2008年6月7日土曜日

御礼の受け取りと、金品授受

仕事の上で、時々申し訳ないと思うことがある。
就職前の支援が終わった方や、就職が決まった方、その家族が「お世話になりました」と菓子折りを持ってこられる。
「申し訳ありません、受け取れないことになっていますので……」
そうは言うものの、持ってきた方はその手前引っ込めることもできず、
「いえいえ、大したものではありませんので、どうぞみなさんで」
など。
「本当に、申し訳ありません。受け取ると上司に怒られてしまうので……」
とか言って、お引取り願うのだが、中には事務所の玄関において行く方もいるわけで。
以前それをわざわざ郵送で送り返すことまでした所内の対応を見て、嫌気がさしたのを思い出しました。

以前から、よくあることですが、Iyokiyehaの所属も公的機関ですから、こういったやりとりがあります。
先日も、Iyokiyehaが仕事で知り合った方が、キャンペーンとかでクーポン券を持ってきてくれました。
「お世話になっている人への御礼です」なんて。
うれしいですね。
人と関わる仕事をしていると、こういう人との接点ができるから楽しいです。
でも、そのクーポン券を受け取れるかと言うと……

そんな折、こんなことがありました。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080606AT3S0601006062008.html
(日経ネット:タクシー問題、金品受け取り502人、累計1万2400回:6月5日)

このことと一緒くたにされるのは、本当に心外です。
これは許せない。
でも、Iyokiyehaが「心外だ」と思うこと、すなわち、自分が仕事の中でクーポン券を受け取ることと、タクシーの中で金品受け取りがあったことを分かつことは何だろうと考えてみる。
これが、人の間を動く物品だけを見ていたら全く変わらないわけです。
理屈としては「Iyokiyehaは自分を正当化したいだけ」です。

事実、そうかもしれません。
実際に、倫理規定なんてのは、これと同じ理屈で成立しています。
でも、敢えてここに切り込むとすれば「モノを渡したい『動機』が何か?」ということしかないわけで。

このことは、おそらく今の職場にいる限り、ずーっと考えることだろうな。
Iyokiyehaが、会社の倫理規定をクリアできる論やそれに基づく方法が立てられた時に、堂々と受け取りたいと思います。