2009年12月19日土曜日

091217専門第二期研修

専門第二期研修(5日目)
○ケーススタディ(事業主支援の方法)
(討議の要点のみ)
・達成目標は具体的かつ、検証可能なものの方が効果的であることが多い。
・到達レベルと、それに基づいて活用できる制度の整理と説明。
・他の事業所の事例を引き合いに出しつつ、事業所の主体性を引き出す。
 -「わかってもらう」のではなく、「やろうと思わせる」。

・ナチュラルサポートは、そのままにしておいたら壊れてしまう。
 (1)しこみ
 (2)メンテナンス
 それぞれが、必ず必要となる。
・フォローアップ時に、暗黙地を形式知へと変換する。
 いかにアウトプット(事業主への提案)をしていくか。

・事業主体系的支援とは、
「複合的な支援について、事業主支援手法を組み合わせて継続的に行う」事業主支援を指す。
 事業主ニーズが見えにくい・出てきにくい場合であっても、担当者を通じて思いをくみとることが求められる。
・事業所全体との関連を考える。
・事業主支援計画を策定するためには、
 (特に対象者を介さない支援の場合)基本は障害者の職業リハビリテーションと同じで、
 ニーズ把握→評価→計画策定
 必ず、事業主が「雇用管理をする」という意識を持つ。
 つまり、事業主に責任をとってもらえるように巻き込んでいく。
(具体的な方法)
・事業主ニーズは把握しつつも、「職場定着に課題がある場合」という括りで、積極的にジョブコーチ支援を提案していく。
・マニュアルの形骸化については、本人と一緒に作ることも視野にいれる。
・支援開始時には、必ずインフォームドコンセントを意識する。



○ケーススタディ(発達障害者への支援方法)
※気分障害の勉強はしましょう。発達障害の勉強もしましょう。
・対象者の真意をどう読み解くか。
 言語表出だけに頼らない。
 ルールやこだわりは、処世術の意味を持つこともある。
・気分障害の特性としての認知機能と易疲労性。
・前にできていたことが、できなくなるという現象とどう読み解くか。
・「調子がいい」ことを褒めて自覚させる。

・奇異な行動をどう読み解くか。
 カテゴリーは、
 -注意獲得行動
 -回避行動
 -要求行動
 表出するサインをどう活かすか。
・問題行動を無視することによる消去。注意獲得行動の場合、注意することそれ自体が「目的達成」となってしまう。
・自分ルールをつくる傾向がある場合、最初が肝心。
 -職場でやっていいこと、いけないことを明確にする。
・言語がない人に対するインフォームド・コンセント(意思確認)
 絵や文字でのコミュニケーション、手続きは手引きを参考に。
 見るコミュニケーションの場合は、「どこを」見せるかがポイント(食い違うことがある)。
・事業主支援の観点からは、障害特性の説明は一方的でなく、相手が「知りたい」と思うようなかかわりを心がける。

・気づきをうながすためには、人との関係性が必要となる。
 声のトーンや話の進め方も重要。
・支援者の姿勢が問われる。
 自発的なふりかえりを求めるのは難しい。
 科学的根拠に基づく説明も有効となる場合がある。
・見る力、感じる力によって対象者の意思を読み解く。
 対象者が、今、この場で、どう言ったか、どう動いたか。それをあなた(支援者)がどう見たか、が重要となる。