2009年12月11日金曜日

091210中堅職員研修(4日目:最終日)

■中堅職員研修091210
○ティーチング
相手をきちんと「名前」で呼ぶことは、意外にも心地よい。「認められている感」がある。
1.人を育て動かすということ
 人は教えられた経験を基に、人を教える
Skill:話のサンドイッチ話法
 始めに、大きな声でハッキリと挨拶し、ビシっとお辞儀。話の最後は「以上です、ありがとうございました」ビシっ。
 型が大事。
(1)尊敬する上司や先輩とは?
 答え(略)
 いずれも、「何となくいい」ではなく、具体的な行動などを取り上げている。
 それらの行動のほとんどは、いずれも「自分をやる気にさせた」もの。
(2)結果は、行動の積み重ねによって「のみ」生じる
 ほとんどの人の行動のモチベーションは、「上手くいった」体験(先行条件)。
 目標設定によってのみで行動に結び付くのは、全体の2割程度。残りの8割は結果により「褒められる、認められる、感動する」
 積み重ねを促すための「できる」感覚と「成功体験」。
 そのための具体的な分解。
(3)なぜ、指導育成が大切なのか?
 講師が前職を辞める際、自分の仕事を引き継げる後輩を育ててこなかったこと。
 部下ができれば、人の手をつかって成果を挙げることが大切。
 お世話になったお客さんへの最大の恩返しは「自分よりできる人に引き継ぐこと」。
2.指導育成の基本ポイント
中身より態度(「説明しよう」と思うと、細部を深めてしまいがち)
(1)ポイント1 教え方
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば日とは動かじ」(山本五十六)
 ⅰ (相手の理解レベルを確認し)見本を見せる
 ⅱ ポイントを説明する
 ⅲ 実際にやらせる
 ⅳ よい点を認める(具体的に、即時)
 ⅴ アドバイスする
(2)「具体的」とは?
 スモールゴールを設定するための分解
 ⅰ 目に見える・聞こえる
 ⅱ 数えられる
 ⅲ 誰が、何を、どうする
 ⅳ 誰が見てもOK
 相手の行動に結び付きやすく、また「評価」しやすくなる。
※ワーク:ペットボトルからコップに水を注ぐ
3.相手を尊重し、認める
 人は脳の中にうれしさが出きるとやる気が起こる「いかにうれしさをつくるか」
(1)褒め方のコツ
 ⅰ こまめに、すぐ。行動をした60秒以内。
 ⅱ どこがよかったのか、理由をそえて、相手の頑張りにヒットさせる
 ⅲ 人前で褒める
 ⅳ 人づてに褒める
 ⅴ 本人だけでなく、サポートした人も褒める
 ⅵ 人の成功をチームで喜ぶ
(2)年上へ接するときには、人生の先輩への経緯を払う
・「お願い」ベースで相談する
 例:新人の対応を引き合いにだし「統一したやり方でやってほしい」とお願い
 例:関連して、「影響力がある故に、こうしてほしい」などの言い添え
(3)叱り方、注意の仕方
 意見を言う時は、必ず理由をつける
 「○○の方がいいと思うけれど、どうですか?」
 + ねぎらい、感謝、褒める
 - 客観的事実と自分の意見、ダメな理由と、改善案とメリットを伝える
 + はげまし
 (サンドイッチ話法)
○正確に伝えるコミュニケーション技術
1.説明力向上
(1)説明理能力を高める意義
 正しく組織が動くためには、正しい行動が必要。
 正しい行動のためには、正しい判断が必要。
 正しい判断のためには、正しい理解が必要。
 正しい理解のためには、正しい説明が必要。
 正しい説明のためには、正しい情報が必要。
情報が正しくても、説明が間違っていれば、組織は正しく動かない。
(2)「心理変化」への対応
 心がけることとして、
 ⅰ 人間関係の構築
 ⅱ 意志の確認
 ⅲ 問題解決を図る
 があげられる。
 また、説明のしかた・内容によって、相手の反応が変わることも念頭におく。
 説明→心理変化→人間関係→信頼関係→目的
 全ての「→」のところに、+-の感情が付随する。
 +の心理反応が起これば、人間関係は良好に、信頼関係へと発展し、目的の達成に近づく。
 -の心理反応が起これば、人間関係は悪化(もしくは変わらず)、信頼関係へと発展せず、目的の達成も遠のく。
(3)聞き手を意識する
 話は「聞く人が動かしている」。聞き手意識への配慮が求められる。
 ⅰ 個人的特性
 ⅱ 内的条件の変化(聞く構えになっているかどうか)
 ⅲ 外的条件の影響
(4)表現の2つの働き
 ⅰ 通達性
  わかりやすいこと
 ⅱ 感化性
  感じいいこと
 二つが両輪となって説明は進行する
※ワーク:難しかった説明
 -相手の意図が見えないこと、こちらの知識が曖昧な場合、など
2.わかりやすい説明の心得
(1)説明にあたっての心構え
 ⅰ 内容を十分に理解しておく。
  自分が把握していなければ、説明できない
 ⅱ 相手の理解レベルを考える。
 ⅲ 相手に合わせて、質問や説明を分解する
(2)感化性にも配慮する
 相手の自尊心を守ることにもつながる
 ⅰ 状況に合わせた音調・語調
 ⅱ 肯定表現(前向きな表現、否定形をあまりつかわない)
 ⅲ ビジネスフレーズに依頼型をつけた表現をこころがける。
 ⅳ 上昇表現(相手を持ち上げる:あなたでいい、と、あなた「が」いい)
(3)わかりやすい説明 6つのポイント
 ⅰ 話の予告、方向づけ
 ⅱ 整理して、順序良く話す
  ①時系列で話す
  ②結論を先に
  ③一般から特殊な例へ
  ④大から小へ
 ⅲ 意味が共通になる言葉を使う
  人はわからない言葉に出会うと思考が停止する
 ⅳ 明瞭な音調・語調・主要点の強調
  話すテンポの早さをふりかえる
 ⅴ 具体化の手法を用いる
  数字の使い方、心マのリズムが「世界に一つだけの花」
 ⅵ 質問を活用する
※ワーク:所属部署の役割・意味、業務、やりがいを3分で説明する
3.説明力をさらに伸ばすには(自己啓発のポイント)
(1)話すことに責任を持つ
(2)周囲に関心を向ける
(3)常に自分を振り返る
上にも下にも、わかってもらえる説明を。