2008年8月3日日曜日

教員採用試験について一考

大分県で教員採用試験の不正が明らかになってからしばらくたつ。
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&q=%E6%95%99%E5%93%A1%E6%8E%A1%E7%94%A8%E8%A9%A6%E9%A8%93&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=X&oi=news_group&resnum=1&ct=title
(Googleで「教員採用試験」の検索結果)

今年度、試験を受ける人はさぞ大変だろうなと思う。
今回、一部の当事者が、誰の目から見ても明らかな「不正」に手を染め、それがたまたま明るみに出てしまったから、こんなことになっているわけで。
Iyokiyehaは、教育学部卒ですから、この試験に真面目に取り組んだ人間を何人も知っていますし、大学院を修了する年と就職浪人していた年には、この試験を受けています。
だから、「たまたま明るみに出た」という表現ができるわけで・・・

以前から、不正かどうかはわからないけれども、本人の能力や教員としての資質以外の力が、この試験結果に影響していることは、見聞きします。
ある友人は、顔も知らない、親戚の知り合いの議員さんに推薦状を書いてもらっていたらしいし、教員の世界で有力な人を知っている人は、その人からの推薦書を願書に同封するなんてことも聞いたことがあります。
確かに、試験だけでなく、面接が3回と実技(マット運動やら、ラジオ体操・縄跳びなど)の総合点で結果が出るらしいですから、採点者のさじ加減一つでどうにでもなるしくみのようには感じられます。
某県で受験したときの「集団面接」なる面接試験は、「宿題を出すことの是非」を問われ、論点の収拾がつかないまま、一人ひとりが好き勝手なことを言って30分が過ぎていったことを覚えています。

その中にあって、採点基準を作り、それに基づいて採点できている人がいるのでしょうから、きっと真面目に先生やっている方が大半だと思いたいです。

それでも、私が受験したときの、Iyokiyehaの前の番号だった方は、スーツからシャツがびろーんとはみ出ていて、ベルトもボロボロ、集団面接ではしゃべらず、体育実技ではマットの前転でびろーんと伸びてしまっていました。
それでも、「合格」だもんなぁ。。。
どういう採点してるんだろうと思ってしまったものです。

まぁ、好きな人だけ、自分に利がある人だけ選びたいなら、こんな採用試験やめてしまえばいいのに、と素で思ってしまいます。
試験とシンプルな面接だけで決めるとしてしまえば、教員なら教員にふさわしい勉強が学生時代にできるのになぁと考えます。

全ては、不採用者のひがみですが、いろんな意味で「あたりまえ」なことがニュースに取り上げられ、一部のスケープゴートが生み出され、真相が闇に葬られるのではないかと思い、それも仕方ないと思ってしまう自分がいることに、ちょっと嫌気がさしています。