2008年7月27日日曜日

浜松帰省・ミュラル

この週末は、実家のある浜松へ帰省しました。
一番の理由は、先日仕事を辞めた(自営業の第一線から退くことになった)父親のおつかれさま食事会のため。
もう一つの理由は、現在展示されているミュラル(Mural)を見るため。
そしたら、あれよあれよと、いろんな人に会えました。
ほんと御無沙汰で何年も会ってない人やら、名前も覚えていない人やら(ごめんなさい)、意外な場所で出会った人とか、しょっちゅう会っているお二人さん(B&M)とか。
その中でこのブログを見ている人は少ないかもしれませんが、出会った方みなさんに「ありがとう」です。
本当に楽しい帰省となってしまい、勉強は全く進まなかったのはまた別のことですね(苦笑)。


あまりに個人的なことはさておき、ミュラル展示を紹介します。
浜松NPOネットワークセンター(通称、N-Pocket。私と嫁の古巣です)が作成した壁画です。
高さが3mくらい、幅が12mくらいという、手書きにしてはとても大きなものです。


(全貌。真ん中に立っているのがIyokiyehaです。黄色いシャツでわかりにくいですが・・・)


N-Pocketの多文化共生事業の一環として、アートと結び付いた意欲作です。
南米(だったかな?)におけるアート活動の手法として、メッセージを込めた絵を壁画にするというものがあり、その名称を「ミュラルmural」と呼ぶそうです(注:今日の時点で、定義は調べていませんので、あしからず)。
N-Pocketが5~6年前に事業として作成したミュラルには、外国籍児童生徒の抱える悩みと希望が描かれています。


(壁画右)

この部分では、故郷南米(ペルー、ブラジル)のシンボルとそこで暮らしていた様子が描かれています。
そこから日本へと移住し、将来について悩む姿と、仲間と協力する連帯するシンボルが描かれています。


(壁画中央)

学校で仲間と共に生活したり、学ぶことが将来のためということについて、躍動感のあるイラストと、Iyokiyehaには読めない言語で表現されています。
さきほどの悩みとリンクして「壁」が描かれており、それを前向きに壊していく姿が見事に描かれています。


(壁画左)

「夢に向かって」と日本語で書かれているのが印象的です。
このプロジェクトに参加した高校生の「夢」が様々に描かれています。
職業だったり、やってみたいことだったり。
ちょうど照明が反射してしまっているところには、太陽が描かれ、明るい未来を持っている若者の姿がいきいきと描かれています。

この壁画、日本の学校に通う外国籍をもつ生徒と共に活動する中でアイデアが練られ、実際の壁画作成は、地元の美術系の高校生、そしてその高校のある地域の人を巻き込み、確か「コミュニティ・ペインティング・デイ Community Painting Day」とか言うイベントとリンクさせて、100人くらいの学生・ボランティア・地域住民を巻き込んで作成されたと聞いています。

Iyokiyehaは、このミュラル作成には参加していないのですが、N-Pocketに籍を置いて初めてやった仕事が、この壁画を表紙にニュースレターを作成したことだったり、「なんとなく」このプロジェクトの記録を取りまとめた資料によって「イベント大賞」なる賞を、N-Pocketが受賞したなど、何かと縁があったものでした。
今回、その全貌を初めて見ることができ、改めて市民活動のパワーってすごいなと思ったところです。