2007年3月11日日曜日

精神障害(3/11)

 JC-NET会議二日目。今年度は、自分が担当したケースが訓練を始めて、次々と体調を崩してしまったことがきっかけで、実践報告だけでもと思いワークショップに参加。まだまだ勉強不足、というか、基礎文献を丁寧に読んで、まずは基礎が身につかないと、評価業務をするのが怖くなってきたような気もします。
 精神障害者リハビリテーションの基本的な考え方ということで、「回復」とはどういうことかという問いに対して、これまでの私はそれに応えられなかったと思う。一つには、大山氏の報告にもあった「精神疾患や障害が軽減するにとどまらず、社会・職業生活を通じて、自尊心や自己効力感が高まるなどを含むもの」とのこと。この整理は、本当に当たり前ではあるのだけども、本質を突いていると思う。支援者としての私は、結局本人のためではなく、こちらの要望を半ば押し付けようとしていたような気がした。Villageの実践でいうところの、施設は前菜、地域に出てからが主菜Main Dishとのこと。そして、支援の立場はあくまでもMenber Driven。人生を車と例えるならば、その運転手は本人であって支援者ではないということです。
 このあたり、当たり前の考え方ですが、とても大切なことのように思います。そして、私に欠けていたもののように思います。病気の理解も甘ければ、相手に気を遣うふりをして私の仕事の都合だったのかなと反省。次はこんなことにならないように、見立てを慎重に正確にするために、まだまだ精進しなければ、と思わされた事例報告でした。