2007年9月15日土曜日

他人はコントロールできない

「他人はコントロールできない」

こんな簡単なことに気づくのに、一体どれだけの時間がかかったのか。
わかっていなかったわけではない。でも、うすうす気づいていながらもどこかで「変わるんじゃないか」と思っていた私自身に反省。

私は、他人に対して働きかけることはできるし、働きかけることによってその相手の考え方に影響を与えることはできる。ただし、その相手の考え方を「私の考え方にする」ことはできない。なぜならば、人の自己決定を最終的に承認するのは「その人」であるからだ。

例えば、私が焦っているある人に対して「もっと気楽にやりなさいよ」と言ったとする。すると、その人は「そうだよなぁ」と言ったとする。そのとき、私の働きかけとしては「気楽になりなさい」ということであるが、相手の受け止め方には「気楽になるか」と「気楽になりたいけど(なれない)」、「わかっているけど、やらない」、「共感できない」等等、その人のこれまでの生き方によって、私の働きかけの受け止め方は決定される。もちろん、考え方の変化に幅があるのであれば、その人の行動の変化にはさらに幅があることになる。

とっても、当たり前のこと。

おそらく、こんなことを考えたきっかけは、結婚して半年経ち「嫁さんも他人」と気づいたからだろう。「嫁さんならわかってくれる」は、結局私の思い込みであって、私の都合のいい考えでしかない。私の考え方を、口に出して伝えることはできたとしても、それが許容されるのかどうかを判断するのは嫁さんであって、私ではない。

同じことは、仕事でも、プライベートの付き合いでも言える。
何度も言うが、私はこのことに全く気づいていなかったわけではないし、自分の考え方を相手にいつも押し付けようとしてきたわけでもない(意図的にやっていることはあるが)。ただ、自分なりに状況がすっきりと整理できたので、メモしておく。