2008年4月15日火曜日

「コツ」を感じる

師匠との合気道教室にて。

「コツを掴む」の「コツ」とは「骨」のことという解釈がある。
身体動作を考え、実際に動くときに、「骨」の仕組みを意識すると、微妙な身体動作ができるようになる。

師匠は骨だけでなく、筋肉についても同じ事を言っていた。
例えば、歩くときに、踵から地面に足をつけることを意識して、踵からつま先へと重心が移動していくのを感じながら、重心移動によって生まれる前進の力を利用する。
例えば、歩くときに意識する筋肉は、身体の前側の筋肉ではなく、ハムストリングスを中心とした身体の後ろ側の筋肉である。

面白い。
これまで意識していなかった自分の身体が、そこに表れる感覚に、戸惑いながらも面白さを感じる。

技。
「腕返し」を習う。
ちょっとした肘の角度や踏み込み方によって、相手の手首が極まるか緩むかが変わる。
ほんの数センチだったり、手首をどう曲げるかといった微妙なものによって、相手をコントロールできるか否かが変化する。
移動力がそこに加わると、多少「コツ」を外していても、ひょいっと技がかかってしまう。
奥深い。
本当に、面白い。