2024年4月29日月曜日

長女の卒業式に思う 240315

  長時間勤務が常態化しているこの時期に、終日お休みをいただき、長女の中学校卒業式に列席する。儀式というものは、そのものが好きなわけではないが、落ち着いた、荘厳な雰囲気の中、「卒業」ということを意識する時間になる。長女が誕生してから15年。中学校の入学式は、コロナ禍の人数制限の中、次女(小学校)の入学式と重なったことにより、ぼちぼち口をきかなくなった長女の方へ私が参加したのが、つい最近のように思えた。こういうのは何というのか?「ノスタルジー」という言葉は浮かんだが、ちょっとしっくりこない。「古いものを懐かしむ気持ち」はかすっているけど、ちょっと違う。でも、なんだか過去が急にやってくる、というような時間だった。

 卒業にあたり、親宛の手紙なんかも用意されており、普段自宅では見せないような表情で卒業を喜ぶ?長女を見ていると、確かに成長しているのだな、と嬉しいような、だんだん自分が知らない娘の姿があることを垣間見せられ、別に悪いことでもやましいことでもないのだけれども、複雑な気持ちになったり。

 とにかく、卒業式というのは不思議なもので、自分が考えるというより、感情や記憶が「やってくる」感じ、自分で制御不能なんだけれども、別に怖さとか焦りなんかがない、穏やかに「何か」が「やってくる」感じ。悪くないけれども、地味に初体験、みたいな時間を過ごすことができた。儀式が作り出す空気に当てられたのだろう。アンコントローラブルだけど、それでいい、そんな時間もいい、そんな自分の感情も悪くない、全然怖くない。44年間生きてきて、そう何度も経験はないことだろう。家族の側面ってこういうこともあるのだと思い知らされた一日でした。

 毎日毎日追いまくられてきた中だからこそ、かもしれないのだが、何かいい一日でした。

 奇しくも、本日は職場の内示日と重なりました。私はステイ。来年度はどうなるかな。