2008年3月10日月曜日

JC-NET会議2008(プログラム外)

9日の朝食の席上、某地区の支援者と、この集まりでは主導的立場の方とが談笑している席の側に座り、二人の会話を聞いていた時のこと。
要約すれば、「職業センターは、微妙」との評価。
支援者は、私も顔を知っているくらいの方。
曰く「知的障害者の重度判定を取りにいくくらいしか、使っていない」とのこと。
職業評価は時間ばかりかかって、実入りのある情報が得られない。
ジョブコーチ支援の質もいまいち。
そもそも、電話連絡してから動くまでに時間がかかりすぎる、とのこと。
何だか、苦笑いされていました。
「職員は、あれだけ給料もらってるんだから」と憤慨気味な方を、否定はせずにたしなめているような内容だった。
・・・否定も肯定もできませんね。
でも、こういう見られ方してしまうんですね。
悔しいけど、燃えますね。
こういう「こんにゃろー」も、仕事のモチベーションになるのだと感じた瞬間でした。

自分の身分を明かすと変に恐縮されることも多く、一方で「職業センターって何?」といった方もいるなど、本当に多様な方が集まるこのJC-NET会議。
持ち場にいて、やってくる支援機関の人と話をしているだけでは、この感覚はない仕事のように思う。
だって、職業センター主導の就労支援現場では、支援者の主役格としての位置づけを求められて、それに応じているわけですから。
でも、一歩外に出れば、それは本当に井の中の蛙であることを嫌でも感じさせられます。

……こういう中で、初対面の人とやりとりすると、本当にいい刺激が得られる。
この感覚は嫌いではない。

帰りの電車でも、おとなしく窓の外に目をやり、「東京の住宅地はすごいなぁ」と感心していると、背中越しに声が聞こえてくる。
「○○センターのジョブコーチ、いまいちなんですよ…」結構、名指しでやられています。
その中で、ガツンを響いた言葉。
「だって、第1号って(職業)センターに『実績をプレゼント』してるわけでしょ?」
これには、思わず息を呑んでしまいました。

普段やりとりしている関係機関の方や、今回会議で出会った人たち、支援している対象者や、障害者雇用を考えている事業所の方、私が仕事で出会ってやりとりをする人たちへ、感謝の気持ちを忘れてはいけないと改めて感じさせられました。
そんな意味で、自分の職場の世界から一歩飛び出して、いろんな人の「本音」を聞けたことは本当にいい機会だったように思います。
私も、まだまだまだ、精進しなきゃいけません。