2010年10月24日日曜日

101022ペンギンパパ・産後うつセミナー Vol.1

タイトルのセミナーに参加しました。
以下、簡単な記録です。
「資料」は当日配布の資料です。アップはしませんので、あしからず。
(WEB: ペンギンパパ・プロジェクト)



■ペンギンパパ・産後うつセミナー Vol.1
パパ同士で、産後うつを学ぶ・語る会
2010/10/22

(安藤さん)
・ペンギンパパPJを立ち上げた
・目的の一つは、父親に産後うつを知ってもらうこと
・他にも、情報発信
・支援ネットワークの形成
・今回は、FJと日本助産師会のコラボ企画
・コウテイペンギンはブリザードからママを守る=ペンギンパパプロジェクト
(市川さん)
・うつに至らなくても、女性は産後苦しんでいる
・家族で支援ができればと思っている
(棒田さん)
・女性が一人で抱え込んでしまうことが、とにかく大変
・なってからも大事だが、予防が大切
・パパが入手できる情報がない
・「周産期メンタルケア」←キーワード


第1部 産後うつを学ぼう
講師:市川香織(日本助産師会事務局長)
・助産師の役割は、出産だけじゃない
(資料2)
・Midwife=女性に寄り添う者
・子育て、思春期、不妊、などなど
・虐待の状況(心中以外の数=67)
(資料3)
・ここに至る母親の気持ち、背景などと、産後うつが関わっているということであれば、事態は深刻。
・産後うつの見分け方
(資料4)
・マタニティ・ブルーズ=産後3日目くらいから起こり、数週間で収まる
・3ヶ月~6ヶ月くらいは周りもサポートしてくれる
・産後うつは、その頃から
・身体症状は、マタニティ・ブルーズとほぼ同じ
・自己肯定感が下がる
・みじめになる、不幸せな感じ、不安・恐怖、自分を責める+眠れなくなる
・症状が似ているので、はっきりと区別することは難しい
・身体的に、眠りにくい、イライラが続くようであれば、注意
・氷山になっていても、治療を受けてる人はほんの一握り
・産後うつの人へのNGワード
(資料6)
・「母親になったのだから、しっかりしなさい」
・「がんばれ」
・すでにがんばっている。ど子かで認めてあげることが大切
・「親になったのだから赤ちゃんがかわいいはず(という態度)」
・人に価値観を押しつけない
・「今はそっとしておこう(と距離をおく)」
・産後うつのリスク(8割がマタニティ・ブルーズ、内1割が産後うつ)
(資料7)
・女性の学歴向上、キャリア、社会進出による出産年齢の高齢化。
・上記高齢化による、親も高齢化しており、サポートが得られない(頼れない)
・パートナーが働き盛り(頼れない)
・自分で何とかしてきた女性が、思いとおりにならない経験の少なさ
・子供に理屈は通用しない
・まず相談してください(医療従事者の切なる願い)
(資料8)
・産後うつの専門は、精神科
・精神科はハードルが高いため、まずはかかりつけ医を頼る
・万が一産後うつであっても「紹介状」がもらえるので、その後がスムーズ
・そこまでいかなくても、カウンセリングや育児サポートへつなげることもできる
・産後ケアの効果
(資料9)
・EPDSスクリーニングは12.1%(1割が産後うつ、の根拠?)
・産後1ヶ月のスクリーニング陽性者がケアを開始した場合、産後4ヶ月の時点で8割が改善。
・行政サービスもある
(資料10)
・妊娠中から情報を収集しておくとよい
・産後体験をふりかえって、吐き出しておくことが効果的(産後ケアセンター桜新町)
・退院後~4ヶ月くらいまでがいい
・のどにつかえていたものがとれた感じ
・自律(マズロー)
(資料12)
・下位欲求が満たされなければ次にいけない
・どの段階が足りていないか。パパが注意することでもある
・医療機関の選び方
(資料13)
・近いこと、は大事
・医師との信頼関係が重要
・きちんと相談できるか、薬などの説明をしっかりしてくれるか
・予防と準備
(資料15)
・「誰でもおこりうる」
・子育ては力を抜いて
・SOSを出せる相手をピックアップしておく
・行政サービスは積極的に活用。いろんな人を家庭に巻き込んでいく
・妊娠中に産後のイメージトレーニングを家族でする

Q医療機関の探し方。精神科の中でも、産後うつに強い人はどう探す?
A「周産期メンタルヘルス」の学会やシンポジウムなどに参加されている先生をきっかけにする
A精神科の中では「産後うつ」は対象になっていないこともある。広尾、横浜労災など。
Aママブルーさん(横浜)は、少しずつネットワークしつつある

Qこの程度は違うんじゃないか?自分のイライラは産後うつじゃないと思ってたが、ふりかえれば産後うつだったということもある。
Aエジンバラの評価表の他の項目も注目。イライラだけでなく、例えば「自分自身を傷つけたくなった」など。
Aママからパパへの期待度が高いほど、実際にしていないときのギャップが大きいので落ち込みやすい、など。個人差が大きい。


第2部 産後うつの体験・悩み・不安をパパ同士で語ろう
※プライバシーに関わる情報を元に情報交換が進んだので、記録はとりませんでした。以下、自分の経験含め感じたこと。
・パパがよかれと思ってやることは、大体「外す」。(資料6前後)
・家事を肩代わりしてやること=育児参加ではない(大事だけど)。
・ママ(女性)にとって、父親に求めることの一つに「家にいてほしい」というものがある。
・自宅に「いる」ことの意味が、父親と母親とで全く違うことを意識してもいいのではにか?
・仕事を「持ち帰り」しても、帰宅時間を早くしたことは、逆説的かもしれないが、女性にとっては「大きな意味」があることかもしれない。