2007年7月4日水曜日

モノポリー monopoly(独占)

 遊びに来た後輩が「モノポリー日本語版」なるものを持ってきたので、初めてルールを確認して遊んでみた。

 深い。

 土地を買い、各エリアの土地を独占すると家やホテルを建てることができる。自分が所有している土地や物件(建物や公共施設など)のマスに他のプレイヤーがとまると、レンタル料を支払うというしくみ。ルールはいたって単純で、ゲームを始めて1時間くらいは小銭が動くので一喜一憂しているくらいだが、均衡が崩れると勝負は一瞬で決まる。
 お金がお金を生み出すしくみや、強者が弱者を取り込んでいく様子がゲームを通してひしひしと伝わってくる。資本主義や経済学の下手な本を読むよりも、ビジネスのしくみがわかるように思えた。「この物件をコイツに渡すとヤバい」と思っても、手持ちのお金がなければそれを阻止することができない。ただ、勝負すべきところで勝負しなかったことにより、一人勝ちの構図が一瞬にして作られてしまい、どうにもならなくなってしまった。「相手を破産に追い込む」のが目的だから、ゲームとして割り切らなければいけないところだが、お金がお金を運んでくるしくみは、優しい人にとっては不快感もあるのかもしれない。
 とまぁ、いろんなことを考えてみたが、ボードゲームというものは、大勢でわいわいやると面白い。そのことがわかっただけでも、大きな収穫だ。いい週末だった。