2007年7月9日月曜日

主旨、原点、根拠

 以前は、一方的な要求を突きつけてくるお客さんにビクビクしていたのだが、最近になって割りとどんな人が相手でも落ち着いていられるようになった。若さゆえ、熱くなることはあるが、「できること」と「できないこと」が私なりに整理できてきたからだと思う。
 動きが遅いだの、堅苦しいだの、行政機関だの何だのよく言われるが、ごもっとも。だけども、法によって規定され、財源も決まっている以上、国の機関としてはできないこともある。人的支援といえど、できないことだってあるわけだし、そもそも「使いたい」人のためのお手伝いではない。あくまで「必要な」人のためのものだ。

 そういえば、先日から労働基準法に触法するかしないかの話題がある。まさに労働の定義を問うような状況と思うのだが、クライアントは助成金を使うか否かでの選択をしようとしているとのこと。助成金のそもそもの主旨からも外れるだけでなく、「労働」の意味を問うことなく「実習」期間の延長を検討するというのは、いかんともしがたい。そういう思考で労働を支えられたら、食うや食わずの条件で実習の名のもとに働かされる人が増えると思うのだが、いかがなものだろうか。