2020年8月4日火曜日

中井紀夫著、ジョージ・ルーカス原案『国境の銃声 ヤング・インディ・ジョーンズ2』文芸春秋、1993年。

・同シリーズ第2巻。
・舞台は1910年代後半のメキシコ。メキシコ革命を背景に、インディの成長を描く。当時のアメリカとメキシコの関係が垣間見える。
・メキシコ革命のことは、それがあった、ということだけ世界史で触れた程度で、その内容や様子は知らないことばかりであった。第二次世界大戦のチェ・ゲバラ等の方が有名である。
・パンチョ・ビリャ(ビシャ)と行動を共にすることなり、革命を叫ぶ戦いに参加する。ただ、ビリャを取り巻く人たちに触れることで、その戦いの意義を考え、「革命にのまれてしまった」革命軍の様子を見て、インディが生き方を選んでいく様子が描かれる。
・おそらく、歴史的、専門的にみたらいろいろ細かいことはあるのだろうが、小説としては大変面白い。『ジャッカルの呪い』で未決だった事件にも決着がつく。