2008年6月21日土曜日

要約と表現

手話通訳者の養成講座も2ヶ月くらいになる。
Iyokiyehaの課題は、とにかく手話表現。
主に、単語の量かと。
これは、どうやって増やしたらいいのかな~と思いながら、とりあえず持っている『単語集』を机の上に置いてみた。
気になる単語がすぐに調べられるようにと。
言葉の勉強って、これで挫折するんだよね、私って。

先日の講座で、手話で講演されている人の映像を見て内容を掴むということをやった。
・・・ひどい劣等生でした。
何もわからん。
講師の「ここまでは、大丈夫ですね?」に「わからない」の手話で返す。
驚かれてしまいましたが、事実なので仕方がない。
で、他の受講生やら講師やらに、いろいろと教えてもらったわけですが・・・
久々の「わからない」体験です。
いいね、この「通じない」「わからない」の劣等生って。

でも、まぁおおよその内容がつかめた後の要約は得意なんです。
言われたことが把握できているわけですから。

講演の内容を要約して、(1)講師の肩書き、(2)東南アジアのろうあ者の課題、(3)(2)はなぜ?、(4)そのためにどうするか、をまとめて発表するグループワークになって思ったこと。

Iyokiyehaの「要約」スキルは結構高いかもしれない。

別にうぬぼれているわけでもなく、自慢しているわけでもないですが。
というのも、Iyokiyehaはこの日劣等生ですから、おとなしくしているわけですが、周囲のやりとりがどうもわからず。
「ここに『課題』って書いてあるから、これが課題ですよね?」
「いや、○○のところが課題じゃないですか?」
「△△や□□はどこに入るんですか?」
「あー、わからない!」
グループ内がだんだんいらいらしてくるのがわかります。
Iyokiyehaが「この講演って、こんな感じですよね?」とプリントの裏に、講演の構造を図示しながら説明すると、なぜかみんな黙ってしまう。
グループ内で一番手話のできる方が、何か釈然としない顔をしているのもわかる。
「じゃあ、どれがどこになるんですか?」
やや、語気は強い。
「こんな感じじゃないすか?」
図示した上から、課題の番号を振っていく。

YESともNOとも言われず、時間ばかり過ぎていく。
巡視していた講師が、私の図示したものを指差し「これでいい」と表現すると。
「じゃあ、これで行きましょう」
みたいなコンセンサス。

結局、時間がないところで発表用のプリントを作成したので、講師から「まとめすぎ」という評価を受けたのですが、まぁそれも御愛嬌でしょう。
それほど外した感はないし。

この経験から学んだことは、手話通訳って、手話の技術と文章を短時間で要約するスキルが必要なんだなと。
私の場合は、手話の技術なんでしょうが、文章要約ってどうやってトレーニングしてきたんだろうと、ふと思ったわけです。