2010年8月10日火曜日

4:父親たちで考える“産後うつ”問題~ママを産後うつから守る!パパはママの最強サポーター~

第3部 全体ディスカッション(司会:FJ小崎氏)
1:宗田Dr.
2:吉岡氏
3:市川氏
(FJ宮島氏)
・薬を使わない精神科医
・精神科の病院では数ケースしか見ていない
・育児相談で数件
司会
・参加者の背景(医療、子育て関係、大阪の事件を受けて)
FJママ会員高祖
・オレンジリボンの活動→チラシ
・産後うつからの虐待、というルート
横浜産み育てハッピープロジェクト
・いろんな課題がある
・産後のお母さんの心と身体の変化
・こういう状態に陥るかもしれないということをお父さんはほとんどわかっていない。お母さんも実はわかっていない
・教えられていないから
・どういうルートで教わるか?
・窓口はたくさんあったほうがいいと思うが
・医師は難しい、夫は知識がないから難しい・帰りは遅くなっていく
・行政の支援は穴がある
・やっていることは謳っているが、ニーズにあっていない
・例えば、産前ケアに「つわり」が入っていない、産後ケアの申し込みに窓口への書類提出が要るなど
司会
・お父さんはどうすればいい?ずれているというが・・・
1.宗田Dr.
・自分よりももっと奥さんを大切にしている人がたくさんいるな、という率直な感想
・夫婦だけの問題ではないが、親が入ればいいのか?
・親が入ることでもっと難しくなるケースもある
・地域で一緒に考えてくれる仲間がいるかどうか
・仲間や友達がいる、というのは大きな味方
フォロワー:小児科医
・素晴らしいお父さんの話は聞くが、どうすればいい、という話は聞かれない
・産後うつを体験したが、力でねじ伏せた
・しかし、こういう体験は残ってしまう
・母親はこうあるべき、母性があるならこうだろう、という意識に意義
・生んだら母親だから、これがあたりまえ、というところから抜け出す必要あり
・自分の母親像を妻に押し付けないこと
・「一般の母性」を捨てて、二人(夫婦)の「母性・父性」をつくっていく取り組み
3.市川氏
・本日の集まりは素晴らしいと思う
・いろいろ調べて欲しいと思う
司会
・膨大な情報量を、どう精査していくか
2.吉岡氏
・FJのファザーリングスクール
・初めは産後ケアが科目になかったが、直談判した
・産後何が起こるのか?について吉岡氏が解説する
・妊婦さんは産後のことを話すと嫌がるが、実は男性の方がうけがいい
・男性の方が情報を論理的に受け止める能力に長けていると思う
司会
・立会い出産をしたが、出産時の夫は「刺身のツマ」みたいなもの
・出産に男性は「入るべからず」な雰囲気
1.宗田氏
・だいぶ変わってきているが、立会い出産の主旨は出産プロセスに寄り添うこと
・立会い出産と「立ち見出産」の違い
・大切なのは「プロセス」
・前後の関わりが大切
・立ち見は必要ない
司会
・男性は知識がない、意識が低い、ということに対する提言は?
1.宗田氏
・横浜の取り組みを読み、市川氏と話をしていたところ
・妊娠中に産後の話をすることについて、病院が慎重(後ろ向き)
・妊婦さんを不安にする、などの理由
・でもこれは問題を先送りしているに過ぎない
・がんばっているお母さんがなりやすい側面
・キャリアも影響する
・産後うつになってしまうのは、誰の責任でもないのか?
・お母さんはもちろん、お父さんの責任か?と言われるとどうか
・行政に取りまとめ役がいないのも事実
・政治に関することは「選んだ責任」にもなってしまうが・・・
2.吉岡氏
・市民出身の専門家をもっと頼ってもいいのではないか?
・杉並区のバウチャー制度
・NPOも戦略的にやっていく必要がある
・積極的な相互交流(民間-行政)も必要
3.市川氏
・産後にもチケット制のようなものがあってもいいのではないか
・結婚式場に行ってセミナーをする
・「おめでた婚(全体の4割)」の方を対象に
・しくみを提案していくのは、NPOか?
FJ塚路氏
・さんきゅーパパプロジェクト
・eラーニングあり
・産後ケアがなかった

司会
・最後にメッセージを
1.宗田氏
・現場(医療)は、こういう議論にはなっていない
・近所で話題を広げて欲しい
・一方で、熱心な旦那さんが多いことも「産後うつ」の問題の背景にある
・子育てにも大きく影響する
2.吉岡氏
・飲み屋ではしにくい話かもしれないが・・・
・子どもの話も大切だが、産後の妻のお話も大切
・体験談も大切
3.市川氏
・助産師を見つけて、話を聞いてくれと言って欲しい
・子育ては、いい加減が「良い加減」
棒田氏
・今の日本は「できない」が「言えない」社会
・家族や友達にも「言えない」
・「できない」を聞き入れられるようになってほしい
司会
・まとめる場ではないが、一人ひとりに芽生えるものがあると思う
・許す社会や感受性
・きれい事を、少しずつ「カタチ」へ
・FJの取り組みも

FJ安藤氏
・18時まで大分にいた
・岡山、名古屋、九州と活動していた(週末)
・車内でも見られた家族の姿
・泣く赤ちゃんをデッキに連れて行くパパ
・一方で、泣く子に手を出せずに、それを周囲の男性が嫌そうにする
・揺さぶる講演をすると、泣いて話をしにくる妻も
・完璧な育児はない
・育児をしながら親も成長していく
・産後うつ予防プロジェクトも進めていきたい
・プロジェクトへの参画も考えていただきたい