2007年8月14日火曜日

読書メモ:ジュディス・S・ベック著、伊藤絵美、神村栄一、藤澤大介訳『認知療法実践ガイド・基礎から応用まで』星和書店、2004年。(2)

読書メモ:ジュディス・S・ベック著、伊藤絵美、神村栄一、藤澤大介訳『認知療法実践ガイド・基礎から応用まで』星和書店、2004年。(2)~42ページ

○セッションの構造化
 1)簡単な現状把握
  -気分チェックと服薬コンプライアンスなど
 2)前セッションからの橋渡し
 3)アジェンダの設定
 4)ホームワークふりかえり
 5)アジェンダについての具体的話し合い(メイン)
 6)新たなホームワークの設定
 7)セッション全体のまとめ
 8)クライアントからのフィードバックを引き出す
・わかりやすい進行が身につくと、クライアントも安心し、協同して治療に当たっている意識も芽生えやすい。治療の主導権をクライアントとする際の布石にもなる。

○(具体的な)目標設定
 1)「困っている」や「不安・不満」となる状況を整理する
  Ex>「今、○○や□□で問題を抱えているのですね?」
 2)クライアントの表現で、目標(ゴール)を設定する
  Ex> Q:「この治療で、生活(考え方)がどう変わればいいと思いますか?」
     A:「もう少しマシになれば……」など
 3)(表現が抽象的なら…)「『マシ』になったら、どんなことができますか?」
   A:「人と普通に話ができたり、毎日仕事に行けたり……」
  上記発言が、とりあえずの目標となる。セッションを継続する中で、より具体的に、より幅広く改訂していく