2008年2月4日月曜日

NHK プロフェッショナル仕事の流儀 高橋直夫(1月29日放送分)

プラント建設現場所長
高橋直夫「リーダーは太陽であれ」


サウジアラビアの砂漠のど真ん中に、「街」とも呼べるような大きな人工物。
東京ドーム400個分の広さの中に、日本と現地の企業との合弁会社が所有する石油プラントが建設中である。
高橋氏はそのプラントの建設現場所長。
7000人以上の労働者を率いるリーダーとして、その職にある。


非常に、元気が出る番組だった。
限られた予算、労働力を率いて、納期までに工事を終わらせる。
リーダーとしての高橋の極意は、「太陽であれ」。
部下から「悩んでいる顔を見たことがない」と言われ、いつも笑顔を絶やさない。

過去、納期を半年以上遅らせてしまい、数十億円の損失を出してしまったことがあった。
その経験をバネに、勉強に勉強を重ね、判断に足る知識を身につけた。
指示が現場の末端にまで通らないことが何より問題であるとして、経営学を学び方法を探った。

結果として、
・「決めないリスク」よりも「決めるリスク」をとる
・失敗を許す組織であれ
・相手の得は、自分の得
といった格言を生むに至る。

どんなに小さなことであっても、それが大切なことであるならば、しつこく伝え、誰よりも強く「できる」と信じること。
それが、リーダーとしての姿であり、それをあきらめたら終わりという。


どんなに厳しい状況におかれていても、それを笑い飛ばすくらいの勢いと深い知識が、前向きに仕事をする上では必要なのだということを、改めて知った。
楽観的だけではだめ。
頭でっかちだけではだめ。
その両方を、高いレベルで維持することの大切さと、それを支える「信じる」心。
これらのバランスがいいことが、リーダーとしての資質であるようにも思う。