2009年12月10日木曜日

091208中堅職員研修(2日目)

■中堅職員研修091208
○高齢者の雇用問題と雇用対策について
 厚生労働省職業安定局 高齢・障害者雇用対策部企画課
1.施策体系
(1)60台の雇用確保
 定年65歳以上企業の割合を2010年までに50%
 70歳まで働ける企業の割合を2010年までに20%
(2)中高年齢者の再就職促進
 募集・採用における年齢制限の禁止および上限年齢設定理由の明示を義務化
(3)多様な就業・社会参加の促進
 シルバー人材センター事業による多様な就業機会の確保
労働力人口推移との兼ね合い。現状のままだと、2030年には労働力人口割合が48.5%との試算。
団塊世代の高齢化とともに定年を引き上げることで、労働力人口の激減を緩和。
厚生年金の支給開始年齢の引き上げとの兼ね合い
-厚生年金の定額部分は、現在63歳から(2010年4月からは64歳、2013年4月に65歳へと引き上げ、完了となる
-厚生年金の報酬比例部分は、現在60歳から支給開始であるが、2013年4月に61歳となり、以後3年ごとに1歳ずつ引き上げ。2025年4月から65歳となり、完了となる
雇用施策は、
(1)賃金の調整
(2)力量の差
に対するもの。
現状、定年引上げのとりくみはイマイチ。
○障害者の雇用機会の拡大を目指して
 厚生労働省職業安定局 高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課 地域就労支援室
1.障害者雇用を取り巻く情勢
(1)障害者自立支援法の施策(平成18年4月)
 民主党政権となり、今後どうなるか。就労への移行という点に大きな方針の変更はないだろう。
(2)障害者権利条約への署名(平成19年9月28日)
 差別禁止と合理的配慮が注目に値するが、現在も具体的な案が出てきていない状況
(略)
2.雇用施策
(1)除外率
 平成16年4月に廃止(現在は経過措置)
(2)障害者就業・生活支援センター
 全ての福祉圏域に設置することが目標(360くらい)。
 地域のコーディネートを図る。
 平成21年度は265センターを設置。
 力量はマチマチ。地域センターの専門性に期待。
(3)在宅就業障害者支援事業
 現在16団体。
 あまり広がりがない(どんな仕事を想定しているのか?)
(4)若年コミュニケーション能力要支援者就職プログラム
(5)発達障害者雇用開発助成金
(以下略)
○中堅職員の立場と果たす役割
1.概要
(1)中堅職員と役割
(2)問題解決の考え方と技術(スキル)
(3)コミュニケーションの基本
2.ビジネスマン(特に中堅)に求められる能力
(1)専門(性)力
 =知識、またそれを「アウトプットする力」を合わせたもの
(2)感受(性)力
 =感じ取る感覚(やばいな、等ピーンとくるもの)、またそれを「アウトプットする力」を合わせたもの
  興味や関心で大きく変化する
(3)リーダーシップ力
 =影響力(下だけでなく上にも、組織外へも「影響」を与える)≠声の大きさ
(4)コミュニケーション力
(5)問題解決力
(3)(4)(5)はよく「三本柱」と呼ばれるもの。
3.中堅職員の役割
(1)責任をもって業務を遂行すること
 手伝ってもらうのは「アリ」(だって、責任がある)
(2)周囲に働きかけ、職場の活性化を図ること
 場を元気にする方法は様々
(3)後輩に必要な助言や指導を行うこと
 よく聞いてあげてください。フォローも必要。場合によっては、上司や先輩に対しても「巻き込んでいく」感じで
4.問題と課題解決
(1)問題とは「期待された基準からの逸脱である」(ケプナー・トリゴー法)
 問題のタイプは「発生しているモノ・コト(をあるべき姿に変える)」と「自らつくるモノ・コト(ありたき姿)」≒企画・立案
(2)問題解決とは、
 課題形成(What to do)から、課題解決(How to do)へ
 「何を」やらなければいけないのか、から「どのように」取り組むか、へ
 解決できない課題を「つくらない」(問題解決ができないこともある。また、課題形成を間違えることがある)
 例:メタボ解決(身長は伸ばせない、取組みよりも先にメタボ解消への意識付けかもしれない)
(3)創造とは
 創造=情報を加工・変換して価値ある新しいモノ・コトを作り出すこと
  例:仕事のカイゼンにより「作業時間を1分縮めた!」
 創造力=情報の加工・変換力(仕事は、これをしてナンボ)
  問題解決力や考える力
 創造性=創造力の発揮を支える
  特性・マインド・姿勢・態度
創造性豊かな人の備える5つのポイント
 ⅰ.流暢性(よどみなさ) 例:コップをどう使うか
 ⅱ.柔軟性(視点の多様さ) 例:WEST
 ⅲ.独創性(ユニークさ) 例:9点つなぎ(しつこく、アウトプット、独り言も可)
 ⅳ.感受性(敏感さ)
 ⅴ.具体性、綿密性、粘着性(しつこさ)
(4)着想アイデアから発想アイデアへ
 GO思考(thinking)とSTOP思考(拡散思考と収束思考を繰り返し、「案」へと磨き上げていく)
(5)創造力の発揮を妨げるもの(メンタルブロック)
 認識のブロック(問題の所在に気づけない、間違って気づいてしまう)
  視座、視野、視点を変える(角度、立場、距離や範囲、フォーカス)
 文化のブロック(真面目発想が裏目に出る可能性)
 感情のブロック(ネガティブ思考が本来の脳力を阻害する)
  プラス思考はドーパミンを分泌し、脳の活性化へ
  マイナス思考はノルアドレナリンを分泌し、視野を狭くする
  リ・フレーミング(屁理屈可)により、打破
認識・感情のブロックは、ぜひ打破すべき
5.ブレインストーミング(略)