2007年8月4日土曜日

飲んでしゃべる(あいのり)

先週末の師匠との飲み。「あいのり」なるテレビ番組についてもしゃべった。

師匠曰く、あの番組は「グループの力によって、人が成長する様が見られる」とのこと。なるほど、私はそんな見方というか、テレビ番組をあまり継続して見ないため、そんな面白いものが見られるとは知らなかった。誰が誰に惚れただの告白しただの、私には全く興味のない内容とばかり思っていた。
番組の裏側のことなんて知らなかったし、「あいのり」のルール(告白するまで帰れない、リタイヤあり、等ですか?聞いただけですが)も知らなかった。師匠曰く、番組制作の裏側では、スタッフの相当なケアがあって成立しているらしい。

その人の素がでる「恋愛」をテーマに、個人が自分自身を曝け出していく(vulnerableになる)ことにより成長する様が見られるとのこと。そのストレスや、不安定になっていくメンバーをスタッフが支えて、番組が成立している、うんぬん。
こんな話をしつつ、師匠は面白いという。その深さで番組を見られたら、おそらく私も「面白い」とは思うのだろうが、おそらく続けて番組をみないとそういう微妙な個人の変化というものは見られないのだと思う。私は多分この先も見ない番組かと思うが、そういう見方もあるのだなと、素直に感心してしまった。

余談だが、vulnerableという言葉は『ボランティア』(だったか?)という岩波新書で紹介されていた言葉である。その論文の文脈は、ボランティアにより新しい人と出会い、新しい経験をするときに、いやおうでもその人が弱いところを曝け出す(valnerable)場面がある。その人の成長は、自らを曝け出してそれを自らが受け入れることによってなされる、といったようなことだったかと記憶している(定かではない)。その記憶と、師匠の言う番組の面白さがおそらくリンクしたから、興味を持ったのだと思う。