2007年10月29日月曜日

淡々と過ぎる日常

山梨に来てすぐくらいから担当してきたケースが、先週無事に雇用となった。
先日まで、就職前の準備支援で担当してきたケースが、今日付けで雇用扱いとなった。

不思議なもので、こういう「いいこと」というのは、静かに、日常の流れにのってやってくる。
ひどく忙しかったり、あまりに理不尽な要求を突きつけられたり、ひどく感情を揺さぶられたりといったことは、いつまでもいつまでも、時には苦笑のネタになってまで覚えているものだ。
加えて言えば、あれこれと手をかけて、迷惑かけられて「ばかやろう」の一言くらい浴びせたくらいの人は、結構印象に残る。
不思議なもので、手がかかったとしても、すんなりと移行した人にはあまり感情を揺さぶられない。

何が違うのかというと、結局「想定範囲内」にあるかないかということだろう。
想定範囲の中で起こることであれば、人間、そうそう驚かない。
ただし、その外で起こることであれば、人間は感情を揺さぶられたり、予定を狂わされたりと、とにかく「しんどい」思いをする。

「しんどい」思いをすると、私の思考はどうなるかというと、その「しんどさ」を生む状況ばかりを覚えてしまい、そこから学べることから目を反らしてしまいがちになる。
「俺ってこんなしんどい思いしたんだぜ」と、ここまでひどくはないけれども、こんな風に自己主張したくなってしまうこともある。

情けない。

日々、学ぶことがある。
それは、よく見ないと日常に押し流されてしまうことだけども、その流れの中に本当に大切なことがある。
その大切なこと、を見失わないでいたいものだ。