2008年3月2日日曜日

甲野善紀『写真と図解 実践!今すぐできる 古武術で蘇るカラダ』宝島社文庫、2004年。

「松聲館」(しょうせいかん)主宰、甲野善紀氏の著書。
固定的な支点を作らない「ねじらない、ためない、うねらない」身体の使い方を提唱し、近年では他分野(スポーツ、音楽、舞踏、介護など)との交流も積極的に進めていることについて、豊富な事例と身体動作についての写真解説がされている。
甲野氏の動作は、ビデオやDVD、YouTubeなどで見ることができるが、見ていて心地いい動きをする。
そして、不思議、の一言に尽きる動きをする。
あんな風に木刀振れたら、おそらく身体が「気持ちよさ」を感じるようになるのだろう。
本書では、そうした動作について研究中のこと、動作の説明などが、言語化されている。

Iyokiyehaは、この本を3年前くらいに購入し、飛ばし読みを含めると3回通りくらい読んでいるのだが、理解には程遠い。
頭で考えてもわからないことが多いし、書かれているように身体を動かしてみても、同じように身体は動かない。

http://jp.youtube.com/watch?v=AwY4lN24Vfk&feature=related
YouTubeにアップされている動画

「身体全体」で同時に動作することにより、常識では考えられない速度で動いている、ということはわかるが、では、身体の各部分を同時に動かす、ということが普段されているかというと、意識してはできていないのだろう。
身体の研究をするための教科書として、まだまだ手元に置いておきたい本である。

http://www.shouseikan.com/index.html
松聲館Web

おすすめ度:★★★★★(?)