2012年12月10日月曜日

【AudioBook】河邑厚徳、グループ現代『エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」』


 地域通貨の本来の意味、エンデが言及した貨幣経済の見え方。アメリカの事例など、夢物語のようにも感じていた地域通貨が、豊かな実践を伴うものであることを知ることができた。お金の機能は交換だけでなく「保存」できること、劣化しないことが特徴であり、現在の貨幣経済を成り立たせてしまっている機能であるともいえる(交換だけであれば、金融商品等成立しないものはたくさんある)。
 ミヒャエル・エンデは小説『モモ』が世界的に有名な著者であるが、『モモ』も含め、晩年はこうした貨幣経済に傾倒した論述や作品、発言で有名だったとのこと。改めて見直す必要のある作品であると感じた。