2008年4月23日水曜日

怖さか覚醒か

師匠との合気道。
短刀(布製)を持たずに、徒手乱取りをする。
もちろん一方的に技をかけられるわけだが、今日は一本、神経にまで響くような正面当てをもらった。
http://homepage2.nifty.com/shodokan/kyogi10a.html
(昭道館合気道Web:一番上の技)
動画のような型ではなく、乱取りの動きの中で、一瞬。
「あっ」と思った瞬間に、目の前にものすごい速さで師匠が飛び込んできて、胸の上あたりにふわりと手が触れたかと思うと、あとは後ろに吹っ飛ばされる感覚しか残っていない。
かろうじて受身の動きだけはしたつもりだけれども、でーんと後ろに一回転。

おそらく「浮かされた」のだろう。
身体が「く」の字になったように感じていたけれども、師匠の話とあわせると、おそらく「ノ」の字の体勢で、腰の左側を押さえられたことで、左足が上がり、後ろに下がることもできなくなったところに、師匠の移動力が伝わってきたのではないかと察する。
一瞬で、右足で片足立ちの状態を作らされてしまい、バランスを崩したところに、移動力が押し寄せてくる。
一瞬、何が起こったかわからず。
倒れて、起き上がった時には、心拍数が異常に上がっていた。

この体験の後、自分の感覚に異常を覚える。
それまで、師匠との「間合い」が、「ここまでは大丈夫、ここはやばい」と、「自分なりに」判断していたのだが、一度ふっとばされてから、このセンサーの質が変わった。
それまで「大丈夫」と思っていたところが、「大丈夫でない」に変わる。
身体感覚と、意識とのずれとでも言うのか。
実際には、より「研ぎ澄まされた」のだろうが、ひょっとしたら「怖さ」が先立っているのかもしれない。

不安と覚醒との区別は、まだ整理できていない。
もしかしたら、紙一重・表裏一体の感覚かもしれない。
間違いなく言えることは、師匠の正面当てを受けてから、これまでにつながっていなかった神経が、いくつかつながったのではないかと。
不思議な感覚です。

今日は眠れるか心配。