2022年12月4日日曜日

対談を浴びきった! Voicyフェス 2022

 Voicyフェス2022(10/27-29)に一部参加して、11月はアーカイブを聴きまくり。11月下旬の自宅待機の時にもちまちま聴いて、11月末になって、すべての対談を聞きおわりました。

 対談はすごいボリュームです、そしていろいろな刺激がありました。パーソナリティの一人一人が個性的であるのに加え、対談によって話が深まって展開して更に深まっていくという流れが、それぞれの対談から感じ取ることができます。この3日間+アーカイブ11月分で学んだことは以下の通り。

・自分の価値観だと信じられることは、いわゆる社会の価値観に流される必要はない。特に数的評価指標は、取り扱いに注意すること。数字ばかり見ていても先はない。

・Web3の時代は、個で生きていく時代。組織に所属する・しないではなく、個として生きていく覚悟とその手段に価値がある。

・ツールそのものではなく、その使い方を個の生き方に活用していく発想で経験を蓄積し、視野を広げることが求められる。

・物事の質を追求することと併せて、モノによってはその質をビジネスの視点で広げる発想が求められる。ビジネスが置き去りにされるものは、社会の共有材になり得ない。

・表現されるものの根底には、その人の生き方や、集団の意思が反映される。それらはいわゆる「バズる」とは重なりつつもずれが生じる。ただバズらせればいいというものばかりではない。

・短期間で集中して取り組んで成果を出すことも大切だが、何かを長く、継続することによって成し遂げられることもある。思考を行動に、行動を習慣にするのには、継続することが必要。

・気の持ちようって大事。前向きな気分をつくることで、ポジティブなものが見えるようになる。自分の中に軸を作ることで、他人の批判をうまく受け流せるようになる。

・個人の気分は、自分の思考だけでなく、身を置く場所にも影響を受ける。

・自分にとって、本当に必要なものって何か。それほど必要ないものは手放すことで自分の気落ちが楽になる。


思わずうなった対談のちょっと感想は以下。※あくまで個人的な感想です。●はオンエア中に聴いたもの、■はアーカイブで聴いたもの。★は個人的なおすすめ。一部省略しています。

10/27 StageA

●後藤達也×DJ Nobby 個人経済メディアがくる!

 多様化する時代に、発信側も多様性を意識する。来てもらった人に残ってもらうために求められるのは、人としての品格や信頼感。

●武田双雲×鴨頭嘉人 人を動かすコミュニケーション

 日本を元気にするには、自分が元気になることによってしかない。

●茂木健一郎×ジャルジャル後藤 笑い脳

 舞台に出てきたときに「この人は笑っていいんだ」という感じがあるとウケる。脳科学的には「安全基地があるから、チャレンジできる」いわゆる「安全基地」をどう仕掛けるか。

■茂木健一郎×後藤達也 専門性とネット社会

 世界経済は個人の行動まで影響がある。世の中が変われば、プラットフォームもめまぐるしく変化する。メタバース、音声メディアを含め多様化するツールをどんなターゲットにどう使うか、受け手のリテラシーも問われる。

■西野亮廣×PIVOT佐々木紀彦 時代の転換点の作り方・乗り方

 ブランディング、実績の作り方、見せ方。今後はNFTのウォレットをポートフォリオ化してアピールの材料にするなど。海外でも通用するものと日本でしか通用しないことがある。作品を作るチームの発想。

■渡部陽一×田中慶子 世界の聴き方★

 柔らかい選択肢を自分の中にたくさん持つこと。納得できる自分の環境を作ることになる。通訳は言葉の向こうにあるものを届ける仕事。たくさんの情報を受け取る立場として、「あらゆる情報を選択肢として受け止める」ことが、人生のあらゆる選択の役に立つ。

■渡辺将基×MB 個人の影響力をどう活かすか

 発想の転換も必要だが、とにかく視野を広く保つこと。ただ、拡大によってできることが増えるとは限らない。事業にも適正規模がある。何事にも適切な事業規模がある。基本は個人×個人を大切にすること。

■けんすう×COTEN深井龍之介 人と社会はどこにいく

 歴史は未来予測にはならないが、現代を読み解く膨大な事例集。未来を読み解いた人はいないのに、それでも参考になる、学び続ける人がいる。


10/27 Stage B

■ニシトアキコ×鴨頭嘉人 これからの幸せの必需品

 追うことも、手放すことも、幸せだと思えれば、自分がよければそれでいい。未来が「希望」ならば、今がマルになる。自分の力を超える何か、を知っていると、自分だけの力ではなく、「私たち」の感覚になる。自己否定に感謝はない。

■DJ Nobby×伊藤洋介 日本の政治と経済どうなる?

 若い人にとって政治家が魅力的でない。首長、市議会、県議会には若者が入る余地があるが、国会は今のところ無理。新風に期待を込めてネット民達が票を入れたが、結局なにもやっていない。次は投票そのものがなくなる危険。当選した人たちに使命感が全く見えない。

■ニシトアキコ×朝倉千恵子 自分の魅力の見つけ方

 「人を見て態度を変える」のが好きじゃない。オカマから「あんたみたいな中途半端な女が嫌い」と言われたことをきっかけに、「女性らしい」所作、身のこなしを教えてもらった。男の社会で張り合ってきたが、女性は愛嬌がなければ愛されない。本質は内面、魂の美しさが外面に出てくる。経験を積んで出てくるもの。

●のもきょう×田中慶子 世界を知ると見えること

 正解ありきで自分や社会を見てしまう窮屈さに気づく。語学を学ぶことによって、自分にも、他人にも肝要になれる。なんでもいいや、になれる。世界が広がる。常識が常識でなくなる、境目がぼやける。

●中島侑子×稲垣沙織 私らしく生きる

 理想の自分が「するだろう」判断を積み重ねていくと、理想の自分に近づく。判断基準を自分の中に持つと選択が楽になる。

■箕輪厚介×渡辺将基 猛獣の調理法

 仕事の目的に焦点を当てる。人に好かれる必要はない。迷ったら前に出る。

■佐々木紀彦×猪瀬直樹 社会を変える人を増やすには

 末端が権力を持つことになる。多様な価値が取り込まれないから価値が固まってしまう。

■西野亮廣×けんすう これだから人はおもしろい

 ゼロイチはまず当たらない。今あるコンテンツをうまく利用できる形が望ましい。ダメなものに見切りをつける知恵。

●MB×箕輪厚介 これから来る人おわる人

 数字でバズらせることも大事だが、良いコンテンツをつくりこむことはもっと大事。エンゲージの高い人に長くリピートされるのがストレスのないビジネス。


10/28 Stage A

●阪口ゆうこ×香村薫 私たちは何を目指すのか

 文字は、相手の捉え方・気分によって伝わり方が変わる。相手次第。声は感情が乗せられるからか、影響力は強い。

●香村薫×精神科医Tomy 心の片付け方

 辞める、捨てる、手放すと「楽になる」。生まれてから死ぬまでが「生きている」だけであって、ちょっと良くなればいい。どうでもいい=あるがまま、になると気が楽。

■石田勝紀×デジタルミニマリストあやじま 幸せに必要なこと

 幸せの秘訣。他の人や情報に一喜一憂しない。目に見える評価だけが評価ではない。

●かぜのたみ×まあち これからの暮らしってどうなる?

 がんばらない方が何事もうまくいく。モノを減らして不幸になっている人はいない。

■まあち×ワーママかお 夢の叶え方

 成果がでると、「向いている」とか「才能がある」とか思ってしまいがちだが、膨大な努力や継続して取り組んできた土台がある。とにかく何かを続けること。

■るろうに心理カウンセラー×オノチャンミニマリスト シンプルさって何?

 ミニマリストという生き方。大切なものを見極める。自分にとって、大切と言い切れないモノや習慣、行動を手放すと楽になる。

■朝倉祐介×宇野常寛 インターネット、これからどうなる?★

 Webの世界が、承認の交換増幅装置になってしまっている。自分とモノとの接点を強烈に作っていく、今まで注目されなかった価値観が大事。啓蒙によって価値観をつくる。

■パジ×白木夏子 次の時代の見つけ方

 技術を純粋に理解すると、利用の可能性は未来に広がっている。ブロックチェーンはデータ上に引き継がれるもの。大衆化するものと本質とはズレる。

■企業分析ハック×妄想する決算 忘れられない決算書

 決算書は過去のもの。その企業の安定性は分かる。「儲かる会社」は分からないが、投資で「やってはいけないこと」はわかるようになる。

■川原卓巳×木下斉 これからのブランディング

 日本の価値の適正価格を学ぶこと。世界で言うビジネス感覚と、日本のよさを知ってもらうことは、ズレがある。薄利にしてしまうことに品のなさを感じる。勝ちを褒める土壌は必要。


10/28 Stage B

■くわばたりえ×OURHOME/Emi 今だから言える、暮らしのしくじり

 いろいろやってあげることで、できない子に育ててしまう「しくじり」。自分と異なる価値観から「信じられない」と言われても、自分の中に軸があればショックにならない。

■くわばたりえ×白木夏子 大胆に生きるには

 小さな悩みを自分で大きくしているだけ。あまりにも緊張している人が目の前にいると、一緒に緊張できない。人が集まって、それが安心できる場だと大胆になれる。人に活かされている。チームでやっていく。

●精神科医Tomy×るろうに心理カウンセラー 「今」の受け容れ方

 物事が悪化するのは突然。どうにもできない先のことを考える必要がない。共感と傾聴はほとんど自分でできる。書き出してクリアにすることで整理できる。

●虹色の朝陽×石田勝紀 家族との向き合い方

 あせらない、諦めない。こうしなきゃ、ああしなきゃ、と思わないよう「言い続ける」。日常会話が大事。

■大学教員/スポーツ栄養士ながたか×かぜのたみ 落ち込んだとき、どうする?★

 みんなそれぞれ振れ幅が違う。他者との比較の中で優位性を探すのではなく、自分の状態に思いを巡らすのがいい。理想の自分との比較は奮起のきっかけ。比較「対象」が大事。自分で変えられること、自分ではどうしようもないことの両方があることに気づく。上を見たらきりがない。情報がいくらでも得られる環境で、落ち込むための環境がそろっている。反応するからしんどくなる。

■OURHOME/Emi×川原卓巳 ちょうどいい私らしさとは

 大きくし過ぎない「ちょうどいい」やり方。サイズ感は勝手に超えにくるけど、安易に拡大に走らない。依頼が入りまくる、いい仕事ばかりだと無理しがちだが、適正サイズを意識して捨てていくことが本質かも。

●木下斉×たいろー 社会人これからどう学ぶか

 どうありたいか、もあるが「どうありたくないか」を考える。嫌いなものはそんなに変わらない。やりたくないものをやらずに、軌道修正していく生き方。過剰ラーニングになりかねず、混乱のまま終わることもある。インプットは良質なモノを適量に。

●企業分析ハック×緒方憲太郎 これからVoicyが世界を変えるには

 誰でも発信できること(Web2.0)はいいことだけじゃない。本当にいいコンテンツはユーザーが決める、が成立するのは運営側の思想が浸透しているから。自由の中では、心の弱さがむき出しになる。構成員の質によって結論が変わる。一定の品質保証が保たれている安心感をVoicyでつくる。


10/29 Stage A

■バブリーたまみ×LILY せっかくなので、ぶっちゃけます

 注目を浴びることと、自分が自然でいることとは、一致するわけではない。人間はポジだけでなくネガも存在する。人から批判されること、受け止め方・かわし方はそれぞれ。

■エリサ/ミニマリスト×モンテッソーリ教師あきえ ワクワクの見つけ方

 ワクワクは自分に余白がないと見つけられない。物事を手放したり、整理することで見つかる、挑戦することによって、化学反応のように新しいものが生まれる。

■バブリーたまみ×星渉 シン・自分らしさ★

 「自分に許可を出す」ことが自分らしさ。幸福度は伝染する。自分の敵は大体自分。

■大手町のランダムウォーカー×oishi haru尾石晴 いつまでも学び続けるには

 学ぶには王道を押さえること。必要だから必要なことを学ぶ。自分のタイプを見極める。短期集中の方が効率はいいけれども、長期間継続することで身につくこともある。

■小川奈緒×芳麗 ご機嫌に生きるには

 何をもってご機嫌とするか?不機嫌じゃなきゃいい。ご機嫌の基準を上げすぎると、かえって下がりやすくなってしまう。「ちょうどいい」が大事。言語化できるようになると、俯瞰できるから、解釈を変えることができる。

■竹中平蔵×大河内薫@税理士 お金の教育で社会を変えるには★

 悪人は止められない、善人は味方してくれない。それを突破していく胆力が必要。いつやっても時期尚早。両方から反対されるときは間違っていない。立場によって見え方が違う、物事には両面がある。変えられないことはたくさんあるが、変えられそうなこともたくさんある。

■伊藤洋一×青木真也 死ぬまでにやりたいこと★

 生きていることは存在。存在をつぶしにきたら、徹底的に戦うだけ。相手の存在=大事にしていることは攻めない。尊重。お互いのプライドがルール。

●竹中平蔵×oishi haru尾石晴 次の世代に何を残すか

 開示する。やるべきことも、弱さも。反対勢力を恐れない。自由に生きることを支え続けること。

■大河内薫@税理士×伊藤洋一 私たちで世界を変える★

 社会を変えたい仲間。掟は、人の夢を笑わない。行動は、夢を語る。自治体ハックする。よってたかってトップに届ける。戦う相手は既得権益とそこにしがみついている人。


10/29 Stage B

■ひうらさとる×星渉 知る・届けるの極意

 きちんと届けるには、まっさらな目で見直すこと。脳は「頻繁に起こること=重要」、と認識する。脳は主語を理解しない。ネガティブ表現は自分に跳ね返ってくる。ポジティブ表現で溢れさせると、いいことが見えるようになる。

■LILY×エリサ/ミニマリスト いま私たちにできること★

 自分が管理できる量を超えてしまう苦しさ。苦しさに気づいたから、好き・嫌いで手放していく。強さとは頑固さではなく、透き通った強さ、しなやかさ。

●kagushun@精神科医×かねりん Web3時代をどう生きるか

 Web3は、可能性とともに、今まで以上に人間関係が問われることもある。生き方の選択肢としてのメタバース。新しいことに挑戦する人たちの中で、マウントの取り合いが起こってしまう。

■荒木博行×かほこママ 道に迷えば○○の方へ

 起業(課題解決・ソリューション)には、段階がある。顕在化した課題と、本質に迫る問いとが混在する。時流を読むことも、読まないことも大切。迷わないための、人生の定義。やるべきことを決める。迷う前に続けろ。

■ひうらさとる×荒木博行 今知りたいこと、知るべきこと★

 KPIをどう設定するか?続けることが大切。価値基準を外に求めないようにする。両輪。燃えている人にも左右されず、世の中の「べき」に消されないよう、種火を燃やし続けることが大事。

■Madoka Sawa×プチプラのあや 挫折をどう乗り越えたか★

 自分の挫折を自分で定義して落ち込むのは勝手にどうぞ。他人のことをあれこれ言うのは野暮。できることをやればいい。やれることしかできない。Web3は「個として立つ」世界。ふらふら生きる。どこにも拠っていない。

■たいろー×Madoka Sawa シン・キャリア

 点をつなぐのは意思、自分の意味づけ。挫折を負い目と定義するか、学びと定義するか、これらも自分の意思。「失敗したことがないんですよ。でも、思い通りの結果がでたことはない」という最強の思考。

■青木真也×kagushun@精神科医 戦う心の持ち方

 恐怖は肉体的な怖さではなく、自分の存在が消される怖さ。すべてを出すことが戦う心だと思う。着飾れるから、戦わなくてもいいのが今の世の中。