2008年11月29日土曜日

渡邉美樹『強く、生きる。』サンマーク出版、2008年。

ワタミ株式会社代表取締役・CEOの渡邉氏が、「夢」について縦横無尽に語り尽くす。
生い立ち、そして人生の節目にどんな決断をしてきたのか、結果どうなった(ている)のかといったことを、渡邉氏自身が振り返って語り尽くした人生論といえる。
初め、Audio Bookで購入したものだが、内容にぐいぐいとひきこまれ、書籍も購入して何度か読み返している。

非常に面白い。
渡邉氏は、これまでにも「手帳術」などで、夢を具体的に描き、日付を入れることを提唱してきている。
この「夢から逆算」という考え方、そして自己実現の手法は、今まで誰もクリアに整理できなかったことに、我々のような未熟者がとりかかるための、この上ない参考となる。
イメージで言えば、真っ暗闇の未来を切り開いていこうというときに「おーい、こっちは登り甲斐のある山だぞぉ」と声をかけてくれている感じとでも言うのだろうか?
具体的な目標を立て(数値化など検証可能な尺度を用いる)、あとはひたすら取り組む。
古きに敬意をはらいながらも、新しい発想を大切にする姿勢が、人との縁や物事の好機を引き寄せていくということも、全く論理的ではないけれども感覚としてはありだろうと思ってしまう。
きっと渡邉氏の周囲には、とびきり素敵な人たちが集まっているのだろうと察する。

最大の敵は「無自覚」と「無気力」。
裏を返せば、好奇心と探究心は、人生を全うするのに、この上ない味方となってくれるのだろう。
大きな夢を持って、未来を創るという発想。
Iyokiyehaが、Iyokiyehaの人生を精一杯生きていくためのヒントを得たように思う一冊であった。

おすすめ度:★★★★★