2023年1月9日月曜日

永松茂久『人は話し方が9割』すばる舎、Audiobook版。

 話し方について、様々なノウハウを紹介するもの。話し方によって、人間関係が良好になり、苦手な人ともうまく関わることができるようになるので、自分の周りから「嫌な人」がいなくなる、という常識を覆す考え方にも触れることができる一冊だった。

 「この人ともっと話をしたい」と思われるためには、論理の構成だけでなく、それを表出する技術もやはり大切である。自分軸(オレ、オレ)ではなく、相手軸に(あなたは)で考えること。褒め言葉を謙遜するなら、きちんと受け止めてから。相手に「しあわせでありますように」と思って接すること。否定しない。うなずき。プラストーク。いいことリストの作成。自己紹介は、経歴から自分の思いや人への感謝を伝えられるようになるとよい。しくじりリストで笑いのネタにする。人をいじるのは芸人さんの高等技術であるのと合わせて、環境ができているからできること、シロウトがマネをすると不快感すら生まれる。など、本当に様々な「話し方のコツ」を理由とともに説明している。

 確か、一時期この本がベストセラーになっていたように記憶しているが、気軽さと内容とが同居している良著といえる。