2019年1月12日土曜日

喜多川泰『「手紙屋」-僕の就職活動を変えた十通の手紙』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2007年。

・就職活動に悩む西山諒太(にしやま・りょうた)が、偶然目にする「手紙屋」。彼との10通の手紙のやりとりを描く。10回の文通により、諒太は成長する社会人としての心構えを学んでいく。
・読み物としても大変面白い。AudioBookがきっかけで手にした本である。もっと早く出会いたかった。
18ページ:あなたの能力は、今日あなたの行動によって、開花されるのを待っています。
37ページ:欲しいものを手に入れる方法の基本は「物々交換」。
60ページ:出会った人すべてをあなたの味方にする魔法の方法を教えようと思います。それは…相手にこうなってほしいという『称号』を与えてしまうのです。
63ページ:「相手を変えることはできない」「すべての人にあらゆる性格が備わっている」このことがわかれば、あと必要なのは、あなたが相手の持っている性格の中で欲しいものを引き出してあげる存在になることなのです。そして、相手の性格を引き出してあげる方法が、称号を与えるということなのです。
83ページ:「天は自ら助くる者を助く」
92ページ:「倒れなかった者が強いんじゃなくて、倒れても立ち上がる者が本当に強いんだよ」
104ページ:自分が手に入れたいものに対して、反対の皿に載せている違っていたり、足りていなかったりするにもかかわらず、それが手に入ってしまうことが、人生の中には何度かある。それこそが「本当のピンチ」なんです。
118ページ:法人の存在意義「多くの人から必要とされること」働くことはそのための手段
132ページ:ある仕事が自分に向いているかどうかは、やってみなければわかりません。
169ページ:「しっかりとしたゴールを持ち、常にそのゴールを忘れない」(中略)それ以上に大切なことがあるのです。
211ページ:習慣化:行動の結果何が起こるのかはわかりません。しかし、その結果が好ましいかどうかよりも、行動するということのほうがはるかに意味があると私は思うのです。そうやって行動し続けるものは、動き続けようとする。その動きを止めようと思っても、よほど力をつかわないとその動きを止めることはできないわけですから。「転がる石に苔はつかない」動き続けているものに埃がかぶることはないのです。
227ページ:才能とはあらかじめあるものではなく、自らの努力で開花させるものです。そして、才能を開花させるものは、開花させようとする「情熱」なのです。(中略)「失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる」

 私は、学生時代の就職活動に関して、かなり凝り固まっていた。それでも我を通して働き続けて学んだことはある。その中のいくつかは、本書で見事な表現でもって語られている。特に上記引用部分は目からウロコが落ちる思いがした。
(H31.1.10)