんじゃないか?」と思ってしまうほど。
以前、パパママクラスで妊婦体験をしたときのことを、少し思い出しました。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/05/blog-post_21.html
(2008年5月21日投稿分)
昨日、11日は浜松聖隷病院の「両親学級」なるものに参加。
お産の始まりから、出産、その後の入院生活までの説明を受けてきました。
「理想の出産とは?」みたいな夫婦ワークで「マタニティフラワー」なるものへの書き込みをしたりと、なかなか充実した時間でした。
テキストに書いていないことを、きちんと説明してくれる教室はいいですね。

これが、帰省した一番の目的だったのですが、まぁ実家に帰るといろんなことがあって面白い。
小学生の頃に、何度も何度も読んだ『三国志』の漫画がホコリだらけで発掘(!)されて、一晩で読みふけってしまったり。
甲府にいるときよりも、レポートがはかどってしまったり。
ジョギングをしていたら、道行く親子の子どもに「おじさんが走ってるよ~」と言われ、笑顔で応えたものの、複雑な心境になったり。
近所のガキが、実家のガラスを割った(推定有罪)にもかかわらず、謝りにこない一件を聞いたり。
私よりも酒を飲む姉が、家でどうしようもなく酔っ払っていたり。

そういえば、近所の本屋さんで立ち読みしていたときに、中学生くらいの女の子の集団が現れ、ケータイ小説の棚で何やら探しているのに遭遇。
「『○○(←書名、伏せておきます)』の続編が出てるらしいんだけど、ない?『○○』はばか面白かったんだけど」
遠州弁丸出しの会話です。
それはさておき、彼女達が去った後、興味半分で『○○』なる小説を手にとって読んでみました。
いやぁ、最近売れているこの手の本って、若い子にはうけるのかなぁと。
ああいう恋愛や友情を求めているのかなぁと、これまた複雑な気分になった次第です。
登場人物が、みんな自分勝手な気がして。。。
何だか、一気に年をとった気分になりました。

2008年10月8日水曜日

粘り強く、必ずヒットを打つ

相手の言わんとするところを、発言だけでなく仕草や表情なども含めて、感じ取る。
「フィードバック」などの手法により、お互いの共通認識を図る。
ニーズに応じたやりとりを展開する。

カウンセリングだけでなく、日常の「雑談」でも使える技術です。
というか、多くの人が自然にやっていることだと思うのだけれども、日常ではない仕事を含めた「社会」においては、特別な技術ではなく、あたりまえの技術として扱われることのように思われます。

今日は、とある仕事で、別の組織のちょっと偉い人たちと仕事をしていたのですが、会社を訪問しているにも関わらず、一方的な言い分を言い放って帰ってくる人の横に座っていました。
たまらん、この人の仲間と思われるのも、たまらん。
今日のIyokiyehaは、お困りモードでした。イライラ。。

引き合いに出されるのは、同業他社の事例。
いわゆる「好事例」と呼ばれるものだけれども、こういう情報って使いどころがあるなぁということを強く実感させられた。
さらに、「好事例」というのは、地道なヒットの積み重ねによって、時々当たり所がよくホームランがでるようなもので、初めからホームランを狙うと大体うまくいかないように、一方的に「好事例」を振りかざしても、ラポール形成ができないなと。
そして、相手のニーズを粘り強く探るスキルと、相手のニーズに合わせた情報提供ができなければ、事業主相手の支援なんか一生かかってもできないように思わされた一日でした。
いろんなことを考えさせられました。
強制思考ですが、人のフリ見て、我がフリ直せって感じです。

対人業務、対会社業務をする以上、「三振」は許されません。
「凡打」もだめで、絶対に自分のところで「アウト」を出しちゃいかんのです。
何本ファールを打っても、いつか必ず前に転がす、一塁を踏む。
他人の人生に関わるってのは、そういうことだと、改めて感じさせられた。

以前も、同じようなことを考えたのだけれども、日付見たら、転勤前でした。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2007/02/blog-post_21.html
(2007年2月21日投稿:安打製造機であれ)

わかりにくい書き方でごめんなさい。
仕事関係者の方に、ちょっと伝わればいいなぁと思います。
日頃の反省を込めて。

街のポスター

ドラマチック!
甲府の街の、このポスターが、どらまてぃぃぃく!な感じです。

2008年10月5日日曜日

寺田昌嗣『フォーカス・リーディング ――1冊10分のスピードで、10倍の成果を出す「いいとこどり」読書術――』PHP研究所、2008年。

著名人が、様々なメディアで紹介している「フォーカス・リーディング」。
一部の人の特別な能力に思えてしまう「速読」とは違い、認知のしくみに基づいた非常に「合理的」な読書術。
「眼」を動かすこと、「意識」を切り替えること、内容を「フォーカス」することによって、一冊10分で内容が掴める本の読み方を紹介し、トレーニングできるようになっている。
根気よくトレーニングすることと、トレーニングに基づき「とにかく読む」ことは必要だが、実感のあるスキルアップができる。
おすすめの一冊。

Iyokiyehaは、以前「速読」を習ったことがあります。
多少は効果があったのでしょうが、結果は今の私の読書量を見てもらえたらわかるように、読書好きの域を超えません。
多少、効率がいいかな、とは思いますが、周囲の人と劇的に違うかといえば、それほどでもない自覚はしています。
まぁ、「読めば早くなるだろう」という感じで読んでいたわけです。

少しでも効率がよくなるような読み方は心がけていたわけですが、1冊10分などというのは不可能だというのが、これまでの私の考え方でした。
ただ、本書の内容を読み進めるにつれ、1冊10分はさておき、「読み方を変えることで、今までよりずっと効率いい読み方ができるようになる」とは思います。
それは、書籍に限らず、ビジネス文書などにも共通することかと。

読書の投資対効果=(著者の力×あなたの経験値÷読書にかけたコスト)×あなたのビジネス力

という式で表したのが、非常にわかりやすい。
これに尽きます。
これに尽きた上で、各値を如何に最適化していくかということになります。
そのためのスキルが、凝縮された一冊です。


おすすめ度:★★★★★

ニック・モーガン著、吉田亜季監訳『説得力あるプレゼンテーションで、聴き手の心を揺さぶる(ハーバード・ポケットブック・シリーズ6』ファストプレス、2008年。

効果的なプレゼンテーションのノウハウ本。
しゃべりがうまいだけでなく、目的に適した方法を用いて、準備するという、プレゼンテーションそのものの考え方についても、丁寧に説明されている。
PPTの使い方についても、具体的なところまで(1スライド6行まで、など)説明されており、読んだ後に「使う」ための一冊。

Iyokiyehaのプレゼンは、とかく喋りすぎという反省点が常につきまとっているのですが、どうしても「詰め込み」をしてしまう癖があります。
「伝えたいことが多い」と好意的に評価されることが多いのですが、個人的には「まとまりがない」という評価を下しているところです。
キーワードが整理されていない、話が要約されていない、そもそも「何を」伝えたいのか3つ以内にまとまっていないということに尽きるかと。
本書は、そうしたことに対し、ワークシートも含め、プレゼンの目的から準備、実施まで、全てを網羅している一冊でした。
今後も使える一冊です。


おすすめ度:★★★★☆

精神科リハビリテーション学2(草稿)

テーマ:「包括的地域生活支援プログラム(ACT事業)と既存のプログラム(訪問看護、ケアマネジメントなど)との違いについて論じなさい」

1.はじめに
 精神障害を持つ人々が、病院や施設で生活するのではなく、地域で生活することを目指す取り組みが注目されている。古くは1970年代に欧米で始まった脱施設の取組みに端を発するが、近年特に注目されているプログラムに「包括的地域支援プログラム Assertive Community Treatment」(以下、「ACT」とする)がある。我が国では2002年から研究事業が開始され、2008年からは民間事業として実施されている。
 本稿では、ACTと既存のプログラムとの違いについて、訪問看護とケアマネジメントを例に論ずる。

2.ACTの概要と支援の視点
 ACTの原則は、以下のようにまとめられる。
(1)支援は精神障害を持つ人が暮らす場所に訪問して実施される
(2)決まったサービスはなく、利用者のニーズに合わせてサービスを形成する
(3)1人の対象者に対し、必要に応じた10人程度の他職種の専門家によるチームでアプローチする
(4)24時間、365日、必要に応じいつでも支援し、危機介入にも対応
(5)支援の対象となるのは主に重度障害者(従来の医療・福祉サービスでは支援困難とされた者)
 さらに、援助理念として、障害を持つ人個人のエンパワメントや自立が強調され、地域生活を維持するための支援が展開される。障害によって生じる「能力障害」は、個人と環境の相互作用で発現するという視点(社会政治モデル)で関わり、支援の対象は障害を持つ個人だけでなく、その個人を取り巻く環境も含む点が特徴といえる。
 具体的なサービス内容を列挙すると、「薬の処方と提供、病気と服薬を自己管理するための支援、個別の支持的療法、危機介入、入院期間中の継続支援、住居サービスに関する支援、日常生活の支援、身体的健康に関する支援、経済的サービスに関する支援、就労支援、家族支援、社会的ネットワークの回復と維持のための支援」等となっている(参考文献1.116ページ)。
既存の支援では対応できなかった重度障害者に対し、いつでも、いつまでも、ニーズに応じた支援を調整・実施する、集中的・包括的な支援モデルの一つとされている。

3.ACTと既存のプログラムとの違い
 本章では、精神障害を持つ人々への従来の地域支援プログラムとして、訪問看護、ケアマネジメントを例に、ACTとの違いをみていく。
(1)訪問看護とACT
 1965年の精神衛生法改正時に法制化された「訪問」は、地域生活支援の方法の一つで、1986年に診療報酬制度に位置づき、「訪問看護・指導」と呼称されるようになった。
 具体的なサービス内容は、先にACTのサービス内容としてあげたものと類似しているが、西尾雅明はACTとの違いを、リハビリテーションの視点と原則から、以下の2点にまとめている(参考文献1.116ページ)。
①訪問看護で直接提供されるサービスの内容は、服薬管理や症状の観察など医学的な対応が主となる医学モデルである
②訪問看護の場合、サービスの質が各機関の裁量にゆだねられる(対象者、ケースロード、時間、頻度)

(2)ケアマネジメントとACT
 イーゼンバーグによると、ケアマネジメントの定義は「さまざまなサービスや資源を調整かつ統合し、利用者および利用者グループの機能の向上を図るように支援すること」とされる(参考文献1.114ページ)。日常生活において困ることを、具体的に支援する生活支援の技法の一つであるが、障害を持つ人々の多様なニーズに応じ、適切な支援を調整・実施する手法である。
 西尾雅明によれば、ACTとの違いは以下の2点である(参考文献1.116ページ)。
①(サービスの)斡旋・調整機能が主となる
②サービス提供に時間枠がある

4.まとめ
 以上、ACTの概要と既存のプログラムとの違いについてまとめた。
 ACTは、既存の支援プログラムを統合し、誰にでも(重度の障害を持つ人)、いつでも、生活の場に訪問して、支援することをプログラム化したものと言える。繰り返しになるが、重要な点はサービスの内容ではなく、クライアントのエンパワメントを促す「社会政治モデル」の視点に立った支援プログラムであることだ。生活上の困難の原因を個人の持つ障害だけに起因するのではなく、制度やサポートの不足といった環境要因をも対象とし、双方に対し積極的にアプローチしていく点が、既存のプログラムとの一番の違いといえる。




(勉強メモ)

※なお、この文章をコピーしてレポートとすることを禁じます。