2008年7月12日土曜日

トニー・ブザン、バリー・ブザン著、神田昌典訳『ザ・マインドマップ』ダイヤモンド社、2005年。

知っている人は、知っている「マインドマップ」に関する基礎文献。
マインドマップの作り方、使い方に留まらず、その意味や効果を事例やデータによって詳しく説明している。
使い方だけ知りたい人には、少し厚い本かもしれないが、脳が驚異的な可能性を秘めたものであるとか、その可能性のほんの一部しか我々は使っていないこと、それを開花させるための脳の使い方などについても網羅されており、読み物としても非常に面白い。

私自身が「マインドマップ」と出会って、何となく使いながら、どんな風に変化しているのかは、周囲の人に確認してもらうしかないところであるが、仕事に関して言えば「可視化」と「一覧性」とで、「整理する」技術についてはここ1~2年で随分自信がついてきた。
PSWのレポートなんかも、マインドマップを応用することによって、書き過ぎてしまうことはあれど、それほど「外した」文章は書いていないように思う。
「勉強したこと」や「考えたこと」、仕事の上でクライアントが抱く「不安」や「考え方」について、手持ちのボードや、ホワイトボードを使うことによって、その内容を整理する術は、この「マインドマップ」が素地にあってのことだと思う。

ものの考え方、記憶の仕方、生活・仕事の仕方について、脳の使い方という側面から発想の切り替えが可能となる「思考ツール」(ノート術に留まらない)としての「マインドマップ」。
おすすめです。


おすすめ度:★★★★★