2024年4月29日月曜日

荒木源『ちょんまげぷりん2』小学館、Audiobook版。

  前作『ちょんまげぷりん』の続編。聴かせる。

 前作から数年後、青年となったユウヤが今度は江戸時代にタイムスリップする。突飛なストーリーでありながらも、ちょっと想像力を膨らませると、現代人を江戸時代の人がみたら、見た目からやっぱり「変な人」なのだろう。石を投げるのだろう、逮捕(お縄)するのだろう。そこで出会う木島安兵衛がお許しを得るための「プリン」開発劇。その中で成長するユウヤとタイムスリップの謎。めまぐるしく展開する物語に、ほっこりしながらも、ついつい引き込まれてしまう魅力がありました。知略謀略や陰謀などは物語のスパイスになっていながらも、その辺はさらっと流して、ほっこりできるいい小説です。読了感がいい良作でした