2007年3月9日金曜日

能動的認識能力

 2002年ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さんが「能動的認識能力」という言葉を使って、今の私たちが身に付けるべき能力を説明していました(『Forsight3月号』)。私が読み取った内容としては、1)自ら「学ぼう」という意思をもって学び取ること、2)漫然と学習活動に参加するのではなく主体性をもって学習活動に参加すること、といったところでしょうか。簡単にしすぎて、本質を捉え切れていないかもしれませんが。
 事実、私も自腹を切って講座に参加する、身銭を切って本を読むのが好きな人間です。職場でも「研修体制を充実してほしい」などの意見が寄せられているようですが、「ねばならない」研修は、意外と残らないなぁというのがこれまでの実感としてあります。必要があれば「ねばならない」研修も、能動的認識能力をフル活用した学習活動になるのでしょうが、今の自分に直結しない「ねばならない」研修は、受動的認識能力を使ったものになり、その成果も低くなってしまうように思われます。
 モチベーションを高めることと、自ら好奇心をもつこと。今の職場に移って、そして結婚して、これまでの自由奔放な好奇心はちょっと影を潜めているような気もしますが、内に秘めた好奇心をいつまでも忘れないようにしたいものです。