2008年5月31日土曜日

成毛眞『本は10冊同時に読め!』三笠書房、2008年。

私はこれまで、一冊の本を読みきったら次の本、という具合に読書をしてきたが、私の読書方法を根底からひっくりかえすタイトルだったので、読んでみた。

共感。

どうすれば10冊読めるかといった、安易なノウハウ本ではなく、「読書することが、いかに人生を豊かにするか」ということについて、成毛氏の意見がまとめられている。
「読書は最高の『自己投資』」といった考え方は、読書の方法こそ違えど、考え方それ自体は全く同じだった。
10冊くらいの本を同時期に読んでいく「超並列読書術」という方法を紹介しているが、ちょっと試してみたところ、数冊をメリハリつけた生活の中でとにかく読むようにしてみると、一週間で結果として倍くらいの量を読むことができていた。
私は、テレビあまりみないが、本は読むのが好きである。
どんな本でも、確実に「ためになる」ことを知ったからである。
読んだ本を、どう人生に活かしていくか、ということについて考え、実行することが大切となるとのこと。
成毛氏の主張全てを納得するわけではないが、それも「活かす」ことだろう。

確かに、多かれ少なかれ本を読んでいる人とは、話をするとよくわかる。
言葉の組み立て方、使い方、話題の豊富さや雰囲気。
会話をしていて、その人となりとして自然と滲み出るように思う。
飲み屋で知り合った人の会話なんかが顕著だ。

「クリエイティブクラス」の仲間入りができるよう、もっと本を読もうと考え、実行に移すきっかけとなる本だった。

おすすめ度:★★★★★