2009年12月13日日曜日

日本障害者フォーラム(JDF)編集『みんなちがってみんな一緒!障害者権利条約』日本障害者フォーラム、2008年。

「障害者権利条約」Convention on the Right of Persons with Disabilities.の日本における現状と、条文それぞれの論点についてまと
められた冊子。
Iyokiyehaは、山梨で手話を習っているときに、この話題に触れ、たまたま販売していたこの冊子を買ったもの。
政権交代があり、障害者自立支援法の廃止が話題となっている中で、ひっそりとこの条約の名前を目にしたこともあり、再度手に取って
みた。
買ってすぐに、目を通したときにも感じたことだけれども、この条約の批准によって自分の仕事は大枠から大きく変わってくるのではな
いかと感じている。
ただ、普段勤務していても、われわれの周辺(雇用・就労支援の現場。特に福祉関係者の話題)から、こうした話題がほとんど聞かれな
いことがどういうことなのかと、今でも気にはなっている。

現在、たまたま会社の集合研修の時期と重なり、本省の方の講義の中でもそれほど多くは語られないこともあったので、少しだけ食いつ
いてみたのだけれども、公開できる情報としてはそれほどでもない、ということのみ確認できた。
議論は各論が提出されつつある段階で、それほど進んでいるわけではないということだった。

研修中に、同期の相棒殿と飲んだ時に、飲んだ勢いで普段しない話をしたわけだけれども、そこで語ったことはそれほど間違っていない
ように思う。
すなわち、この条約批准に関連して、障害者雇用の現場に「合理的配慮」が高らかに導入されることが、法に明記されるようなことにな
れば、今までとは違った圧力が障害者雇用の現場にのしかかることになる。現場における、超柔軟なやりとりに本質的な変わりはないか
もしれないけれども、公的なシステムとして事業所に求められるものは、必然的に大きくなる。
それに伴い、職業リハビリテーションの実践内容も変わってくるように思われる。

それくらいのインパクトがあると思うのだけれども、実際はどうなんでしょうか?
私なりに情報は集めてみようと思います。
Nothing about us Without us.
あたりまえだけど、なかなか当たり前にならないもどかしさもありますね。