2007年9月16日日曜日

池上彰『池上彰のこれでわかった!政治のニュース』実業之日本社、2006年。

言わずと知れた、「週刊こどもニュース」の初代お父さん。現在はフリージャーナリストとして、幅広く活躍している。著書のテーマも広くなり、ますます目が離せない。

題名の通り、政治にまつわる「常識」と言われることを、丁寧に説明している。総理大臣と内閣、国会、国会議員の仕事、選挙のしくみ、そしてそれらを基礎とした憲法改正論の論点がコンパクトに、本当にわかりやすくまとまっている。

中学校社会科と高校公民科で一通り勉強しているはずの内容だが、その具体的な内容(例えば国会議員の一週間の流れとか、仕事の仕方とか)についても「トリビア」として説明されている箇所が多く、非常にわかりやすい。学校教科書の執筆者として、池上氏にも協力してもらったらどうだろうかと思ってしまう。いわゆる「常識的」な内容なので、この本を褒めてしまうと私の無知を曝すことにもなってしまうが、知らない恥よりはマシ。自信をもっておすすめします。