2009年12月10日木曜日

091209中堅職員研修(3日目)

■中堅職員研修091209
○中堅職員の立場と果たす役割
・問題解決の考え方と技法 コミュニケーションスキル
1.ふりかえり
(1)中堅職員の役割
 仕事にはHow(=こなす)とWhat(=どうする)がある。
 現場ではHowがほとんどであるが、これだけで周囲に影響をし続けるのはしんどくなる。
 Whatの視点も取り入れつつ、Howの質を向上するのが中堅職員。
(2)Go-Thinkingでは「流暢性」がモノをいう
 着想アイデア(量)から発想アイデア(質)へ。
 よいアイデアは、量の中から生まれる(よほどの天才でない限りは、ユニークな解はない)。
 Go-ThinkingとStop-Thinkingのメリハリが大事。
(3)創造力の発揮
 認識: 事象→→→→→→→→→意味→行動
        ↓→価値観・考え方→↑
 同じ事象であっても、その人の考え方で意味は異なる。
 行動が変化する。
2.ブレインストーミング
(1)定義
 集団の連想の効果をフル活用してアイデアを生み出すための会議技法
   (A.F.オズボーン)
(2)ルール
 ⅰ 批判厳禁
   「自己批判」もダメ!Go-Thinkingで、メンタルブロックを壊しながら!
 ⅱ 自由奔放
   できる・できないはさておき。枠外アイデア可。文化ブロックを壊す!
 ⅲ アイデアの量を求める
   流暢性がモノをいう。
 ⅳ 結合改善
   アイデア・ミックス、アイデアの便乗OK!
(3)注意
  発想のリズムを保つ(同じアイデアが2回出ても、構わず記録する、など)
  リーダーは「さそい水」もうまく使う
  1テーマにつき40~60分
  表現は、「○○を○○する」など、簡潔にできるだけ文章で。
  否定形は避ける(リズムと量に影響)。
3.ワーク
(1)80mの深さに穴を掘っているドリルの刃を替えたい。どんな方法があるか。
(2)「双方向アンテナ(な)中堅職員」を目指して
 ・帰納法的カテゴライズ(事象から意味へ)
 (参考:演繹法的カテゴライズ・大枠から分類:通常はこちら)
 ・ブレスト→カテゴライズ→ストーリー→アイデア評価(効果と実行性で4分類)
  ◎:効果大、実効性大
  ○:効果大、実効性小
  △:効果小、実効性大
  ▲:効果小、実効性小
 ※○中心に選択・組みあわせをしていく
  △▲欄のアイデアも廃車復活を!
4.コミュニケーション力
(1)定義
 伝達・意思疎通、語源は「共通の」という意味
 いかに自分と相手との間に共通項を持つかがポイント
(2)事実のみを言っているのは?(ない)
 ・今日やらなければいけない仕事が、まだたくさん残っている。
 ・この駅はいつも混雑している。
 ・午後から大雨になった。
 ・夏休みになったせいか、この列車には学生が乗っていない。
 ・雨も止んで、いい天気になった。
(3)共感性(大事)
 「共感性」とは、まずは「自分の枠組みを横に置き、相手の枠組みでコミュニケーションしようとする姿勢」を言う
 ※枠組みを「変える」のではなく、相手の枠組みを「理解しようとする姿勢」が強調される
  同じ事象であっても、人の認識・行動は違う
 理解の程度や方法を「自分でコントロールする」ことが大切となる。
 相手の枠組みに「入ろうとする」努力が求められる。
(4)聴く
 聞く:耳を傾ける
 聴く:(積極的に)相手の話を聞く
 訊く:訊ねる
(5)人間尊重の精神
 コミュニケーションスキルの前提=共感性の発揮+人間尊重の精神。
 共感性の発揮の前提は、目の前の相手の存在を認めること(acknowledgement)。
 コミュニケーション上の相手に対する投げかけ=ストローク。
 コミュニケーションにおいては、相手に対し「プラスのストロークを明確に多く送る」のが重要。
注意点
 ⅰ ストロークのプラス・マイナスは相手(受け手)が決める
 ⅱ マイナスも、相手の存在を認めている(完全な無視よりマシ)
 ⅲ プラスストロークをたくさん送れるよう、心と身体の電池切れに注意