2010年6月13日日曜日

厚生年金適用事業所とその滞納率

購読している雑誌『週刊ダイヤモンド』の2010年6月5日号(22ページ)に、厚生年金保険料の滞納率に関する記事が掲載されていました。
データの見方を気をつけなきゃいけないなと思うのは、金額ベースの厚生年金保険料滞納率は2%とされていることに関して、これは社会保険庁が繰り返し公表してきた事実とのことですが、事業所ベースのデータがここに掲載されていました。
それによると、
1.従業員規模別の厚生年金適用状況を見ると、
事業所規模 事業所数 被保険者数
・5人未満   54%     5%
・5~9人    20%     7%
・10~19人   12%     8%
・20~99人   11%     22%
・100~299人  2%     16%
・300人以上  1%     42%
というデータがあり、厚生年金適用事業所の半数以上は「5人未満」規模の事業所が占めており、一方で被保険者数の4割強は「300人以上規模」の事業所に勤務する人が占めている。
2.従業員規模別に見た厚生年金保険料滞納事業所の分布を見ると、
事業所規模  滞納事業所の率
・全喪      17.8%
・5人未満    58.2%
・5~19人    19.3%
・20~49人    3.4%
・50人以上    1.4%
※全喪事業所とは
(Web:社会保険庁)
3.滞納率は事業所ベースでみると9.2%になるとのこと。
いろいろな点で学ばされるデータと論でした。
参考まで。


■引用
高山憲之「事業所ベースで9.2%に上る厚生年金保険料の滞納率」『週刊ダイヤモンド 2010年6月5日号』ダイヤモンド社、2010年、22ページ。