2009年12月19日土曜日

091218専門第二期研修

専門第二期研修(6日目)
○利用者からのクレーム対応
 スリーマインド教育センター
0.オリエンテーション
※「ありがとうございます」「励みになります」が印象的。
 肯定的な返事を多用することの効果を考える
・よく知った人でも、コミュニケーションは通じていないことが多い。

1.クレームとは何か
 事前期待と現実の対応の差
 Iグループ店舗におけるリピート率(○%)

 事前期待  現実  実感 (クレーム時の対応) 

  10    5  不満 言わない(9%)
              言う  モタモタ(57%)
                  迅速(87%)
  10   10  満足(70%)
  10   15  感動(98%)
(結果から考えられること)
・期待がなければ、不満もない・文句も言わない。
・「言わない」「言えない」に含まれる、暗黙のニーズとWeb等で流出しやすいクレームの存在を忘れてはならない。
 「言わない」撲滅へ(公的機関は特に注意!)
・文句を言うのはエネルギーが要る。
 言ったからには、なんらかの対応が欲しい(人は特別扱いされると、満足しやすい)。
 言いたい思いはあっても、言うかどうかは状況による。

(1)なぜクレームはなくならないのか
・人は放っておけば粗探ししがち。満足を得るには、+αが必要。
・予防が最も効果的で、かつよりよいサービスにつながりやすい。

(2)クレームの意味と込められた思いを知り、予防に活かす
・クライアントの希望に応えるためには、その場限りの対応の質ではなく、それまでの応対に全てが含まれている。
・人の応対に尽きる(売買の立場によるテンションのずれ。眼鏡屋の事例)
(予防のために)
 ①相手との好意的な関係作り
 -相手が自分に関心を持っている、と思ってもらうこと。
  ・「知りたい」と思うこと
  ・プラスの面に注目
  ・本気でエネルギーを向けること
  感謝「ありがとうございます」「励みになります」を忘れずに(謙遜しない!)
 ②わかりやすく伝える
 -「伝える」ことと「伝わる」こととは全く違う
  「伝わる」とは、相手が理解して納得し、行動が変わること。
 -「アポロ」、繰り返し、書面(もれなく、だぶりなく:MECE Mutually Exclusive and Collective Exhaustive)
  ア:アイコンタクト(目を合わせ)
  ポ:ポイントは3つ以内(プレゼンとプレゼン資料作成の基本)
  ロ:論拠を示す(EBなど)
 ③質問をして引き出す
 -質問の難易度を工夫し、説明を加える。
  クローズQとオープンQなど

2.クレーム応対のポイント
・「頭」と「心」が動くと納得する
 「ずしん」
・自分の心をどう回すか。
(1)クレーム応対のツボは心の修理
・人は理論と感情の両輪を回している
・クレームのコツは初期対応にあり

(2)クレーム応対基本ステップ
 ①心を込めたお詫び
  「ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません」
 ②とことん聴く(相手の気持ちを汲み取り、共感の一言)
  「それはお困りでしたね」「ご心配ですね」
  ※電話の主は、事実はしゃべるが、感情はしゃべらない(弱みを見せたくない)
 ③事実の確認と発生原因の説明
  重要な事実を質問しながら確認する:要約
 (思い込みにより感情的になっている場合、支離滅裂で時系列ではないため)
  「間違いがあったらいけないので、確認させてください」など
  事実の確認ができたら、明確に原因を説明
 ④具体的な解決策・改善策を提案する
  日程などは、「選択肢を選ばせる」(些細な選択の余地を残す)
  人のせいにせず、当事者感覚を大切にする
  マイナス表現を使わない
  相手にしゃべってもらう
  持ち帰る場合は「いつまでに連絡」(できるだけ短い時間で)するか明確にしておく
  解決できない場合でも、中間報告をする
※クレーム応対時は、所内に伝達し「組織で対応する」ことを意識して徹底する
※基本的には、落ち着いて応対する
 相手に合わせて、基本はクールダウンさせていく30分~長くても1時間は続かない。
 続く場合は「悪質クレーマー」(クレーム自体が目的)であることも。

3.クレーム応対の心構え
(1)先入観を持たず、好意と感謝と責任感を持つ
・関心を持ち、感謝する

(2)事例は報告・蓄積し、繰り返さない努力を
・ある程度のパターンがある。
・特定の内容に関するクレームが多い場合、組織としての弱点であると考えられる。
・クレーム応対中は、必ず周知する。組織で対応する。


○キャリアの棚卸・アクションプランの作成
 研修課

(省略)