2008年8月3日日曜日

すんごい社長さん

山梨に赴任して2年目。
久々に「すごい人だなぁ」という方に出会った。

こういう人は、不思議なオーラをまとっているように感じる。

リサイクル業者にして、環境哲学を実践している社長さん。
確かに、事務所に初めて顔を出したときの事務員さん、従業員さんの対応は素晴らしいものがあった。

「人間リサイクル」や「精神のペレストロイカ(改革)」という言葉をたくみに用いながら、人として生きること、職業を通じて一人前になることを説く。
人間、「本能」を忘れたらダメになる。
今の世の中は、「成熟すること=本能を封じ込めること」として捉えられていることを仮説として提示し、その状況を危惧している。

聞けばこの社長さん、既に60カ国ほど旅行しているとのこと。
最近では、メジャーな国では飽き足らず、やや危険な国も含めて旅して廻っているらしい。
その経験が、人間を見極める目を研ぎ澄ましているようにも感じる。
「環境」をテーマに調査活動にも参加しているかと思えば、地元でも有名人で、表裏両面の事情に詳しい。
「明るいところからは闇の中は見えない、闇の中からは明るいところがよく見える」など、きれいごとばかりでは社会は成立しないことを、肌で感じている人のように思う。
必要悪や、社会のバランスということを実感していながら、しかし「人として」まげてはいけないことについて、真っ向から立ち向かう。

一つ、Iyokiyeha他、公的機関に対して向けられた矛は、「倫理規定」。
あんなもんバカじゃねぇかと。
実は同じことを考えていたIyokiyeha。
http://iyokiyeha.blogspot.com/2008/06/blog-post_1327.html
(2008年6月7日投稿分)
しかし、無策にこれに同調できる立場でもなく・・・
確かに、この「倫理規定」みたいなものは、ハナクソみたいな一部の人が、ハナクソみたいにバカらしいことをやったことにより、その再発防止のためにハナクソを抱え、ハナクソの行動を管理できなかった組織が作ったものだという一面も否定できません。
Iyokiyehaが属する組織が、ハナクソかどうかはわかりません。
なぜなら、ウチは本省(公務員)に準じた規則でその存在が保障されているわけですから。

確かに、「お世話になりました」と親切で差し出された、下心全くない「御礼」であれば、それを受け取るのも「礼儀」です。
その「御礼」の質に対して、後の関係が変わることはまずくても、関係のあったところと後に連携を深めることは「御礼」の質と量には関わらないわけです。
人としての礼儀を「規則」というマニュアルにより否定される。
この構造をどう考えていくか、おそらく、私がこの組織に属する間、ずっと付きまとうテーマでしょう。

この社長さん、実際の活動を、まだよく知らないので、具体的な活躍はよく知らないのですが、今後山梨にいる間には名前が聞けそうな方かなと思った方でした。
こういう人と出会えることも、私の仕事の楽しみかもしれません。