2007年7月11日水曜日

身体の使い方 合気道編

毎週火曜日に合気道を習うようになって一月。上達しているのかいないのかはわからないが、少しずつ普段の姿勢や振る舞いも意識するように「なった気がする」。変わっているのか、いないのか、意識すべきところで意識しているのかいないのか、確認はできないが、それでもいいかという気になっている。きっと、身体の使い方が少しずつ変わって、合気道もうまくなるに違いない。

重心移動と足の動きを、自分の手を介して、相手に「乗せる」感覚は、まだまだ意識して出せるものではない。むしろ、自分の動作一つ一つを詳細に見つめ、どう動けばいいか考え、考えたことを実行に移そうとするが、やっぱりできていないというのが、現状の私である。一挙一動に「考える」ことを繰り返すので、1時間も動くと心身ともに疲れきってしまう。

合気道の手刀合わせなる練習で、相手と手刀を合わせると不思議と相手の手刀の方向に力をかけてしまう。師匠曰く「手刀をセンサーにして動作する」とのこと。視覚刺激は脳で処理されるが、皮膚感覚の多くは延髄で反射して動作する。この感覚とのこと。つまり、目で見て考えて動作するよりも、皮膚で感じ取って動作する方が、何分の一秒という単位で速い。なるほど、そう考えると納得できる。そして、一挙一動を「考えて」いる私の動作は、師匠のそれと比べると、動作毎に何分の一秒ずつ遅くなり、一緒に動いているだけで体幹のバランスが崩れてしまう。

合気道を始めて、面白いことはもう一つ。結果として、バッティングセンターで120km/hが打てるようになったのだが、合気道以外の日常生活にも応用がきくことがあるということ。バッティングセンターは、肩の動きを意識するようになったら、振り遅れないようにバットを振りぬくことができるようになった。おそらく力が入るのは正中線の通るこの形の時だろう、など、がむしゃらでなく動作を修正できるようになっているということ。これは、日常生活そのものが楽しくなるので、思わぬ副産物とはいえ、生活を豊かにするもののようにも思える。

「まずは、動作がバラバラになっていく感覚が大事」とのこと。やはり、そういう過程を経て、理想の動作に近づいていくのだろうな。