2020年8月3日月曜日

斉藤洋『ルドルフとイッパイアッテナ』講談社、1987年。同『ルドルフとともだちひとりだち』講談社文庫、2016年。

 ブックカバーチャレンジ(FaceBook参照)で先行しましたが、カミさんが娘に買ってあげていたものを借りて読んでみた。
 ネコたちの生活を描く小説。児童文学に分類されているお話だが、「子どもが本当に面白いものは、大人でも面白い」の法則が当てはまる小説だと思う。誰も傷つかない、それでいて擬人化されてはいるけれどもネコたちの感情が生き生きと表現され、物語としての伏線や盛り上がりもきちんと盛り込まれている。読んでいて「次が気になる」内容で、次女の寝かしつけ時に読むのが楽しみになってしまった小説である。お話が進むにつれ、徐々に深まっていく「友情(ネコだけど)」がうまく描かれ、引き込まれる小説だった。『~ともだちひとりだち』は、ちょっと切ないエピソードもあり、ますます読ませる。楽しかった!
 表題の他にも続編あり。映画化もされました。