2010年8月10日火曜日

3:父親たちで考える“産後うつ”問題~ママを産後うつから守る!パパはママの最強サポーター~

第2部
○市川香織(日本助産師会)
・助産師の仕事・活動と今後の課題について
・29ページから(資料)
・助産師=Midwife=女性に寄り添う人
・今回は出産、産後に焦点を当てているが、実際の役割はもっと広範(29ページ)
・妊娠:出産:産後のどこで助産師と出会うか?
・関わりは「点」
・継続して関わることは少なく、細切れになりがち
・育児指導もやっているが・・・
・女性が求める、妊娠・出産・産後ケア(厚労省研究H14)
・1対1の継続ケアのニーズは大きい
・しかし、その体制が整っているのか?
・産後の退院が早くなっていることも影響しているのか?
・早くて3日で、育児に自信がないまま退院するケースも少なくない
・産後うつのリスクを高めている要因として(30ページ、以下)
・出産年齢の高齢化(親も高齢で頼れない)
・パートナーが多忙な時期と重なってしまう(海外赴任だけでなく、働き盛り)
・思い通りになりにくい経験(キャリアを積んできた女性も多くなっている)
・子育ては思い通りにならない
・子どもに理屈は通じない
・助産師のケア(以下3点)
・からだのケア
・正常な妊娠、出産へ向けての診断とからだ作りをアドバイス
・マイナートラブル(腰痛、便秘など)への助言
・ストイックに取り組みすぎることは産後うつリスクになる?
・適当に力を抜くことも大切
・身体の不調の訴えは?
・こころのケア
・産後のイメージを作り、情報を得て取り組む
・仕事や家庭でストレスはないか?
・取り組みを「ほめる」こと
・一番のほめ言葉は「ありがとう」
・助産師としては、表情や顔色、訴えの内容に注意
・いつも自信がない人にはちょっと注意しています(助産師)
・パートナー・家族の支援
・沐浴、育児技術も大切だが・・・
・出産前後の心理的変化やメンタルヘルスの視点も重要になっている
・祖父母へのアプローチ(孫育て講座)
・世代ギャップがストレス因子になっていることもある
・子育てママは考えがまとまっている状態ではなく、情報を得ながら取り組んでいる
・あれこれ言われてしまうことはストレス
・助産師会としての今後の取り組み
・「予防」で関わることが一番
・妊娠中から継続して関わりたい
・利用している施設で助産師と接点を作ることを打診してみてください
・そして「継続して関わってください」と気の合う助産師に依頼する
・産後の継続的なフォローアップ体制を「作ってください」
・助産師マタニティサポート(Web)

○吉岡マコ(マドレボニータ)
・Twitterで実況中継
・産後うつ一歩手前の人たちのこと
・前半は重症化してはいあがってきた人の話(感動的!)
・10人に1人が産後うつになる、有名な話
・じゃあ9人は?
・診断はされていないので、1人には入っていないが・・・
・9人の中にも大変な症状が出る人もいる
・「ちょっと『ヤバイ』かも」という人
・元気にエクセサイズしているのを見ると「健康そうでいいですね」といわれてしまう
・しかし、元気な裏側は一歩間違えたらうつになってしまうことが容易に想像される
・そもそも出産前は・・・
・お腹が大きいので、わかりやすい
・周りが気を遣ってくれる
・玉のような赤ちゃんを見ると、みんなの意識はそちらへ・・・
・産後は大きなお腹がなくなってしまう
・妊娠中より産後の方が身体はしんどい
・カマキリは出産後死んでしまう
・他の人は楽しそうなのに、シワシワ、ボロボロ、ガタガタに・・・
・様々な産後ケアの体制が、今の日本にはない
・ヘルスケア体制は、産前にはたくさんあるのに、出産後には全て子どもにいってしまう
・子どものヘルスケアに連れて行くのは誰?
・これじゃ、まずい
・産後に特化したプログラムを開発(吉岡氏)
・(1)有酸素運動によって、体力を回復させる
・筋トレよりも、心肺機能が大切
・体内エネルギーを高める
・うつ病を発症すると、体力が落ちてしまうので動けなくなってしまう
・一歩前、なりかけの人が身体を動かすことで回復することもある
・運動をしてから、精神科へ行くなどのルートもあったりする
・母親たちはリフレッシュ、ほっとする、リフレッシュするだけでは足りない
・自己表現が大切=(2)コミュニケーションの時間
・子どもと二人の時間を抜け出して、大人の会話をする時間
・セルフケアに関すること
・身体のケア、睡眠の阻害に関する助言など
・4週間のプログラムを経て、ようやく回復してくる
・そもそも産後うつの研究、産後の身体・心の研究がない、専門家がいない
・産後うつに必要なのは、治療ではなくリハビリ
・自分の力を発揮する機会が必要
・マドレボニータの活動としては、その専門家を輩出することが核に
・ママさん体操だけではなく、「産後」の分野を学び、プロとして教えていく
・本当に10人に一人なのか・
・一歩手前の人は8割くらいいるのではないか?
・「診断されていないが、産後うつだったと思う」「産後うつの一歩手前だった」などの回答が目立つ
・「元気そうなお母さんですね」で済ませてはいけない
・産後に必要なのは治療ではなく、リハビリ
・夫はその重要性を理解して、気持ちよく送り出して欲しい
・診断されていないが・・・(以下)
・何をするにもかったるうい
・子どもをベランダからぽいって投げたら・・・など
・全く眠れず、神経が高ぶっていた
・傘の先がこちらを向くだけで「殺すつもり?」といってしまう
・産後何もできないのは「あたりまえ」(ここまで)
・その時夫は・・・(以下)
・放っておかれた
・言われなければわからない(夫も歩み寄りが必要)
・帰宅時間が遅くなっていった
・産後は全身全霊でサポートする時期(ここまで)